みやこ
2025-11-18 21:49:54
1354文字
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キョンシーパロ原ぐだ♂Part8

きーづいちゃったきーづいちゃったわーいわい‼️なバージョンです。つまり朧気ながらに原田を思い出してそこから……というお話です。私の好きなゾンビ映画のセリフも引用しました…丸パクリではないです。色々許せる方だけ見てください。

ガタ、ガタと扉が動く。鍵がかかっているのにそれをものともしない様な怪力。見つかるのも時間の問題。

「なあ、居るん、だろ、開けろよ、立香ぁ」

ボゴン、ボゴン、と扉が凹む。頑丈な鉄で出来ていたはずなのに。

「痛ぇな……今ので、骨が折れまし、たよ。可愛い、後輩、に、怪我させる、んすか、立香ぁ」

扉がさらに強く叩かれる。今にも穴が開きそうだ。

どうしてこうなってしまったのか。思い返せば、自分が彼の名前を呼んだ時。

……見たことがあったんだ。ほんの少しだけ。

きっかけは分からないけど、俺に懐いてくれていた。

背が高くて筋肉質で、無表情だけどペットみたいに後ろをついてきて、その様子が凄く可愛らしかった。

名前は、確か……

……原田、さん?」

ピクリ、と反応する。札の下の顔が、ニヤリと笑う。

背筋が凍りそうな、ぎこちなさが残る笑み。

「やぁっと、思い、出してくれ、ました、ね」

……ひっ……!」

今まで喋ることができないと思っていた。思っていたのに。

目の前の死体が、明確な意思を持って話している。

「うわぁぁあっ!」

原田から必死に逃げるぐだ♂。家の裏口に通じる、頑丈な扉の部屋に駆け込み、今に至る。

「なあ、開けろ、よ、立香。俺、あんた、に、また、会えて嬉し、かったん、すよ?何で、出てきて、くれない、んすか、あんたも、俺を、怪物、って、言うんすか」

全くもってその通りだ。こんな怪物のことを、何で俺は家族なんて宣ったんだろう。

ぐだ♂は恐怖で発狂寸前。

ガタガタと震える身体をおさえながら、裏口のドアに手をかける。

その瞬間、扉を叩く音が無くなる。

(今のうちに……!)

カチャ、とドアを開ける。やっと逃げられる。

「まぁ、知ってました、けど」

ドアの隙間から覗く、生気のない瞳。

……っぁ、あああぁあぁっ!!」

ぐだ♂の顔が、どんどん絶望に染まる。

キィ、と軋みながらドアが開く。

「動いた、気配、が、あったん、で。こっちに、回って、みまし、た。」

「やだ、嫌だ!来るな!化け物!!」

涙目で後ずさりするぐだ♂と、そんな彼をぎゅうっと抱き上げる原田。

そして、ぐだ♂の首筋に舌を這わす。生きている人間の、仄かに甘くていい香り。

ぐだ♂はガタガタと震えながら硬直していた。

「嗚呼、怖がらなくて、いいん、すよ。痛い、のは、一瞬、っすから。」

叫びたくても叫べない。原田の指が口の中に入っているから、声を出したくても嗚咽のような声しか出ない。

抵抗も虚しく、原田に噛まれてしまうぐだ♂。

翌朝、集会の時間になってもぐだ♂が来ないから、心配したはじめちゃんが家に向かう。しかし既にもぬけの殻。原田も居なくなっていたので、彼らがどうなったのかは明白だった。



この度めでたく自分と同じ身になったぐだ♂に、たくさんキスをする原田。今までの愛情が全部溢れ出たかのような‪キス。もちろんディープキスもする。ぐだ♂は人間時代の記憶が朧気なまま、原田を大好きな人と思って生きていく(?)ことになる。

ちなみに原田は骨なんて折れてないし、無理やり扉引き剥がすこともできた。でも、ぐだ♂の怯え様が可愛くてわざと恐怖を煽っていた。