ピアノ×ミニゲーム×幕間
■シナリオ概要
【プレイ人数】2人(タイマンでも出来なくはない)
【舞台】現代日本想定、10歳~二十代後半で移行(10歳→学生→大人)
(外国でもいいけど勝手がわからない。と言うか、シナリオではこう!としますめんどい)
【必須技能】<芸術:ピアノ>
【推奨技能】特になし
強いて言えばほどほどのステータス
■あらまし
君たちは幼い頃よりピアノに親しんでいる。
ピアノを介して繋がった友人または幼馴染である。人は君たちを才あるとして見ているだろう。
最初は教室の演奏会、そこからコンクール。
社会人まで付き合いができる仲なのは先に開示しておこう。
これは、君たちととある兄弟のピアノを介した長い期間の話。
〇探索者
君たちはピアノの演奏の才を持つ者である。一般的に言うと「秀才」と評されるだろう。
※注意
この案には"探索者に"直接的神話案件が絡んでくることがないものです。
がっつりクトゥルフ神話TRPGをしたい人向けというより探索者を見るためのシナリオです。
また参加探索者はある程度のピアノ技能がある前提で話が進みます
(PLは知識無くていいです、白煙も昔の記憶なのでご時世と勝手が違うと思うので)
そして、
PCが秀才ならNPCに天才が居ます。
PCの上位存在になりえる物が居ます。それが無理の場合はまずセッション参加をおやめください。
【参加に当たりの当たり注意項】
・このシナリオでは作者独自の解釈の元にシナリオが構成されている。このシナリオ内での特殊処理が結構ある。
・このシナリオはフィクションであり、実在する人物・作品・団体・組織・宗教・事象と何もかかわりはない。を。
・探索者は矮小な存在だが、運命力は多少存在する。つまりご都合な部分はもちろんある。
・内容は伏せるが、クトゥルフ神話において起きえる現象がシナリオ内で発生する。
シナリオ内容などネタバレ部分
■シナリオ概要
乙原奏が織りなすピアノは天賦の才だった。
才ある者は謳われる。人は彼を”神童”だと評した。
ただし、乙原奏にとってはその評価はあまり興味はない。
彼にとっての音楽
―ピアノは、趣味であり、仕事であり、人生であった。
モノクロの鍵を弾き、重ね、音を響かせる。
ただ、それだけで幸福だった。彼は名前の通り音を奏でた。
――生きた音、音楽の使者であるトルネンブラに目を付けれるまでは。
―――――――
――――
知識と執着、それが波のように襲ってくる。
己が狂わないように、その美しさを残すように。溺れそうなほど注がれるそれを頭から引き上げ、綴る。
来る日も、来る日も。日を重ねていけば、五線譜が部屋を散らかすように舞う。
こんなこと、誰にも相談などできない。頭が可笑しいと言われれば肯定せざる負えない。
あぁ、どうしてこんなことに。
日常を過ごしながら、積みあがっていくそれに限界を時折感じながら。
幸福が時折、己に牙を立てて苦痛を与えていくような感覚に蝕まれながら。
そして、その日は予告なくやってくる。
疲弊しながらも過ごしていた彼の精神は、アザトースの宮殿へ連れ去られる。
構える事も出来ないそれ。その瞬間を伝えるすべも、残すすべもない。
――――――――――
―――――――
連絡がとれない、乙原弾が駆け付けた時には肉体だけが乙原奏の部屋に転がっていた。
原因不明の急死、神と当人だけが知っている事実。人類は対応しえない状態なのだ。
■NPC
乙原奏(オトハラ カナデ)
貴方たちの共通の友人。確定死亡NPC。
*乙原奏は天才や秀才を押しのけるほどの"神童"であった。*
*それ故にトルネンブラに眼をつけられ、魂を外宇宙に連れて行かれている。肉体は死亡したため戻る器が存在しない*
ちなみにアマデウス世界線だとかなりぴんぴんしてる。愛された子である。
□RP
一人称:俺
二人称:君、あなた(年上)
三人称:PC、弾は名前呼び捨て
乙原弾(オトハラ ダン)
乙原奏の弟。ピアノ教室の先生兼アマチュアピアニスト。
貴方たちもよく知っている顔。兄に劣等感があった部分もあるが、兄のピアノが好きだったのでただただ寂しい。
ソロで弾くよりも連弾が好き。真面目で苦労気質。人の好さがにじみ出ている。
*最初に魂を連れて行かれた奏の身体を見つけた人。書き残された楽譜を見つけたのもこの人*
*自身の生徒もいたピアノの発表会の後に、見つけた楽譜を2人にピアノを弾いてほしいと頼んだ*
□RP
一人称:僕
二人称:君、貴方(年上)
三人称:苗字+さん、PC側に希望があれば名前+さんか名前+くんorちゃん
本文になる場所
■導入
もう十年前のことだ。
君たちはピアノ教室などの合同発表会で邂逅する。
<1d100>で低い方から順番が回ってくる。
舞台の端から、舞台中央で光を浴びたグランドピアノが見える。
「{作者}作{曲名}、{PC名}」
アナウンスが君に舞台の中央へ進むように伝える。
リハーサルで指示があったように、まずは舞台の上から観客に一礼して座らないといけない。
舞台慣れしてない幼い君だ、<POW*6>
成功:緊張はあるものの、大したものではない。
失敗:緊張で身がすくむ。
(椅子に座ってもらうRPまたは宣言をしてもらう)
<芸術:ピアノ>
先ほどのPOW*6に失敗してると5%のマイナス修正
成功:君の指は練習した通りの音色を奏でる。
薄暗い舞台を強く照らす光源が、君の身体に嫌にでも熱を持たせる。
失敗:君の指は練習した通り
…とはいかず、少しずれた音を部分的に奏でた。
薄暗い舞台を強く照らす光源が、ミスをして肝が冷える感覚とは真逆のものを与える。
※続けて残りのPCの演奏も行う、上記文章を使いまわして判定を行う。
席に戻った君たちは観客に戻り、発表会に参加する人の演奏を聴く。
――「作」、乙原弾
――「作」、乙原奏
最初に出てきた方は、特に今までの演奏者と同じように見ていただろう。
君たちが目を見開いたのは、後に出てきた方だった。
緊張も見せないように彼の指が鍵盤をはじく。同じ年代に見える外見から繰り出される演奏は目を見開くものがあった。
身体全体を使って弾かれる音色。知らない楽曲のはずなのに、伝わってくる印象。何より、熱を浴びながら楽しそうに照らされる顔が目に焼き付く。
最後の音が消えるころ、先ほどより静まった客席から大きな拍手があふれた。
発表会のあと、帰ろうとしてた君たちに声をかける人物がいた。
「ねぇ、君たち」
君たちが聞いたのはピアノの音だ。だから、声の主を知らない。
振り変えれば君たちに印象を残した少年が、演奏前に出てきていた少年を背にそこに居た。
弾)「
……」
奏)「いきなりごめんね。君たちの演奏、好きだったからつい」
「鍵を押すと、線に伝わって音が出る。
――ただ、それだけなのに重ねると、とても素敵な物が生まれるんだ」
コンクールの日か、はたまたただ友人として話していた時か。いつだったかは不明だがその言葉だけは鮮明に残っている。
――――――――――――――――――
―――――――――――――
時刻はもう少しでランチを楽しめる時間。
貴方たちは先に決めていた{集合場所}で時間を潰していた。
今日貴方たちがこうして顔を合わせることになった理由は少し前にさかのぼる。
約2か月前、共通の知人の弟
―乙原弾から連絡があったのが始まりだ。
「お二人に、兄の残した楽譜を弾いてほしいのです」
乙原奏
貴方たちにとって友人であり、ライバルであり
――超える壁ともいえる存在だったかもしれない。
乙原奏はその類稀なる才能とセンスで一部の人間に”神童”と呼ばれていた。
年齢が近いのもあって、貴方たちにとっては同じも物を嗜む刺激の多い友人だっただろう。
その彼はおおよそ一年前、原因不明の昏睡状態に陥った。
家族も、友人である貴方たちも、乙原奏という名前を知る人々は突然のことに当時ざわついていたのを覚えているだろう。
「{参加PCの名前}と{参加PCの名前}ね、よろしく」
「俺の演奏どうだった?」
「二人のもいいね。それぞれ個性があって同じ曲でも雰囲気が違う」
「俺にとって、ピアノを弾くってのは呼吸とほぼ一緒」
「今度、招待されて外国で演奏することになったんだよね。お土産何がいい?お菓子?それとも置物?」
「それじゃ、今度の単独演奏会で呼ぶから来てよ。せっかくだし三重奏したい」
そんなピアノを愛した彼とのやりとりは記憶にあるだろう。
…どうして意識をなくしたのか、どうしたら目覚めるか未だにわからないのだ。
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