けいじ
2024-03-04 21:51:02
2605文字
Public リンリンリンリン♪
 

リンリンリンリン-泪さんの動機

泪さんがアイドルを続けていた動機の部分、書いてるつもりで書けてないな?!と思ったので後出ししていきます。

「学生のうちから稼げると思ったから」というのが入所=芸能界入りのきっかけなんですが、泪さんが0からその発想に至ることはないでしょう。当時高校生の泪さんのもとにスカウトという形で機会が来て、稼ぎたいという動機と一致したので、足を踏み入れた感じかと。
高校卒業後は、アイドルへの理解が高いサクラダ社長の下で建設業に従事しつつ、兼業でアイドル。現場が長引いて作業着で練習に来たら「夢を見せる仕事なんだからそんな格好で来るな」って事務所から怒られることもあった。
18~19歳くらいのころ、時さんたちとデビュー前グループ(5人くらいのイメージ)を組むことになる。人気もそれなりに出て、このままデビューするんだろうなと、周囲も本人たちも思ってた。
だけどグループの中で時さん含む3人だけが別グループと合併して正式デビューすることになり、それに伴ってデビュー前グループは消滅。このとき泪さんは20歳過ぎくらい。単発のちょい役でぽろぽろドラマに出たり、バックで踊ったり、アイドルとしてはパッとしない時期に入ります。
消滅前に入所してきたのが回生で、消滅後はデビュー待ち組として仲良くなります。消滅から少しして入所してくるのが近衛で、近衛とは別に仲良くはなりません。
パッとしない時期の泪さん、目前だったデビューの機会を失い、次がいつかなんて当然分からない。普通に就職してたらどうなってたんだろうとか、出なかった成人式のこととか、大学に行った同級生のこととか、色んなことを考え始める。とにかくついていこう、その先にデビューがあるはずだと必死だった入所時に比べれば、力を抜いてもそれなりにこなせるようになってくる。でもそういうモチベーションの低さを見抜けないほど事務所も節穴ではなく、また怒られる。そろそろ大学に行った同級生は新卒として就職する頃、そんな22歳の泪さん、もうデビュー無理かな、やめようかな……と思い始める。
そんなタイミングで厄くんが入所して、あっという間にリンリンリンリンとしてのデビューが決まる。そうなるとやめるなんて言い出せるタイミングもなく、しかもリーダーになってしまう。仲の良い回生が同じグループでセンターなのは良かったけど、近衛と厄くんに関しては年も離れてるし、よく知らないし、デビュー待ち組がたくさんいる中でこの2人はすぐデビューか……みたいな複雑な気持ち。
いまいちモチベーションをあげられないまま始まった(いわゆる正社員的な)アイドル業。高卒からずっと続けていたサクラダ工務店を辞めて、形だけでもアイドルに専念することにします。
相変わらず事務所からはアイドル性の低さ、華のなさ、夢のなさについてチクチク言われる。じゃあなんでそもそもスカウトしたんだ、デビューさせたんだって思わなくもない。
同じグループの近衛は、泪さんから見れば、入所から3年弱くらいの下積みを経てデビューという順風満帆ルートなのに荒れてる。とくに自分に突っかかってくる。
泪さんはこの頃、すごく孤独だったと思います。自分の頑張りが必ず報われるなんて思ってなくても、必死だったのは事実なのに、周囲にそれを理解してもらえない。自分の人生や選択に関するコントロール権がないような強い無力感と、にも関わらずどんどん進んでいくアイドル業の狭間で、不安や後悔を感じ、夢夢夢夢うるせぇよと苛立つ。近衛とは本当にまずい雰囲気になる。
じゃあどうしてここでアイドルを辞めなかったのか?というのが、泪さんがアイドルを続ける理由として以前あげた「始めるのも終わらせるのも簡単だから」なんですが
泪さんは家族のため、ファンのため、グループのためにアイドルを続けたと前に書きました。そう書くとすごく利他の人で、自分を犠牲にしてきた繊細で優しい人に見えるかもしれません。ですが決してそれだけではなく、単純に自分のために、アイドルをしていた部分もあると思います。
続けることの難しさを前にしたときほど、モチベーションが尽きかけているときほど、終わらせるという道がはっきり見えてくる。泪さんにとって入所もデビューも10代の過ごし方も思い通りにはならなくて、孤独で辛いことの連続だった。だけどその、思ってもいない方向に進んでしまう自分の人生を否定したくないという気持ちがあったはずです。
そういう人生を好きだと言い聞かせなければやっていけない部分があったことは否定できませんが、泪さんは本質的には気骨のある強い人です。自分が始めて自分が続けてきたことを、途中で投げ出してたまるかと、こんなところで終わりにはしたくないという気持ちが強かった。
そんな時に、理想を実現させるためにアイドルという道を選んだ男が近くにいた。順調に苦労なくデビューしたくせに、高い理想を求めて、まだ足りないって苦しんでいる男です。

急にポエムですけど泪さんにとって近衛は落ちてきた流れ星みたいな存在だったのかもしれない……暗い夜空に見えた一筋の光です。ファンは近衛が大気と激しく衝突して摩擦によって燃え尽きていくときに放つ光に手を合わせるんですよ……(ポエム終わり)

そしたらもう、背中を預けてみるしかないですよね。近衛が見ている夢を一緒に見ようと思う。どこまでいけるか分からないけど、近衛を信じて、いけるところまでいこうと思う。
そうやって不仲と低迷期を乗り越えて、リンリンリンリンは人気を得ていき、ついにドームでの公演が決まる。
その少し前くらいから、泪さんはグループとしての人気がもうすぐ頂点になるだろう、近衛と(グループと)見てきた夢が一つ叶うだろうということがなんとなく分かっている。そこで自分たちだけでドームを使っていいんだっていう話が来て、それを最後にすることを決める。だけど卒コンにはしたくないので、いつも通りの演出プランを練っていく。事務所とメンバーに報告して、話し合って、卒業に向けた準備をしていく。
そうしてドーム公演を成功させ、テレビをラストステージとしてやり切って芸能界を引退する。


泪さんは繊細でも打たれ弱くもなく、アイドルをやめたのも嫌になったからじゃないよ
気骨があって負けず嫌いで人のために自分を差し出せる強さがあるけど、同時に自分のために近衛やグループを利用できるくらい利己的な部分があるよ
と、言いたかっただけなのに長〜くなりました