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白殊皎(しらよし こう)
2025-11-26 20:00:00
1768文字
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FGO【歳勇/土近】
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夢も現も名残をぞ思ふ
FGO【歳勇/土近(としいさ/ひじこん)】
この作品はぐだ鯖WEBオンリー『ボイラー室横より愛をこめてW 』に連動した(白殊が勝手に考えた)【白殊に歳勇小説リクエストを投げつけよう】企画にてリクエストいただいたものになります。
◆リクエスト内容
「身体を交えた翌朝、互いについた情交の跡を見る歳勇」
とっても事後、というか後朝です。
直接の描写はないので、全年齢です!(言い張る
弊デアの土方さんはかなりのQPを貯め込んでいらっしゃいます。
それこそ150年分くらい。
夢を見ない身であっても眠りは訪れる。
近藤勇はまどろみの中から意識が浮上した。
「おはよう、近藤さん」
目を開けると昨夜情を交わした恋人の顔。
どれぐらい前からか知らないが、土方は先に目を覚まし、いままで自分の顔を見つめていたようだ。
こちらを見つめる目はどこまでも優しく、情愛に満たされている。
「おはよう、歳」
微かに頬を染めて挨拶に返事を返す。
お互いに昨夜の名残をまだ残したままだ。
「あんた、昨日はすぐに寝ちまったな。無理させたか?」
土方はさら、と近藤の頬にかかる髪に触れ、そのまま後ろに流す。
手はそのままに近藤の額に口吸いを落とし、土方は身体を離した。
「そんなことないよ?」
「ならいいんだが」
「腹減ってないか? なにか見繕ってくるぜ」
短いやりとりの後、土方はベッドから下り、椅子にかけてあった黒の羽織を身に纏う。
「あ
……
」
その時見えたものに近藤は声を上げ、身体を起こした。
「どうした?」
聞き逃すはずもない近藤の声に土方は振り返る。
「歳
……
その、背中の
……
」
微かに赤くなってしどろもどろで答える。
「あぁ」
言いたい事に気付いて、ベッドに腰をかけて近藤の手を取り、纏った羽織をずらした。
そこには赤い引っ掻き傷が両肩や背に二筋、三筋
……
いや、もっと。
「昨日、あんたにやられたやつさ」
にや、と微笑んで近藤の指先をぺろり、と舐めた。
よく見れば土方の首筋や肩口、胸元にも噛み痕と鬱血の痕がいくつもついている。
そして、自分の爪の先には微かに血がついて残っていた。
「すまない
……
歳
……
」
土方に爪を立てたり噛みついたりした記憶は今の近藤にはない。
だが痕が残っているということは──そうなのだろう。
伸ばしすぎたつもりはないが、痕がつくくらいは伸びていたようだ。
もっと気をつけないと、とひっそりと思った。
「全然だ。あんたからの証と思えば、痛みも嬉しいものさ」
うっとりとした土方の言葉に近藤はさらに頬が熱を帯びるのを感じた。
本当に、この男は自分相手にどこからそんな言葉が出てくるのかと思うくらいだ。
「その格好で食堂に行くのは流石にまずいのでは
……
!?」
黒い羽織では前が
開
はだ
けた状態になる土方なので、その姿ではと思って引き留める。
「別に俺は構わんぜ? それに──」
土方はいたずらっ子の目になって、身体を起こした近藤を押し倒す。
今更のように気付いたが、お互いに裸身のまま抱き合って眠っていたようだ。
「あんたにも、ほら
……
ここや、ここ。こんなとこにも」
首筋、肩、胸の突起の周り、腹、腰、そして下肢と近藤の裸体を指でなぞっていく。
そこには土方が刻んだ色濃い痕がいくつも、それこそ数え切れないくらい残っている。
「~~~~~歳!」
それを認めると近藤はますます赤くなって両手で顔を覆った。
「俺がやったことに比べりゃ、あんたのなんて可愛いものさ」
「つ、爪! 切るから
……
!!」
そのまま夜の続きに持ち込まれ、また痕を増やされそうで近藤は慌てて話題を変えようと試みる。
「ん? 別に構わねぇって言っただろう?」
残念だが嫌がることはしねぇよ、といった顔をして土方は近藤の上から退いた。
「ま、あんたが残してくれたもんだ。見せびらかすのもいいが、それももったいないな」
少しの魔力の流れがあって、土方の身体を白いシャツが包む。
首の辺りまで隠れるそれに、近藤はほっと息をついた。
「あんたには、これだ」
土方はベッドの下に入れてあった行李から上質の単衣を取り出し、近藤に着せかける。
「歳。いつも思うんだけど
……
これ、どうしてるんだい?」
素直に袖を通されながら、疑問を投げかけた。
「そりゃ、なぁ?」
襟元を整えて帯を締め、よしとばかりに背を叩いて土方は答えた。
「こう見えて、いろいろ貯め込んでるんだよ。あんたのためにな」
本当に
……
この男はずるい。
そんなことを言われたら待たせた年月を考えて何も言えなくなってしまう。
「ありがとう
……
」
肌触りの良い生地に頬ずりをしながら、近藤は答える。
痕ぐらい、残されてもいいか──。
そして、彼が喜ぶのなら自分からの証を刻むくらい、いくらでも
……
。
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