やがみン
2025-11-10 18:51:07
2816文字
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【ジョジョ5部if~2】会話

JOJO5部、暗チと護チ生存の創作夢 清書する前の冷却期間に上げているので色々不備があります、手直ししたら消します

取り敢えずホルマジオはリゾットと連絡を取り
「ブチャラティには俺が直接話そう、その方が余計な手間が減る」
 との事だったので先にリゾットと落ち合い、幾つかある隠しアジトのひとつに集まる事となった。
 
 ナランチャの運転してきたレンタカーを拝借して失神している(どうも途中から安らかな睡眠に移動した)ナランチャを後部座席に放り込んでオンブラと名乗った青年に「悪いがナランチャの隣に座ってくれ」と頼んで目的地に向かう。
 オンブラ(影)、偽名かコードネームか……まあ俺のホルマジオ(チーズ)も大概なコードネームだけどな。
「顔色悪ィな、酔ったのか?」
「いや、ちょっと緊張してるだけだ」
 バックミラー越しにナランチャの隣でソワソワと落ち着かないオンブラに声を掛ける、心なしか顔色が悪い。
「まー俺らのリーダーなら上手くやってくれると思うぜ、どうもきちんと聞かないとヤバい話だって勘が告げてるからなぁ」
 先程まで敵か味方か分からなかった胡散臭い人物に気さくに声を掛けられるのはホルマジオが生来持っている面倒見の良さだ。
「冷静になって考えるとあんな状態の俺とナランチャの間に割って入るなんざ余程の事情がないと無理だろ、そんだけヤバい話なのか?」
 無言の頷きに、そうかぁ、と独りごちた。

 リゾットに指定された人気の無い通りに到着したがそれらしい人影は見当たらなかった。
 路肩に駐車したので待つのかと思いきやホルマジオは奇妙な行動を取る。
「よっと……!」
 座ってる運転席から身体と腕を伸ばしてわざわざ助手席側のドアを開けたのだ。
 何故?と思った瞬間、助手席の座席から何かと擦れる音が聞こえ車全体が助手席側にググッと沈み込んだ――まるで誰かが乗り込んで来たように。
 勝手に助手席側のドアが閉まるとそこに居ないはずの低い声が「出せ」とホルマジオに命じる、ホルマジオは当たり前のように「おう」とその声に答えて車を発進させた。
「驚いたか?俺らのリーダーだ」
 助手席の空気が歪んだように見えた後、滲むように黒い頭巾とコートを着た大柄な男の姿が座席に現れた。
「挨拶も無しに済まない、リゾット・ネェロだ、万が一の事を考えての行動だ、極力目立つ事は避けたいからな」
 バックミラー越しに漆黒の中に赤い虹彩が浮かぶ瞳がこちらを覗いていた。
……オンブラだ、信用出来るかも分からない話を聞いてくれるだけで有難い」
 やはり緊張があるのか声が硬い。
「単刀直入に聞くが、我々の『氷菓子』と『探し物』について色々知っているらしいな」
……もしかしたらあんた達には気に入らない情報かも知れないけどね、でもそれが真実だとしか今は言えない」
 軽く組んでいた腕を組み直してリゾットは思案する。
「ホルマジオはこう見えて頭の良い男だ、それが話を聞いた方が良いと言うなら、そうした方が間違いないだろう」
「おう、もっと褒めてくれよリーダー」
 張り詰めた空気を和ませるようにホルマジオの軽口が挟まる。
「さっきのはスタンドの能力?」
「ああ、俺の「メタリカ」だ」
 簡単にスタンドだと明かすのは信用されているのか、それとも牽制のためか。
 ……間違いなく後者か。
「そんなに警戒するな、メタリカの能力の一部を見せただけだ、牽制でも脅しでもない」
 暗殺チームのリーダーと言うだけあって頭脳もスタンド能力も高そうだ。
……う、う~ん……ん?」
 オンブラの太腿の辺りで間の抜けた声がする。
 後部座席に二人、片方は意識を失ってるという状態、膝枕をせざるを得ない状況で失神から睡眠に移動したナランチャが目を覚ましたのだ。
……うぇ……ッ!……モガッ」
 膝枕に甘んじていた人物は叫ばれる前に口を塞ぎ、もう片方の手は首の頸動脈だ。
 急所を押さえられてナランチャは本能的に硬直した。
「シー……静かに、落ち着いて聞いてくれるか?、別に拷問しようとか始末しようとか人質にしようとか思ってない、今からブチャラティ達にも会うからついでに連れて来ただけ、叫ばない暴れないスタンド使わない大人しくしてる、って言うなら手を離してあげる、もし暴れるならまた失神させなきゃならなくなるんだけど、どうする?」
 オンブラに諭すように言い聞かせられている。
 目を固く閉じ、身動ぎもせず眉間に皺を寄せてうーうー唸っているところを見るとナランチャなりに考えて悩んでいるらしい。
「殺るならとっくの昔に殺ってその辺に捨ててるし、何かするなら縛られて車のトランクだろ、てか縛られてないのいい加減気付けよ!ヒャヒャヒャ!」
 堪らず吹き出したホルマジオ。
 拘束されてないのを確認するようにそろ〜っと動かされた手で口を塞ぐ手をぽんぽんと叩き、ウンウンと頷いて「大人しくする」とジェスチャーをする。
「ぷはっ! ……あ~痛え」
 押さえつける手から解放されたナランチャは大きく息を吐いてから起き上がり当て身を食らったみぞおち辺りを撫でる
「悪いね、咄嗟で加減出来なかった」
……なぁ、お前もしかして」
 ナランチャが急に声のトーンを落とした。
 車内の空気が変わる。
 前の二人も聞き耳を立てて警戒している。
 
……ニンジャかなんかか?」
 
 ナランチャは真顔でオンブラに聞いた。
……は?」
「だってよぉ、スタンドも出さずにシュパッ!って俺の目の前に来たらあとバーン!って感覚しか覚えてねえ!そんな事出来るのジャッポーネのニンジャとかだろ?!」
 身振り手振りを加えあまりにも真剣に聞くので夢を壊さないように「ニンジャです」と答えた方が良いのか?いや、もしかしたらナランチャ的なジョークなのか?
 面食らった顔のまま変な思考をぐるぐるさせてフリーズしていると
「アヒャヒャヒャ……!オンブラが困ってるから止めてやれよナランチャ!」
 運転しながら車内の空気に耐えられず爆笑したホルマジオが助け舟を出す。
 助手席のリゾットが咳払いをしながら「その位にしておけ」と窘めるが微かに肩が震えている、見た目と違ってこの男は思いのほか笑い上戸なのかもしれない。
……ニンジャも使ってたジャッポーネの武術だよ」
 ナランチャに釣られて妙にカタコトになりながらオンブラは答えた。
「マジかよ!すっげぇ~!」
 子供が憧れのアニメヒーローを見つけた時のようなキラッキラの目で見てくるのが居た堪れない。
 何でこんなのがギャングなんだ……てかこれにブチャラティと連絡を取るのを頼まなくて本当に良かったと心から思った。
「会話の途中で悪いが二人とも少し眠ってもらうぞ……今から行くアジトの場所を知られたく無いんでな」
 そう言って助手席から伸ばされたリゾットの手が腕を掴んだ瞬間、意識は途切れた。
 
 直前にナランチャの「え?またなのかよォ?」と言う抗議の声を聞きながら……