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三毛田
2025-11-20 13:45:55
1068文字
Public
1000字5
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82 082. 情熱が立ち去った後
82日目
それでも心地よい、君の隣
「あー
……
」
激しく違いを求め合った後、ベッドの上で大の字になる。
体はまだ火照っていて、なかなか寝付けそうにない。
ただひたすらに互いを求めることしかできない情熱。
それが去った後、心地よい疲労感に襲われるだけの時もあれば、まだ足りないと再熱する時もあり。
「丹恒、可愛い
……
」
安心したような、穏やかな寝顔に思わず可愛いと声が漏れる。
「ん
……
」
俺の声が聞こえたのか、ちょっと眉間にしわを寄せて。
起こしてしまったかと焦るけど、すぐに元に戻り。
「丹恒、好きだ」
そう耳元でささやき、抱きしめながら眠りにつく。
「うわ〜ん!」
「なんじゃなんじゃ。騒々しい」
朝起きたら、丹恒はいなくて。俺の部屋とパーティー車両はもちろん、ラウンジにも資料室にもいない。
半泣きになりながらやってきた俺を、パムは呆れたように見上げて。
「あら。丹恒なら、しばらく前に出かけたわよ」
姫子の言葉に、思わず勢いよく彼女のもとへ向かう。
「最近観察している生物が、変わった動きをしたので慌てて出かけたのよ」
「俺、何も聞いてない」
「学者としての仕事の一環だもの。静かに観察したいのよ」
「前の時は、許してくれたのに」
「急いでいたから、連絡を忘れてんでしょうね」
「一緒に寝てたんですけど?」
むくれていると、姫子は笑い。パムには太ももをペシペシ叩かれる。早く飯を食えってことだろう。
「いただきます」
何だか味気ない。丹恒と二人で食べようと思っていたから。っていうのもあるだろう。
「ごちそうさまでした」
ちゃんと最後まで食べて、片付けもする。それがルールだから。
「落ち着いたか?」
差し出されたお茶を一口飲んで、息を吐く。
落ち着く作用でもあるのか、お茶を飲んだだけで気持ちに余裕ができた。
「うん。ありがとう、パム」
これが姫子のコーヒーだったら、夜まで起き上がれなくなっていたかもしれない。
「丹恒が、連絡や言伝なしに出かけるのはよくあることじゃ」
「でもさぁ」
「帰ってきたら、直接本人に伝えるといいじゃろう。寂しかったとな」
おかわりの入ったポットと、一口パイを俺の前に置くと他の人たちにお茶を飲むか聞きに行く。
ミルクと砂糖を入れて、味変をしていたらなのが来た。
「おはよう、なの」
「おはよ〜、穹。あれ。丹恒は?」
「フィールドワークだってさ」
「じゃあ帰ってきたら、うんと叱らないとね」
「俺が?」
言葉と同時に指を向けられ、ポカンとしていたら彼女は満面の笑みで頷く。
「もちろん!」
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