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└| ∵ |┐
2025-10-19 13:46:20
852文字
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演劇【推しの子】
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にょ
こんな盟刀あったらいやだ(女体化の刀
覚醒して真っ先に感じたのは身体の違和感だった。なぜか胸が重い。脚の間がすかすかする。おそるおそる眼を開けて自分の身体を見下ろし、絶叫した。
「なんだこれえええ!!!」
「キザミ、キザミーーーー!!!」
ばたばたと駆けて来る靴音に続き、珍しく乱暴に扉を開けて、匁が部屋に飛び込んで来た。
「大変です見てください僕にょ」
「きゃあ!!!」
思わず両腕で胸を隠して悲鳴を上げた。上げた本人が驚くほど甲高い声が出た。
「きゃあ?」
匁は扉を開けた時の姿勢で固まっている。やがてぽかんと開いた口を閉じておもむろに自分の胸を見下ろし、改めてキザミを二度見した。
「大きいですね」
「なにが!?」
呆気に取られているキザミには構わず、匁は眉を顰め唇に指を当てなにごとか思案している。
その姿を見てキザミも匁の異変に気がついた。長いマントに隠れてわかりにくいが、心なしかいつもより肩が丸い。腰もえらく細い。全体的にシルエットが柔らかい。
「匁
……
もしかしておまえもにょ」
「そういえば昨日蹴散らした連中の中に、なんか胡乱な刀を持ってる奴がいたな」
「ん???」
「もしかしてあれが盟刀だったのか。どういう能力なんだ?」
「今は盟刀の話どうでもいいだろ俺達にょ」
「この様子じゃみんな反転してるでしょうね」
「てことはブレイドも刀鬼もにょ」
「ちぇ。僕だけじゃないのか」
匁は不満げに唇を尖らし、その場でくるりと向きを変えた。
「つまらないので帰ります」
「え、どうすんだこのにょ」
「どうせ寝て起きたら元に戻りますよ、こういうのは」
「戻らなかったらどうすんだよ!!!」
「くそ盟刀のくそ剣主をぶった斬ればいいんじゃないですかあ」
「おまえ適当に言ってるだけだろ!!! もうちょっとなんかないのか薬とか!!! ないの???」
「そこになければないですね」
狼狽えるキザミを置き去りにして扉は音もなく閉まった。
その日は阿鼻叫喚の大騒ぎだったが、不貞腐れた匁だけは部屋から出て来なかった。
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