#ロキ #MCU #ドラマ #感想

2025/03/26

MCUしか視聴していないマーベルにわかなので、ズレた考察があるかもしれないという前提で感想をば。

TVAの捜査官として採用され、ロマンスグレーな相棒とともに難解な事件を解決していく。カッコつけしいだけどお騒がせな神「ロキ」の愉快なサスペンスドラマなんだろうなあ😄、と軽い気持ちで見始めたのだが

自分よりも過酷な環境で育ったシルヴィに惹かれ禁断の愛を抱くロキ。ワニロキかわE!とか、女ロキとのロマンスうおおお!と萌えていた頃が最高潮。しかし、そこからの怒涛のバッドエンド展開——シーズン1の終盤の急降下ぶりは衝撃的だった。

シーズン2では、TVAの仲間たちとの絆が深まる中で、ロキが自分の居場所と世界を守るために右往左往する姿と、事態を理解するにつれ彼の葛藤も深まっていく。その過程で、タイムスリップ能力を駆使しながら何度も試行錯誤し、悲劇を繰り返すロキ。その時間は彼の中では何百年にも及んでいる——やがて彼は知的で落ち着いた存在へと変わってゆくさまが頼もしくもあり、しかしどこか悲壮でもある。

このドラマの結末はビターエンド……いや、それ以上の何か。おそらくこれが最善であり、正しい結末なのかもしれないけど、裏切りと混乱を象徴する神が、最後には時間を守るために犠牲となる——これがどれほどショッキングなことか。

かつて自由奔放に振る舞っていたロキが、世界の均衡を保つために静かに座り続ける存在を選択する。あれほど熱望していた王の座が、自身の望んでいたものとは全く異なる形になるとはこれほど皮肉な結末があるだろうか。

昨今「尊い」という言葉は気軽に使われがちだけど、このドラマ『ロキ』は、その本当の意味を体現した作品だと思う。