けいじ
2023-11-11 23:44:05
764文字
Public 背骨とエメラルド
 

社有車の話

リンクは社会人として学生のゼルダと出会うというのは決めていて、まだどっちの視点にするか迷っていた時に考えていたエピソード

何らかの理由があって出先から車で戻ることになって、じゃあ喫煙する組とそうでない人で分乗しましょう、ということでリンクが運転する方の社有車にゼルダが乗ることになる。
リンクはもう願ってもない機会なので内心めちゃくちゃドキドキしている。ずっとずっとずっと探していた相手がぼんやりとちょっと疲れた感じでほんの数十センチ隣に座ってて、もちろんそんなことしないけど手を伸ばせば届く場所にいて、話しかければそれなりに会話が続いてしまって、もう頭の中がぐちゃぐちゃなんですけど、なんとか平静を装ってハンドルを握る。
大学に向かう大通りで渋滞にはまって赤いブレーキランプに囲まれながら、
「混んでますね」
「遅くまですみません……ごとう日だからですかね」
みたいなつまらない会話をして。
そうしているうちにだんだん込み上げてきちゃって、対向車のヘッドライトとかが眩しくてやけにきらきらしてて、鼻の頭が痛くて、もしかして俺泣きそうかもって思う。ちょっと焦ったあと、でも多分ゼルダには気付かれないだろうなって冷静になる。だって俺に全然興味を持ってないのが分かるから。
……というところからジリジリとゼルダ様を口説き落としていくのを考えていたんですが、あまりにもあまりにもあまりにも文字数が多くなりすぎるのと、ゼルダ視点にしたことでなくなった社有車エピソードでした。

「ごとう日」という概念を持って生きているリンク、相手が自分に好意があるかどうかくらいは分かっちゃうリンクというのが推しポイントです。
あとは単純に夜のドライブっていいよね。

歌詞はとくに意識してないですが、イメージソングはSuchmosのMINTで。
2017〜2018年くらいって色んなところで聴いた気がする。
いま何してるんだろうと思ったら活動休止してたんですね。