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かげにん
2025-11-09 15:35:46
454文字
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BWⅡ
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無題(烏賊蛙SS)
スクーバは考える。
人は分かり合えることが出来ない。皆違う人生を歩み色々な考えを持つのであって、それを理解しあおうというのは知能を持った生命体同士では到底不可能な話なのだ。体という防護壁で覆われた他人の心を覗くことは一生出来ないだろう。
「隣にいてくれるだけで心が暖かくなるような人がいるって、凄く幸せなことやね」
川を渡るスクーバの背中の上でダイバーは幸せそうに呟いた。ずっとこうしていたから、だいぶ彼の腹とスクーバの背中の間は温もっていた。
悪い気分じゃない。むしろダイバーが述べる幸せとはこういうことなのだろう。
ダイバーが何を考えているかなんてスクーバには予測は出来ても真に分かり得ることは出来ない。それはダイバーも同じことだ。
人は分かり合えない。それでも。触れ合うことで体から心へと熱伝導で暖かさを分け合うことは出来る。その熱は互いの幸福を実感させる。
分かり合うことは出来なくても、分かち合うことは出来るのだ。
そんな相手がいることは確かに幸せな事だとスクーバも思う。
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