三毛田
2025-10-16 16:54:25
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47 047. 赤い頬をどうやって隠そう?

47日目
俺以外に見られるのは恥ずかしいらしいから

「あら、丹恒。頬が赤いわよ。霜焼け?」
 さっきまでベロブルグへ行ってきたので、もしかしたらそうなのかも。と思いつつも、原因はわかっているので俺は何も言わない。
「いえ、その……何でもありませんっ」
 姫子に問われ、さらに顔を赤くして走っていってしまう。
 資料室は逆方向だぞ。
「穹も少し赤いわね。霜焼けにならない内に、温かくしなさい」
「うん。丹恒と二人で、お風呂で温まるよ」
「ちゃんと水分補給もするのよ? コーヒーでよければ、淹れるわ」
「シャラップにホットミルク用意してもらうから、いらない。コーヒー、苦くて苦手だからさ」
「そう。それなら、無理に勧めないわ」
「じゃあね」
「ええ」
 姫子と別れ、自室へ向かう。その前に、シャラップにホットミルクをお願いしておく。
「丹恒。姫子には詮索されなかったんだから、拗ねるなよ」
 ベッドの上で丸くなっている丹恒の背中を撫でる。いや、ここは腰か?
 布団の中で丸くなっているから、何処が何処だかわからないのだ。許して欲しい。
「お前のせいだろう……
 顔を少しだけ出し、恨めしそうな声で俺を見る。
 まあ、彼の言う通り俺のせいなんだけど。
 ブローニャに頼まれた依頼をこなし、その後下層部でナタからの依頼をこなし。
 ボルダータウンの屋台で、揚げイワグラシガニとベロブルグソーセージを食べて栄養補給して郊外雪原へ。
 冷えた手を温めるように手を繋ぎ、たまにキスをして。
 そんな事をしなぎら歩いていたら、リンクスに見られてしまった。
 そこからは言わなくてもわかるだろう。
 恥ずかしがり屋の丹恒は、顔を真っ赤にして慌てたようにアンカーから列車へ。
 まあ、弁明する必要は特にないけれど、一応みんなにはあまり言わないで。と告げて、俺も彼を追いかけて戻ってきた。
 そして、姫子に出迎えられて。恥ずかしさが爆発して今に至る。
「真っ赤になった顔を、懸命に隠そうとするところも可愛いぞ。丹恒」
 布団の上から抱きしめると、抵抗するようにもぞもぞ動き。
「わ」
 布団が跳ね上がり、真っ赤な顔の丹恒が飛び出してきた。と思えば、俺を押し倒して。
「どうしたんだ?」
「わかっているくせに」
 顔の赤みはだいぶ薄くなってしまった。少し残念だが、これからは別の熱でその頬は赤く染まるだろう。
「風呂? 食事? それとも……
「言わずとも、お前ならわかるはずだ」
「でも、言葉にしてもらったほうが嬉しい」
 手を伸ばすと、掴まれて。少し強く握られる。
「お前を、俺の中に欲しい」