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らぎ
2025-11-24 18:51:19
445文字
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モノノ怪
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離坤ドロライ二期 最終回「いい夫婦の日」
坤ちゃんも割と魔性なところあると思うんじゃ
「お待ちを」
今まさに白い肌に喰いつこうとしていた唇に、ちょいと墨色の指先が触れる。随分とささやかな静止ではあったが、離の薬売りはグッと動作を止めて、押し倒している坤の薬売りの動きを待った。
離の薬売りが殊勝に待っているのを良いことに、坤の薬売りの指先は悪戯に離の薬売りの喉元を擽り、手の甲で頬を撫でていく。親指の腹が隈取のような目元の紋様を撫でる柔らかい感触に離の薬売りは目を細めたが、亜麻色の髪から覗く尖った耳の凹凸を殊更ゆっくり撫で上げられるに及び、柳眉を僅かに顰めた。
「ここまで昂らせておいて、待て
……
とはね」
「偶には焦らされるのも、悪くはないでしょう?」
「嫌いじゃあ、ありませんがねえ」
そこまで言って、離の薬売りは小さく溜息を吐く。伏せていた瞼を上げて坤の薬売りを見据えた眼光は鋭いものの剣呑さは無く、静かな興奮に波立っていた。
「寒いんですよ。霜月も下旬ですし」
「仕方の無いおひとだ
……
」
くすくす笑った坤の薬売りは、情人を「温める」べく、その首裏に腕を回した。
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