三毛田
2025-10-25 21:50:55
1081文字
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56 056. 何もかもが澄み切った気持ちになる

56日目
まるで晴れ渡った空のよう

 彼といると、ごちゃごちゃとしてまとまらなかったものがふとした瞬間に一つにまとまることがある。
 何もかもとまではいかないものの、澄み切った気持ちになることが多く。
 実りの多い充実した日々を過ごせて。
「今日の丹恒はご機嫌だな」
 我がことのように嬉しそうにニコニコしているので、ご機嫌ついでに頭を撫でてやる。
「ん~。丹恒に頭撫でられるの、好き!」
 えへえへ。と、ちょっとだらしなく笑い、俺に抱き着いてきて。
 きゅんと胸が締め付けられたため、思わずぎゅっと抱きしめる。
「丹恒、今日は積極的~!」
 ヤダ、嬉し~!
 と、胸に頬ずりして。
 ちょっとおどけたような言い方も、今日は許せる。いや。いつも以上に愛しさを感じるが正しいかもしれない。
「お前のことが好きだからかもしれないな」
「え~? 本当?」
「ああ」
「嬉しい。この際だから、恋人になろうか!」
「ああ、いいぞ」
「じゃ、じゃあ! キス……したいな」
「構わない」
 が場っと顔を上げたかと思えば、照れたように頬を染めながらボソボソと。
 構わないと思ったので頷けば、ぱあっと笑顔に。
 キュンキュンする。
 俺の中に、彼に対してそんなことを思う感情があったなんて。
 自分でも驚きだ。
 でも、今は彼が愛しくて愛しくて仕方がない。
 軽く唇を重ね合わせておると、腰を撫でられ。
「いててて」
「この手は、なんだ」
「丹恒の腰って細いから、撫でたいなあって前から思ってて」
「だったら、一言告げろ。突然撫でられたら、驚く」
「丹恒も、驚くんだ」
「俺を何だと思っている」
「冷徹な蒼龍! あいてっ」
 元気に叫ぶものだから、思わず手刀を喰らわせてしまった。
「腰に腕を回してもいい?」
「回すだけなら」
「じゃあ、失礼します」
 そっと腰に腕が回り。その後また胸に顔を埋めてきて。
「ふかふかだ……ふふ」
 何故だか嬉しそうに声おもらし、先ほどよりも強く顔を埋め。
「丹恒の胸に顔を埋めて眠りたい……
「昼寝くらいなら、構わないが」
「本当!? じゃあ、早速昼寝しよう! 俺の部屋でいいよな?」
「あ、ああ」
 勢いに押され、頷くと俺の腰から腕を離して。それから、手を取って立たせると資料室を飛び出し、ラウンジを通り抜けパーティー車両へ。
「丹恒先生、お願いします」
「わかった」
 上着をソファーへ置き、ベッドにダイブした穹の隣に腰を下ろし。その後、寝転がる。
「丹恒先生のおっぱい枕……最高」
 などと、理解に苦しむことを口にし、俺の胸に顔を埋めてきて。
 これが、意外と重い。