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来羅
2025-11-19 09:03:51
752文字
Public
トワウォ
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再来おまけ(風信)
無配ポストカードでした。再来のふたりです。
あと少し、あと少しだけ。
姿勢を正して、心持ち踵を上げる。
前世では一センチ足りなかった身長は、今生では五センチほど足りない。僅かながらも上向く視線が悔しくて、信一はいつだって龍捲風の隣に並ぶときは背伸びする。
今日もまた踵を上げ下げしていたら、さすがの龍捲風も不思議そうに振り返った。
「どうした?」
言っても、きっと龍捲風にはわからない。昔はあと一センチ。今はあと五センチ。
「信一?」
「
……
祖哥と、同じくらいの身長になりたかったなぁって」
恥ずかしげに視線を下に向けた信一に面食らった龍捲風が、目をパチリと瞬かせた。
龍捲風も知っている。
昔、足りなかった一センチを悔しそうにしていたことも、すでに成人したのちもこっそり牛乳を飲んで背伸びしていたことも、知っている。
今生もまたそうなのかと思えば、けれども唇を尖らせた信一はそうじゃなくてと上目遣いに口を閉ざした。
悔しい、のとは、たぶん違う。
あの頃ともたぶん違う。
「だって
……
祖哥にそれだけ近づけるから」
あと五センチ。高くなればその分だけ龍捲風が近くなる。もっと、もっと、近づける。
「
…………
信一」
「呆れた?」
「いや、お前、
……
そんなに可愛くてどうするんだ」
「か、わいくはないと思う」
「可愛い」
「かわいくは」
「いや可愛い」
「
……
祖哥がそう言ってくれるなら、それはちょっと、嬉しいかも
……
です」
顔が真っ赤になってるのがわかった。昔と違って龍捲風はストレートに口説いてくるからこういうとき困ってしまう。本当に困る。でも、やっぱり嬉しい。
「祖哥、好き」
こそりと囁いた信一に、龍捲風が深々と溜め息をついた。
「まったく
……
そんなに可愛くて、これ以上俺をどうしたいんだ? ん?」
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