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三毛田
2025-10-13 21:01:55
1075文字
Public
1000字5
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44 044. 余裕なんかない
44日目
まったくない
本来ならば、余裕を見せつつ丹恒をリードしたいところだ。
けれど、いざその時が来てしまうと、それどころではなく。
二人とも緊張でガチガチのまま、体を重ねた。
「気持ち良すぎ
……
」
「お前がそう感じたのであれば、俺も嬉しい」
「丹恒はどうだったんだよ」
未知の快楽に、思わず声が漏れて。それが耳に届いた丹恒は、優しく微笑む。
「すごく
……
満たされた」
彼の方が負担が大きいはずなのに、痛みを訴えたりすることなく。本当に、満たされたという表情を浮かべ。
愛しさが溢れて、そっと抱き寄せる。
丹恒も俺の肩に頬ずりしてくれて。
「好きだ」
「俺も、お前が好きだ」
キスをして、抱きしめ合いながら眠りについた。
「アンタたち、なんか雰囲気変わった?」
数日後。ラウンジでイチャイチャしつつおやつをつまんでいたら、なのにそう言われた。
「どうだろう。丹恒が美人で可愛いのは前からだもんな」
「お前は美少女だったか?」
「そう!」
ぎゅーっと抱きしめると、頭を撫でてくれる。
「バカップルなのは元々だったね。忘れてた」
呆れた表情を向けられた。
よかった。体を重ねたことは気づかれてないみたい。
まだまだ知られたくないから、ちょうどよかった。
「あんまりイチャイチャしてると、車掌さんに追い出されるからね」
「そうなったら、俺の部屋に移動するから」
「ウチの目にも悪いから、部屋でイチャついてね」
手を振って、どこかへ行けとジェスチャー。
「じゃあ、丹恒先生運んで」
「ああ、運ぼう」
腕を伸ばすと、立ち上がった丹恒は俺を抱き上げてくれる。
女子の憧れの、お姫様抱っこ。
軽々と抱き上げられてしまい、ちょっと悔しい気持ちと、俺の恋人が格好良くてメロい! って気持ちで揺れ動く。
気づいたら、俺の部屋のベッドの上にそっと下ろされていた。
「この間の、続きでも?」
俺の胸を撫で、脚の間に座ってきて。お尻でぐりぐりと股間を押してくる。
何そのお誘い。エロすぎるんだけど。
「丹恒先生、そんなに俺とエッチなことしたいの?」
「お前と触れ合えるのは、嫌いじゃない。だから、手っ取り早いのは、性行為だろう?」
「うぐぅ」
破壊力がありすぎじゃないか?
はあ。と、唇から漏れたのは、熱い吐息。
多分、俺からも同じ熱が零れ落ちるだろう。
「じゃあ、丹恒。お願いします」
「それは、こちらの台詞だ」
鍵をかけないといけないと思いつつ、丹恒の色気に耐えられず俺は今日もまた彼と彼体を重ねたのだった。
相変わらず、余裕なんてない。
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