ぐるさん
2025-10-25 18:17:51
1043文字
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10.25ふみりかワンドロ【食欲】

ふみりかワンドロライ(@ fmrk_1draw)さんの2025.10.25お題をお借りしました。

 ふみやさんとお付き合いを初めて幾許の月日が経ち、お外へお出かけするのもちょうど良い気温の今日この頃。

 新作メニューが出たとかで、ふみやさん行きつけの可愛らしいカフェへ一緒に向かうのも決して不自然では無い。不自然では無いのだが……

「流石に食べすぎではふみやさん!?」
「え?そう?」

 ふみやさんは何の事か分からないと言わんばかりに首を傾げている。

 しかしながら、テーブルの上には所狭しと華やかなスイーツ達が運ばれては、ふみやさんの口の中へあっという間に消えていく。

「いくら貴方が甘い物が好きだからって流石に食べすぎです!晩御飯入らなくなっちゃう!」
「大丈夫だよ。そもそも理解は、俺が家でご飯残してるの見た事ある?」
「それは無いですけど……とにかくこれは食べすぎです!」
「すみません。追加の注文お願いします」
「まだ食べるの!?」

 いくらふみやさんが若いとは言え、これ程の食欲は有り得るのだろうか?

 と言うか、思い返すとふみやさんと出かける度に、彼がとんでもない量のスイーツを平らげる姿を見ている。

 勿論家でもよく食べているのだが、こうして二人で出かけるとより一層食べている気がする。

「どうかした?理解」

 少し考え込んでしまった私に、ふみやさんが声をかける。

「ふみやさん、次はカフェ以外に行きましょう」
「えっ?急に何の話?」
「ふみやさん。貴方、私と出かける度にとんでもない量のスイーツを食べているでしょう?いくら貴方が甘い物が好きとはいえ、これ以上は見過ごせません!」
「えぇ……
「気づくのが遅くなってしまった事は謝ります。ですがこれからは、私と一緒に正しい食習慣を……
「それは無理」
「何で!?」

 私の正しい提案を、ふみやさんはバッサリと切り捨てる。正直意味が分からない。だって、こんな風に甘い物を食べ続ける事が良い訳無いのに——

「そもそも、理解と居るとお腹空くから無理」
……え?」
「お腹空くっていうか、食欲が増す?好きな人と一緒だと、ご飯が美味しい的な?」
「へっ!?」

 なんか今、サラッととんでもない事を言われた気がする!?

 あっという間に顔が熱くなり、鼓動が慌ただしく跳ね始める。

「あ、あのっ!ふみやさっ」 
「だから無理。もう我慢出来ない。食べても、良いよな?」
「その言い方は何か嫌!」

 結局その後もふみやさんはスイーツを食べ続け、私は何故かそれを止める事が出来なかった。