三毛田
2025-10-26 22:07:19
1078文字
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57 057. 見つめ合う甘い瞬間

57日目
君と二人で、見つめ合う

「あの……穹さんと丹恒さんは、いつもこうなのですか?」
「そうだよ。いっつも二人で見つめ合っていたり、時々手を握りあっては嬉しそうな恥ずかしそうな顔するの! 見てるこっちは胸焼けするから、いい迷惑!!」
 プンスコって効果音が聞こえそうな勢いで、サンデーに告げるなの。
 全部聞こえてるんだけど! って文句を言ったら、絶対わざと聞かせてるんだという返事が来る。
 なんだよそれ。
「三月とサンデーさんは、何言いたげだな」
「言ったところで、二人は改善しないだろうからウチから言うことはありません」
 と言って、おやつを頬張って。
 丹恒と顔を見合わせてみるけれど、答えは見つからない。
「丹恒」
「どうした?」
「なんでもなぁい」
 そういうところだよ。という声が聞こえた気がしたけど、無視。
「そういうことするなら、部屋に戻って」
「はいはい。丹恒、俺の部屋に行こうぜ」
「ああ、行こう」
 手を繋ぎ、俺の部屋へ。
  見つめ合うと、なんだか甘酸っぱい気持ちになって。でも、悪くない。それどころか、とても嬉しい。
「ちょっと丹恒とラブラブしてただけなのに、何が駄目なんだろう」
 ソファーに隣同士で座り、肩を寄せ合って。
「丹恒、大好き」
「ああ、俺もお前が好きだ」
 今日はやけに素直な丹恒に、内心ドキマギしながらキス。
 姫子やヨウおじちゃんに見られたら、あまりなのやサンデーを 揶揄うなって怒られそう。
「丹恒、幸せか?」
「幸せ、なのかもしれないな」
 きっと、幸せの定義は人によって違う。
 それでも、彼が幸せだと言ってくれるのであれば俺は嬉しい。
 しかも、俺と一緒に居るからという理由であれば、もっと嬉しくなる。
「嬉しそうだな」
「それはもちろん! 丹恒と一緒だから、嬉しくて仕方ないんだ」
……俺も、そうだ。穹と一緒だから、嬉しくなる」
「お揃いだ」
「ああ、お揃いだな」
 むず痒さもあるけれど、幸せな気持ちの方が大きく。あんまり気にならないや。
「やはり、こうして見つめ合うのは、二人きりの時にしよう」
「なんで?」
「恥ずかしさがある」
「丹恒がそういうのなら、気を付けるよ」
「そうしてくれたら、嬉しい」
 額をくっつけると、優しく頭を撫でてくれた。
 たったそれだけで、胸が満たされていく。
 それはきっと幸せで、贅沢な事でもあって。
 満たされているのだ。彼と一緒に。
「幸せだな」
「ああ、幸せだ」
 見つめ合って、笑い合って。また口づけ合った。
 ぽつぽつと話していると、段々と眠くなってきて。
 二人で、眠る。