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sbksm2025
2025-10-11 20:52:00
1051文字
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初めてのキスは
Xに掲載していた話
サムは壁に追い込まれていた。
鉄壁でもなんでもなくバッキーが住んでる家の、部屋から玄関までの短すぎる廊下で。
◆
何故か
…
いや理由はわかっているが、バッキーと付き合うことになって数日、デートがしたいんだと言いはる彼に、なら家具を目星付けに行くかと同居
…
今となっては同棲の準備に誘った。
テレビは映画が観たいからデカいの買おうだの、今はまだいいけどいつか二人の大きいベッドがほしいだの、ティーンの同棲みたいに夢の溢れた話をするもんだからサムはずっと笑って肯定してた。
夕食は大型スーパーで量産されてるピザを何枚か買ってバッキーの家で食べた。最初は家に招くことを渋っていたが、生活を共にする相手の部屋は知っておきたいと言ったら折れてくれた。理由は、きっとこのテーブルすらない部屋のせいなんだろう。
覚悟はしていたが生活感のかけらもない部屋を見てサムは固まった。普段なら。
ここは今日買い物に行った男と同一人物の部屋なのだ。デカいテレビがいい一緒に寝たいと要望していたバッキーは本当に自分との生活を楽しみにしているのだと分かって、むず痒い。
あと生活感のかけらもないのにバッキーの匂いがして落ち着かなかった。こんなとき思い知るのだが、サムは本当にバッキーがそういう対象らしい。
「そろそろ帰る。明日は8時にジェットなんだ」
「
…
ここからでも基地は近いだろ」
「俺の家の方が近いし、荷物持ってきてない」
「
…
そうか」
家具を選んだ以外は友人のような一日を過ごしたが満足度が高い。サムは玄関に向かおうと廊下に足を踏み入れる。
しかし薄暗くなった途端に後ろからバッキーに腕を引かれた。
そのままトン、と壁に追い込まれる。
理由を聞く前にバッキーの顔が近くにあった。
「
……
サム、キスしても?」
あと数センチのところでそんなことを囁いてくる唇は近すぎてよく見えないが震えているようだった。
そんなお伺い立てなくても良いのに。
そう思った途端、サムは自分がこの瞬間を望んでいたのだと理解して、ほんの少し前に身体をずらした。
バッキーより先に唇を密着させてやった。すぐに離れると面食らってるバッキーの顔が可愛く見えた自分に笑ってしまう。
「いいよ」
遅れてキスの返事をしたらバッキーはやられたと一言漏らしてからもう一度唇を重ねた。何度か角度を変えるうちに熱っぽいモノに変わって、舌を絡めたのはバッキーが先だ。
ピザの味がするのは自分達らしさだろうかと思いながら、サムはもう少しここに居座った。
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