みやこ
2025-11-17 21:20:38
1216文字
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キョンシー原ぐだ♂Part7

道士パロのPart7ですが、ぐだ君もキョンシー化しているので以後キョンシー表記になります。思いついた小話を詰めました。短めです。

▪️キョンシー前の小話
原田の胸に耳を当てると、微かに心音がすることに気付いたぐだ♂。人間とは違う気味が悪い音だが、やっぱり生き物なんだ!と喜ぶ。

この事をウキウキではじめちゃんに伝えると、ピタリと作業が止まる。

……それは有り得ない。だって、アイツらは死んでる。死んだ上で動き回るんだ。心臓なんか動いてたら、それはただの人間と変わらない」

大丈夫?自我あったりしない?

はじめちゃんの一言で、冷や汗が背中を伝う。

「いや、まさか……

そのまさか、である。

まさにぐだ♂の為だけに動く心臓。死してなお、一途に思い続けた結果。何なら、ぐだ♂が付けた拘束具全てを愛だと思っている。死体の自分に施してくれるならそれは全て愛という認識。


▪️自分が見たいだけの話

ぐだ♂君の冷たくなる身体を抱えながら、山に行く原田。ただ単に噛まれただけでは、そこら辺にうろつくキョンシー同然になってしまう。なので、自分が蘇った地に埋めることにした。自分が奇跡的な個体だったとしても、もしかしたら。

到着してすぐさまぐだ♂を埋める。着の身着のままだったためほぼ裸。というか全裸。服は、ぐだ♂の家にあったのを適当に持ってきた原田。

数時間後、土の中から突如手が伸びる。そして不自然に土が盛り上がり、ぐだ♂が姿を現す。泥だらけの身体をぐぐと伸ばしながら「おなか、すいた」と呟く。

「お目覚め、ですか、立、香。」

……だぁれ?」

「嗚、呼、こんなに、可愛く、なっちまって。」

こてん、と首を傾げるぐだ♂。死んでもなお柔らかい身体をぎゅうっと抱き締める原田。

「漸、く、一緒、になれまし、た、ね」

……いっしょ?きみと?」

「は、い」

……なんか、なつかしいね。どこかで、あった?」

「ずっ、と、傍に、居ました、よ。」

さっきまで爽やかな匂いに包まれていたのに、死体となった今では、土に混じってほのかに香る屍臭。

そんなことはどうでも良かった。

生前から思い続けていた人を、自分と同じ場所に引きずり落とせた。

死んで動いていないはずの心臓が酷く高鳴る。

原田の腕からするりと抜けて、泥だらけのまま墓にある死体を食べ始める。

小動物のように黙々と食べ続けるその姿も、堪らなく愛おしい。

食べ終えたかと思えば、泥が気になるのか近くの川で水浴びし始める。

月に照らされているぐだ♂の身体は、死後というのもあり透き通るよう。

水浴びに満足したのか、原田の元へ帰ってくる。

くすんだ水色の瞳と目が合う。生気のない唇の間から覗く小さな舌。辛抱ならんとなり、キスをする原田。

原田にキスされるも、状況がいまいち掴めていないぐだ♂。悪い気はしないし、落ち着くからひたすらキスし続ける。

その後、ぐだ♂の身体を拭いたり服を着せる。

洞窟に行ってからも「さのすけ、さのすけ」と擦り寄ってると可愛い。