けいじ
2023-12-22 20:38:34
3050文字
Public ああリンゼル
 

画家とモデルと鳥

フリー素材と伺ったので……
ヌードにはなってない(まだ)

14歳で賞をとってから、画家として才能を見出されてきたリンク。
幼い頃に両親を亡くしたリンクを引き取った養母はその才能を成長とともに失われるものだと思い、高校に進学させなかった。利己的な大人に囲まれて子供でいることを強いられて育つ。
ある時、普通に善良な大人である画商リーバルと出会う。リーバルの尽力でなんとか養母のもとを離れ、私生活の面倒を見てもらいつつ生計を立てられるようになる。本人の生活は絵を描くことで完結しているので搾取の有無は大きな変化ではなく、それほどリーバルに感謝していない。口座の0はちゃんと増えている。

20代の半ば頃にもう絵とか描きたくない気がする、と言い出したリンク。善良なリーバルはその変化を受け入れて、こいつも外の世界を知るべきだったんだろうと色々なところに連れ出す。※双方、お互いのことが好きではないので別に楽しくはない。その結果として絵が描けるようにならなくても、それはそれだと思っていたリーバル。だけどたまたま見かけたゼルダさんにリンクが興味を示し、描いてみたいと言う。
「声かけてきてよ」
「僕が?君のために?」
「そう。それがお前のためになるんだろ」
リーバルはリンクのことが好きではないどころか、人としては嫌いなくらいだけど、リンクの絵に惚れ込んでしまっているので従うしかない。描けるなら描いてほしいので。
なんとか、必死に、どうにかしてゼルダさんを説得してモデルになってもらう。だけど数日経ってもリンクは筆が乗らない様子。
「昨日描いてたやつは?」
「捨てた」
「はぁ?僕は一応君の絵のファンなんだけど?」
リンクの目を通して見られたものは、リンクの手でみずみずしく描き出される。それはこの世のものではないように美しい。失くしたくなかったものはこんな姿をしていたのだと思わせるような絵。リンクの絵がそんな魅力を持っているのは、人が通り過ぎていくような場所に置き去りにされて、それがどれだけ寂しいことなのかも分からずに筆を走らせてきたからなんだろう、とリーバルは思う。それでも描いてほしいのだから、自分だって他と大差ない。
破り捨てられた絵を見て、リーバルはリンクがゼルダさんをどういう風に見ているのか理解する。その絵は生々しく煽情的で、今までのリンクの絵とはまったく違う。
……そんなのは絵じゃない」
リーバルは思う。
(ああこいつ、童貞か)
「もう一度言うけど、僕は君の絵のファンであり、優秀な画商だよ。君の絵が素晴らしいのは、ただきれいで美しいからじゃない。君はどうか知らないけど、僕たちはきれいで美しいだけの世界でなんか生きていないんだからね。君は君が見た世界を、それがたとえ美しくなくても、目を背けたくなるようなものでも、君が見て、描きたいと思ったままに描くべきだ。鑑賞する側のことなんて考えなくていい。外野に君の絵の価値を教えるのは、画商としての僕の仕事だよ」
……話、長いし。意味がわからない」
「君が描いたものを君がどう思うかなんて、僕にとってはどうでもいいってこと。性欲くらいで描けなくならないでくれるかい」
「性欲って」
「どう見てもそうじゃないか」
……いいの?そういうの」
「人として、越えちゃいけないラインさえ守ればいいだろ」
「そんなのは教わってない……
こいつは本当にどうしようもない童貞だ、と改めて思いつつ、それでもリンクがこれから描いていくものは素晴らしいのだろう、それを見るためならなんだってやるさ、と思うリーバルなのでした(フラグ)



がんばれ!リーバルさん①
鳥氏の尽力によりモデルになることに合意したものの、描いてる絵は見せてもらえないし、いまいち絵のことは分からないゼルダさん。画家のことを理解しようと話しかけるも、「話しかけないで」って言われてしまう。
イラッとするけどグッと堪えたゼルダさんの沈黙をどう捉えたのか画家(童貞)は「女の人は俺を堕落させてだめにさせるから」と続けようとし、そこに間一髪飛び込んできた鳥氏がその口を塞ぎ


がんばれ!リーバルさん②
これ以上の失言は庇いきれないとリンクについて「14歳のままなんだよあいつは」「君のおかげでまた描けるようになった」といい感じに説明する鳥氏。悪い気はしないゼルダさん。モデル時の雰囲気がちょっと変わる。
「なんかいつもと違う」
「お話を少し聞かせてもらったので、私も好意的に捉えようと思ったんです」
「も?」
……違うんですか」
「俺が感じてるのは性欲だから、好意ではないよ」
鳥氏が飛び込んできたときにはすでにその場の空気は冷え切っており……


当初リンゼルのつもりだったのですが、自分の望むものを与えてくれなかった世界との折衝を重ねて自分の生き方を決め、好きでもない相手のために尽くせるリーバル、なんて良い男…………?なのだろう、とそういう感じの気持ちです。



とは言えこの妄想はリンゼル生産ラインで製造されています①
ですのでどれだけリンクがこじらせていようと、どれだけ暴言を吐いた後であろうと、どうにかしてリンゼルしてもらうことになります。
リンクが感じているモヤムラという感じに遠からずといえども中らずな名づけをしてしまったのは鳥氏の軽率さなんですが(というのを抜きにしても男同士の会話を加工せずに出荷するのもばかやろうなんですが)そこで鳥氏にまた尽力されてしまうともう一生同伴するの?という感じなので本人同士に解決してほしいですよね。ねー。


とは言えこの妄想はリンゼル生産ラインで製造されています②
先日、『童貞、柔らかいところに顔を埋めてゴロゴロしながら「高校とか大学ってどんなところ……?」って聞くのだと思います。』と呟いた件について。
このリンクの世界は別に美しくてきれいなだけのものではなかったのですが、極端に外界との接触点を断たれた中で生きてきたというのは事実。その状況の異様さに自覚的になれないほどの隔絶です。
あらゆる意味で接触点を持ちたいと思う相手ができたときに、ようやく目を向けていなかった色々なものに気付いていきます。その時、自分が知らないこと、自分だけが知らないように思えてしまうことのあまりの多さに、様々なショックや不安や葛藤を感じるはずです。
リンクはバーバルコミュニケーションがすごく苦手なんですが、散々暴言を吐かれたのちにリンゼルに至ったゼルダさんはきっと、苦手だからやらない、というのを許さないのではないかと思います。なのでショックや不安や葛藤が生じたとき、それを相手に分かってほしいのであれば口にして伝えなければならない。
そうやって頑張る(元)童貞はかわいいですね。という思いを込めた呟きでした。
ところで柔らかいところってどこでしょうね。おっぱいかな……ヨシヨシしてほしいもんね。

こういうふうに適切なアメムチをもらえて育つと、数年後にはすごく(ゼルダさんにとって)いい男に成長してそうで、いいですね。
過去の自分の言動を思い返して悶えるところまでセットで見たいです。


とは言えこの妄想はリンゼル生産ラインで製造されています③
②とちょっと毛色が変わるんですが、知らないことを受け入れた画家、いっそ開き直って、教えて見せて聞かせて触らせて野郎になってても楽しいですね。だって分からないし、と。
端的に言えばねちっこいセックスしそうですね、ということです。