やがみン
2025-11-14 10:24:37
3518文字
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【JOJO5部、暗チ~2】野郎共のから騒ぎ

ホルイル、そしてイルーゾォ女体化、基本ホルマジオ視点
続きます


 
 手のひらに乗るくらいに縮んだイルーゾォをジャケットに隠し、アジトに戻ったらそりゃ大騒ぎさ。
 
「敵にスタンド使いが居たのか?!」
「おい!女ってどういう事だ?!」
「それより怪我!イルーゾォ怪我してるよ!救急箱取ってくる!」
 
 運悪く(?)任務が早く片付いたプロシュートとペッシがアジトに帰って来ていたのだ、リゾットは凄まじい迫力で詰め寄ってるし、プロシュートは女になった原因を聞き出そうとして怒鳴ってやがる、イルーゾォは恥ずかしさと安堵と恐怖で(勿論リゾットにビビっている)ソファーの上でずっと泣いてしゃくり上げている、ペッシだけが焦りながらも怪我の心配をしている、ペッシお前良い奴だなぁ。
 「落ち着けよ、そんな迫力で迫ったらイルーゾォも話したくても話せねぇよ、な?まず怪我の手当てをしてやろうぜ、それから聞いても遅くないだろ」
 まぁまぁとイルーゾォとリゾット達の間に入る。
「ム……そうだな」
 やっとこさイルーゾォが自分に怯えてるのに気付いたリゾットが引いた。
 しゃくり上げながら
……怖い……リゾットが怖い、なんでか分からないけど大きくて怖い!……寄らないで!」
 割って入った俺の背中に隠れるようにしてジャケットの裾を掴みながらイルーゾォは子猫みたいに震えて大粒の涙を零している。
 あ~普段より20cmは縮んでるもんなぁ、体格の差はそのまま筋力の差に繋がるし、まして今の女性になってる状態じゃ筋骨隆々で2mはある大男のリゾットは大型の肉食獣みてぇなもんだろ、女の本能って奴だ。
 ……おい、何でそんなにショック受けてんだよリゾット。お前はもう少し女の扱いに慣れておけよ。
 
 取り敢えず「デカい……怖い……」とショック受けてソファーで暗く沈み込んでいるリゾットは放っておいて、イルーゾォを宥めながらバスローブにでも着替えさせるかと考える、いつまでもサイズの合わねえボロボロになった男物を着せて置く訳にもいかねぇ。
 着替えるためにソファーから立ち上がろうとしたイルーゾォが「痛い!」と悲鳴を上げて今まで座っていたソファーに倒れ込んだ。慌てて足の裏を確認する。
 俺は思わず顔を顰めた。

 あちゃ~こいつは痛かったろうなぁ……
 足の裏はそこらじゅう傷だらけで血が滲んでいる、所々皮が捲れて尖った小石が幾つもくい込んでいるし、左の足裏にはガラスでも踏んだのか結構深い切り傷まで出来てやがる。
 気が張ってて今まで怪我の痛みを感じて無かったんだろう。
「気が付いてやれなくて悪かった……ペッシ、バケツか洗面器に傷を洗うぬるま湯持ってきてくれねぇか?」
「分かりやした!少し待っててくだせぇ!」
 救急箱を抱えて戻ってきたペッシは救急箱をテーブルに置いてバスルームの方へ走っていく。
「悪いが今の間にバスローブに着替えてくれ、着替えてる間はそっち見ねぇから」
「見えても女の身体なんぞ見飽きる程見てるから気にすんな」
 プロシュート……お前そういう所だそ、顔が良いからって女の扱い雑なのどうにかしろよ、俺なんかコワモテだからそれはそれは優しく丁寧に扱ってワンナイトの勝率上げてるってのによ~……っと話がそれた。
 
 生真面目なリゾットは既にデカい背中をイルーゾォに向けている、俺達もそれに倣う。本音を言えば女になったイルーゾォを隅々まで眺めたいのだが、そんな事をしたら間違いなくリゾットは怒るし、怒ったおっかねぇリゾットのメタリカでカミソリ吐きたくねぇ。プロシュートも同じ考えだろう。
 ゴソゴソと聞こえていた布擦れの音が途切れて「済んだよ」の声。
 あーあ……膝も酷いし、胸元も痛そうだ、顔も腫れが酷くならないうちに冷やそうな、可愛い顔が台無しだぜ。
 バスローブから覗く胸や膝の傷が思ったより酷くて見ていて痛々しい、艶やかな女の柔肌に付いているから尚更だ。
「女にこんな怪我をさせるなんざ同じイタリアーノとして許せねぇな……大丈夫かangela」
 それを見たプロシュートはタラシのスイッチがONになったらしく女を口説く時の超絶イケメン顔になって手の甲にキスしてやがる。イルーゾォの「女じゃない~」の悲痛な抗議はガン無視だ。
「お湯持ってきましたぜ、あと綺麗なタオルと氷も、顔の怪我に使ってくだせぇ」
 左手にお湯入りバケツと右手の空の洗面器には真新しいタオル数枚と氷の入った氷嚢が乗っている
 本当にペッシは気が利くな、マンモーニってからかって悪かった。
 
 結局傷を洗うのに3回もバケツのお湯を取り替えて怪我の手当てをした、血を洗い流し、傷口に入り込んだ異物を取り除き、めくれて用を成さなくなった皮膚を医療用のハサミで切りとって抗生物質入りの軟膏を塗りガーゼで押さえて包帯を巻く。膝の他に手のひらも結構酷く擦りむいていて傷に入り込んだ砂粒を洗い流していると、イルーゾォがぐったりとしているのに気付いた、顔の血の気が引いて額にふつふつと冷や汗をかいている。
「イル、気分悪いのか?」
 この手の治療には地味に痛みが伴う、痛みで副交感神経が過剰に働いて貧血をおこしたんだろう。
「報告は明日でいい、今日は休ませてやれ」
 口調は何時もと同じだが、大丈夫か?痛いよな?と大きな身体でおろおろしている滅多に見れないリゾットに言われ、抱き上げて仮眠室に運んでやろうとイルーゾォの脇の下に腕を差し入れた、俺の顔とイルーゾォの顔が近付く。
……に」
「何だ?なんか言ったか?イル」
「服のポケット……奴の目に指…………拭いた……メローネに……
 ああ、相手に手傷を負わせた時に付いた血を拭いたのがあるんだな?流石俺のTesoro宝物
 いい子だ、と頬にキスを落として、イルーゾォが脱ぎ捨てた服を片付けていたペッシにポケットを探れと伝える。
……!ありやしたぜ!」
 ポケットから血の着いた方を内側に折りたたんだ男物のハンカチを見つけたペッシが声を上げる。
「これは俺が預かろう、良くやった」
 リゾットは保存用の小袋にハンカチを押し込めきっちりと封をする。
 メローネはギアッチョと任務に着いている、早くて明後日の帰りになる予定だ。
「んじゃ、寝かせてくっからよ」
 殆ど意識が飛んでるイルーゾォをお姫様抱っこで持ち上げる、小さくしなくても軽いなぁおい。
「あ、ドアはオイラが開けますよ」
 片付けるバケツを片手に持ったペッシが先回りして仮眠室までのドアを開けてくれたのでイルーゾォの身体をぶつけないように気をつけて運ぶ。
 
 いつ誰が使っても良いように清潔なリネンと掃除が行き届いた仮眠室のベッドにイルーゾォを横たえると少し妙な気持ちになる、まるで口説き落とした女とベッドを共にする時みてぇな……いや、違うもっとこう……なんだ、その……アレだ。
 その気持ちに堪らなくなって、寝息を立てるイルーゾォの額に瞼に頬にとキスを落とす。
……頑張った、いい子だ……
 やべぇな、止まらねぇ。
 俺の本質にあるのは病的な執着心だ、俺が本気になれば愛情であれ友情であれ一度手にしたら二度と手放す事は無い、出来るなら閉じ込めて誰にも渡したくない、俺だけ見ててくれりゃいい、死んだって手放さねぇ。俺のスタンド「リトル・フィート」にもそういうものがモロに出ている。その本質のせいでいつも恋愛関係は破綻する、俺の愛情は相手にゃ重すぎるんだ。
 そんな執着心が湧き上がってきて胸ん中を埋め尽くす、取られたくねぇ、ドロドロに甘やかして二人で気持ちイイコトして俺だけのモンにしてぇ。
 バスローブをはだけて胸元までキスした時だ。
 
 「おい、アジトでヤるんじゃねぇぞ」
 その声に一瞬「これは俺のだ!」と殺意を向ける。
 いつの間にか仮眠室の入口にプロシュートが立っていた。
 「……ヤんねーよ、分かってるって、こんな状態のイルーゾォに手ェ出さねぇって」
 すぐに普段の俺を装う。
 プロシュートとの付き合いも長い、俺の病的な執着心を何度か見ている、なにか勘づいて止めに来たんだろう。
「オメーは本気になると軽口叩かなくなるからな」
「チッ……そこまでバレてんのかよ……ちょいと好みだったからちょっかいかけちまっただけだ」
 目を覚ますことなく規則正しい寝息を立てるイルーゾォの胸元を直し、ブランケットを掛けて仮眠室を後にする。
「頑張った可愛い後輩にキスするくらいはいいだろ」
 俺の方を見ずにプロシュートが言い放つ。
「今回はそういう事にしておいてやる」
 手厳しいなぁおい、まあしょうがねぇかぁ。