るくあ
2025-10-14 20:00:00
2852文字
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☆過去捏造妄言(帝将のすがた)

小説になれなかった帝国過去捏造4ルート分です。それぞれルート別の過去があるといいな〜という思いの発露であり、いろんな滅び方が見たいという欲望の発露でもあります。小説ではないです(二回目)

A√過去
身体が小さく力仕事のできない『将軍』は親兄弟から役立たずと無下にされていた。徴兵の年齢となっても背が低く一次検査で弾かれてしまうが、密かに宮殿へ潜り込み皇帝に直談判するとこに成功する。勿論首を討たれる可能性もあったが皇帝は『将軍』の訴えを聞き入れ見習侍従として召し上げる。『将軍』だけ特別というわけにもいかないので後に少年近衛兵という形で一般市民にも兵士以外の宮仕えの道を拓く。
少年近衛兵たちへの指揮から才覚を示した『将軍』は外務担当の貴族からも覚え良く、近衛兵指揮や遊軍将補佐を経て帝国軍を掌握する地位まで登り詰める。が、この頃には皇帝と心理的距離ができ始める。
『将軍』は予てから献策していた他国への通年侵略戦に許可を得、これを開始。順調に戦線を進める。
二年目の夏、冷夏の気配。国から停戦の提案をされるが前線の『将軍』は「国の貯えは充分にある筈」とこれを蹴る。幾度か国とやり取りをする内、「皇帝が将軍が居ないのをいいことに悪政を敷いている。それ故有る筈の貯えが尽きようとしているのだ」と信頼できる筋から密かに伝えられる。これを知った『将軍』は一時帰還を決意、前線に軍を残し少数で宮殿に戻る。
『将軍』の急な帰参に対応できなかったのか皇帝と目通りもできず日が経つ。その間に周囲から状況を聞き出した『将軍』は皇帝から実権を取り上げるためクーデターを画策、前線から連れ出した兵、協力者たる貴族の私兵や教会守護兵を引き連れ宮殿へ攻め入る。
皇帝は闇の力を得るための儀式を行っていた。そこへ乗り込んだ『将軍』一派は瞬く間に皇帝らを制圧したが、儀式に乗じてやってきた魔物に見境なく襲われ退却を余儀なくされる。
城門を封印した『将軍』は協力者だったはずの貴族らから此度の混乱の責任を追及され、帝国への反乱の首謀者として罪を負わされ刑死する。


B√過去
少年近衛兵から抜擢され国軍の長となった『将軍』と皇帝は比較的穏当な関係であった。『将軍』が少年近衛兵となる前に起きた義皇弟の乱により帝国内部は分断され、皇帝の完全な味方と呼べるものは自身が集めた少年近衛兵しかなかったからだ。
しかし、とある人間が宮殿を訪れると事態は一変する。
その人間は義皇弟と同じクィススタティアムを名乗り、また、自身の協力者はまだ帝国内に居ると言い放つと風のように消えてしまった。これに疑心を揺るがされた皇帝はまず敵対したことのある人間を遠ざけ、次に一応の味方だった人間を怪しんだ。斯くしてクィススタティアムは判明し、それが長く国と帝に仕えていた家系だったことで皇帝の信心は完全に崩壊した。
あらゆる者を疑い、嫌い、遠ざける。その中には当然『将軍』もおり、少年近衛兵たちもいた。皇帝は闇の力に手を出し、圧倒的な力と恐怖で帝国を支配下に置こうとした。
ある時再びクィススタティアムが現れたが皇帝は発言を許さなかった。その姿を認めた皇帝は闇の力を解放し身を変じさせた。強大な魔物となった皇帝はクィススタティアムを一撃で葬った。謁見の場に居た人々は怯え逃げ惑い勇敢な兵士はかつて皇帝であった魔物の前に立ち塞がった。
皇帝はクィススタティアムの死体から異常な魔力が溢れていることに気付いていた。処理をするには目の前の兵士に退いてもらわねばならず、ゆっくりと移動させようとしたが当たり所が悪かったか兵は死んでしまった。いよいよ謁見の場から人は居なくなり、静かな死体ばかりとなったそこに駆け込んできた人間がいた。
陛下、と魔物に呼びかけたのは『将軍』だった。
皇帝は『将軍』にこれまでの自身の行いを詫び、『将軍』はこれを許した。重ねて皇帝は『将軍』に己ごと宮殿を封印するように命じ、この事についても『将軍』に負荷ばかりかけてしまうと詫びた。『将軍』は命を受け、その場から去り、命の通り宮殿を封印した。『将軍』はここで力尽きたとも、何処かで静かに暮らしたともされている。


C√過去
拾われ子の『将軍』は、その才覚を見初められ帝国貴族の養子となっていた。貴族が言うには帝室は死の病に冒され、遂に遠縁も遠縁の人間が帝位につくことになったらしい。当然皇帝の資質など望むべくもなく、彼を据えた大臣たちの良いようにされている等々。とはいえ他国への鞍替えは既にいくらか門前払いを食らっており、兎にも角にも実績が必要だと判断した『将軍』は帝国へ士官する。
相対した皇帝は残念ながら噂通りの人物であったが、『将軍』の能力を疑うこともなく存分に発揮せよと言い欲した職務も快く許した。皇帝の命はこんな状況でも絶対であるようで、これでは悪徳大臣と同じ立場ではなかろうかと思いながらも『将軍』は帝国軍の指揮官となる。
兵士たちと向き合い支持を集め戦に勝利すれば名は響く。まして異なる見目の持ち主だ、愚帝の元でも才腕を振るう『将軍』の噂はすぐに広まった。
そしてかつては無視すらされていた他国から鞍替えの誘いすら送られるようになったのだが、それが皇帝の逆鱗に触れた。
裏切り者を捕らえよと命が出たと友人から知らされた『将軍』は逃げるように帝国を出、誘いを出した国へ転がり込んだ。その国からは約束通り帝国と変わらぬ地位を贈られたものの出陣を許されることもなかった。それからそう時も経たぬうちに皇帝が帝国民によって宮殿に封じられたと伝わり、ここに帝国は崩壊した。
『将軍』は短命であった。最期は事故だったとされるが定かではない。


J√過去
実のところ「堂々とすけべされてる将軍の過去も欲しい」だけで捏造したんで他のバージョンほど練ってない。たぶん皇帝に直接拾われて、全然成長しないところを愛でられてる。皇帝は将軍の才能を信用してない、床の才能はめっちゃ褒めてる(最悪)
将軍的には拾われた恩もあるしこの人が居なければ今自分は存在すらしてないだろうから捨てられたくないけど、まあ別に好くポイントはないんで嫌悪すらある。でも将軍の方からでも捨てられないんですよね。
このルートの将軍は侵攻戦がほとんどで、帰還した時にあまりにも国が疲弊してるから皇帝と直接話せる床で「これ以上戦線を進めるのは国の為になりません」と訴えるんだけど皇帝は「この戦争はお前のために用意したのに?」「それとも……まだ足りなかったか?」と返してくるんですね。もうそれで将軍は口を閉ざすしかなくなってしまってあとはまあ愛で愛でされるだけなんですけど。
最終的に怒りの市民に皇帝と少年近衛兵ごと将軍も宮殿に押し込められて監禁されるんですね。皇帝は闇の力で脱出しようと少年近衛兵たちを闇に捧げていき、それでも足りぬ……となったところで将軍は自害しまして。あと画面外で少年近衛兵の一部も自害しました。脱出するには力が足りない皇帝はやがて宮殿の中で闇の力と融合していき亡霊帝になる。そんな感じです。
なんか途中からいつもの語り口になっちゃったな。申し訳ございません。ご清聴有難う御座いました。