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かげにん
2025-11-09 15:17:15
848文字
Public
○伝
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無題(ブラハリSS)
「クリスマスもあとちょっと、盛り上がって行くyoー!!」
天馬の国の人々はイベントがとにかく大好きだ。
特にクリスマスは店側は客の書き入れ時であり、ヘンテコDJとしてちょっとした人気者となっている覇利丸も仕事に大忙しである。覇利丸とて天馬の国のクリスマスを楽しみたくないわけではないが、毎日ギリギリの生活を送っている身としては仕事が入るのもまた有り難いことなのだ。
色々な客が来るが、まあこちらでこの日を過ごすのは二年目になるのでそれなりに対処の仕方も覚えてきた。流れに身を任せて適当にこなせばいいのである。
クラブハウス内は人でごった返していた。覇利丸はラップに一休みを入れて周りを見渡してみる。常連の客、初めて見る顔、様々な人がいるが皆楽しんでいるようでホッとする。
そこに一人、よく見る顔がいた。
(ブライト?)
それは確かに斧雷丸だった。今日も、いや今日みたいな行事がある日は警察はかなり忙しくなるはずだがどうしたのだろうか。
そういえば今日の担当はここらへんの区域だと行っていたから、一休みがてら訪れたのだろうか。
なんにせよ、どう見ても場馴れしておらずムスッとジュースを飲みながらテーブルから離れない様に覇利丸は苦笑してしまう。覇利丸の視線には気づいてないらしい。
(さてこのお客様にはどう対処したものかneー)
なんせ覇利丸と斧雷丸が付き合い始めてから初めてのクリスマスだ。随分素っ気ないものになってしまった気もするが、この忙しいご時世に、同じ時に同じ場所で過ごせるのは幸せなことかもしれない。
「さてさて一息ついたところで次のナンバーに行くyo!酔っ払った姉ちゃんも仏頂面のカタブツも楽しんでってよne!!」
覇利丸の言葉にはたして斧雷丸は気づいただろうか。それは帰って本人に聞くまで分からないが、今覇利丸はスペシャルゲストの為に最高のもてなしをするだけだ。
そっと愛用のディスクに手をかける。
「MerryChristmas!!」
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