reiru_syogun
2025-10-11 03:03:00
19909文字
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『ΕΛΠΙΣ X EVA PEACE』1


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・0章 「厄災」が来る
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「『厄災』が来たぞ」
「逃げろ」「何処へ逃げろと?」
「ただ生きたいのに」

戦争が起きた大地の赤き空に『蒼い流星』が堕ちてくる。
それは世界中の噂で広がっていた、戦争を起こした者に罰を与える『厄災』の光。
その流星が堕ちた戦場は生ける生命は0となる。

流星の正体は何か?

『それ』を探る者はいたが、正体は掴めなかった。
ある者はあの正体を「宇宙人」「兵器」と語り合う。
戦争を起こした国はその光に消され続けていた。
みな、その光を恐れ、戦争というものが無くなった。
恐怖で手に入れた平和があった。

だが

ある日、その流星の正体を知りたいという理由で戦争を起こした国があった。
「またあの光に消されるぞ」
中継などで見てた者達はそう思っていた。
しかしどうだろうか

その『厄災』の光が急に現れなくなってしまったのだ。
「なんで?」
光の正体を掴むために起こした国はいくら闘っても光は現れなかった。
「『厄災』は消えた」
その理由が分かった瞬間、あらゆる国が戦争を勃発させた。
これが新たなる黙示録「第4次世界大戦」。

光は消え、怨嗟の声だけが響き渡るこの大地。

『厄災』の光は消えたが、天は許さなかった。
どんな事が起きた、か?
それはありとあらゆる自然災害、未知なる病、謎の化物が世界中に広まった。
地震、津波、ハリケーン、奇病、謎の黒い化物
手が付けられないほどの大災害が起きた。

人類はその神の怒りの日をこう呼んだ。

『鈍色ノ行進曲(アポカリプス)』。

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Act.01  『その名はレイ』
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その日から3年が経ち
2186年。

人々はあの大災害を生き抜いた。
3年であの大災害が起きたのが嘘のような大地に復興させた。
人々はまた、いつも通りに生活をしていた。

ここはかつて日本と
呼ばれてた国「イザナギ」。

その「イザナギ」のとある森をバイクで旅をしている2人組がいた
ブロロロロ
青髪の青年「〜♪ 〜♪」

男はROCKな鼻歌を口ずさみながらバイクを走らせていた。

銀髪の女の子「
その隣の助手席には女の子が本を読みながら寛いでいた。

グゥ〜

青髪の青年から腹の虫が鳴った。
青髪の青年「うへぇ腹減った
銀髪の女の子「だ、大丈夫?レイ
レイ「ン?ああシオン、心配すんな!これくらい!」
グゥ〜
レイ「だ、ダメだやっぱハングリーった
シオン「レイ
シオンは辺りを見渡して、あるところに指を指す。
シオン「レイ、アソコの川で休も?」
レイ「ん〜?おーけー、分かった」
ブォオン!!
そう言い、レイはアクセルを強く吹かし、目的の場までバイクを飛ばした。



とある森「川辺」
レイ「川も、もしや
シオン「ん。」
シオンがレイに釣竿を渡した。
レイは釣竿を渡され、悟った。
食料が尽きた、と。
レイ「あいあいさー」
シオン「無理しないでね?」



そして

レイは岩の上であぐらをかきながら、つまんなさそうに釣り糸を垂らし続けた。
しかし、糸に釣られるアホ共(魚)は居なかった。
レイはなかなか釣れなくてイライラしていた。
レイ「あ〜クソ!いい加減釣られろってンだよ!!サカナど
グゥ〜
また腹の虫がなり、怒る気力が一気に無くなった。
レイ「あ〜クソ」
レイは寝転がり、青く澄み渡る空を眺めていた。
レイ「………

そんな時。

シオン「レイ」
シオンがレイの視界に入ってきた。
レイ「どした」
シオン「魚釣れたから、ご飯にしよ?」
レイはそれを聞き、飛び上がり起きた。
レイ「マジか!ナイスだぜシオン!!」
シオン「う、うん
レイ「じゃ、俺は薪でも集めてくるぜ!」
ピュ-!!
レイは森の奥へ消えてった。
シオン「レイ



一方、薪を集めに行ったレイは
レイ「ま〜き〜ま〜きまきま〜き〜っと
変な歌を歌いながら、薪を集めていた。

レイは集めるのに夢中になってたのか、森の外近くまで辿り着いてしまった。
レイ「っと行き過ぎたか?」
しかしどうだろうか?
何やら騒がしい声が遠くから聞こえてきた。
レイ「ンだ?外からか?」
レイは気になり、外を出て見渡した。
そこには、崖の下が一面ガレキだらけの場所に出た。
レイ「?なんじゃこりゃ?」

レイは集めてた薪を近くに置き、少し観てこようと、崖を滑り降りていった。
ズザザザァ!!
レイはガレキの道を進み、声の聞こえる方へ歩いていった。
すると

レイ「!」

そこには人がいた。
どうやら何か揉め事があるような様子だった。

ゴロツキ頭くん「さあ、今日分の金と食料を貰おうか!?」
長老「わ、分かった。渡そう
眼鏡の青年「!?ちょ、長老!!わ、渡したらみ、みんなは!?」
長老「………逆らったらワシらまで殺されてしまうコレが最善策、なのだ
眼鏡の青年「そ、そんな!」
子供「ウェ-ン!!」

長老がゴロツキの男達に近づき、金と食料を投げ捨てた。
長老「これでいいだろう?」
ゴロツキ頭くん「ケッ!まだ足りねぇなァ!」
長老「え?」
ゴロツキ頭くん「今日からボスの新たな要件が1つあってなぁ!ソイツも渡してもらうぜ!」
長老「そ、そんな!」
眼鏡の青年「ひ、卑怯だ!そんなの最初の約束と違!!」
ズドォン!!
辺りにピストル音が鳴り響く。
ゴロツキ頭くん「ぐだぐだ言ってんじゃあねェー!ボスの命令は絶対なのだァー!!ハハハハハ!!」
レイ「
長老「
眼鏡の青年「ちょ、長老
長老「………わ、分かったその要件も飲もう
眼鏡の青年「………!」
ゴロツキ頭くん「だろうなぁ!いつもそうで助かるぜ!なら、要件なんだがよォ〜
長老「
ゴロツキ頭くん「『女』を用意しろ、とだ!」
長老「えっ!?」
ゴロツキ頭くん「最近のボスは楽しみが減ったらしくってよォ〜?だから、あんな事やこんな事をして楽しめる『女』が必要だろォ?ケケケ!!おら、さっさと用意しろ!!」
長老「そ、それは……………
ゴロツキ頭くん「ん〜?聞こえんなぁ?ソイツが飲めねぇならおい、お前らぁ!」

「や っ ち ま い な!!」

ゴロツキ集団「へい!!」
ユージン「!?ひ、卑怯だ!!そんな!」
ゴロツキ頭くん「ケケッ、何言ってやがる!!条件を呑まねぇお前らが悪いんだぜ?」
ゴロツキ集団「キキー!!」
バキィッ!!
長老はゴロツキの1人に足を蹴られ、骨を折られた。
長老「ウギャ!!」
ユージン「ちょ、長老ォ!!」
ゴロツキ「おっと、行かせねぇぜメガネくん!!」
ユージン「うっ!」
ゴロツキ頭くん「そんでぇ?どうするんだ?ん?」
ゴロツキの頭は長老の胸ぐらを掴み、脅迫した。
長老「………わ、分かっ
それを聞くと頭は、ニヤけが止まらなかった。
ユージン「ちょ、長老!」
長老「………
長老は何も言い返さなかった。
本当に条件を飲んでしまったのだ。
ユージン「………
自分も何も言葉が言えなかった。

いつも見てるだけだ
僕は
僕達はただただ搾取され続ける運命なのか
そう思って諦めていた中、謎の声が聞こえた。

???「まてーーい!!!」
ゴロツキ頭くん人「な、なんだぁ!?」
ゴロツキ「か、頭!あそこです!」
ゴロツキが指を指した方向に、黒い影があった。
ユージン「え?」
そこには見知らぬ青髪の青年がガレキの山の上で仁王立ちしていた。

青髪の青年「へっ!よっと!」
スタッ!!
ガレキの山から飛び降り、ゴロツキ達の集団中に降りてきた。
ゴロツキっぽい人「な、なんだぁ!?き、貴様!!」
青髪の青年「レイ。てめぇら悪党共をぶっ倒す、正義のヒーローだぜ!」
ユージン「レイ

ゴロツキっぽい人「ぷっ、ギャハハハハ!正義のヒーロー!?それにしては頭が馬鹿すぎるぜオイ!!わざわざやられにこの中に入って来たのかァ!?」
ギャハハハハ!!
その男は集団に笑われていた。

ユージン「(そ、そうだわざわざ『倒してください』ってやってるようなものだ!)」
ゴロツキ「頭、コイツなかなか高価そうな服装してますぜ!身ぐるみ履いじゃいましょうぜ!」
ゴロツキっぽい人「へへ、いいな!お前ら、先にソイツからやりな!!俺はこの村のカス共からいただいておくからよォ!」
ユージン「!」
ゴロツキ集団「へい!イイイイヤァッ!!」

その集団は青髪の男に一斉に飛びかかった。

ゴロツキっぽい人「さてとまずはどいつから!」
ユージン「!(ギリッ)」
ユージンは悔しさのあまり、歯を食いしばった
その時
ギャアアアアア!!

どこからか叫び声が聞こえた。
ユージン「えっ?」
ドシャアア!!
ユージンのすぐ近くに何かが飛んできた。
ユージン「うわっ!?」
よく見てみると先程のゴロツキの男だった。
ゴロツキっぽい人「なにぃっ!?」
ゴロツキの頭はその異様な光景を見て、振り返ってみた。
すると

任せておいた仲間達が、全員地に這いつくばっていた。
ゴロツキっぽい人「!?」
ゴロツキ「か、かし
ゴロツキっぽい人「な、何をしている!たかが
バカ一人だぞ!!なにやられて!!」
???「おい、アンタが大将か?」
ゴロツキっぽい人「!!」
頭の前に、『馬鹿』と呼んでいた青髪の男が平然と歩いてきた。
ゴロツキっぽい人「て、てめぇ!!」
レイ「
ユージン「(まさか一人であの集団を!?しかも無傷で!?な、何者なんだ!?)」

レイ「さっさとこのゴミ共を連れてホームに帰んな。骨とかを折られたくねェならな
ゴロツキっぽい人「ぐぐ!ふ、ふざけるな!お前卑怯だぞ!!」
レイ「?」
ゴロツキっぽい人「て、てめぇな、何をしたかは分からんが!つ、次はこうは行かねぇからな!!」
レイ「それで?」
ゴロツキっぽい人「て、てめぇをここでぶっ倒すんだよ!!へへへ!!どんな手を使ってもな!おい!!」
ゴロツキ側近くん「あいよ!かしらぁ!」

ガチャリ!!
その男は、青髪の男に向けて銃を構えた。
ユージン「銃!?」
レイ「
ゴロツキっぽい人「ヒャハハハ!流石にコレならどうも出来ねぇだろ!?おい、やれぇ!!」
ゴロツキ側近くん「へい!!」

カチッ!!
レイ「!!」
ズドォオン!!

銃声が鳴り響く
レイが大きく仰け反った。
ゴロツキっぽい人「は、ハハハァーーー!!」

勝利を確信した。
何せド頭に向けて撃ったからな!!
この訳わかんねぇ男もここで
ズザッ!!
ユージン「!?」

それがどうしてだろうか。
レイがその場で何故か倒れなかった。
するとよろけた身体を起こし、ゴロツキの頭と目を合わせる。

ゴロツキっぽい人&側近くん「なっ!?」

青髪の青年「ナンセンスだな、お前」

プッ!!
チンッ
青髪の男が口から、金属音の鳴るモノを吐き出した。
まさか『銃弾』??
嘘だろ!?
ゴロツキっぽい人「な、なんなんだ!お前はああ!?」
青髪の青年「今度は俺だな!!」
バキィッッ!!
青髪の男は脚でゴロツキ側近くんの顎を大きく蹴り上げた。
ゴロツキ側近くん「ボゲァ!!?」
ドシャアア!!

ゴロツキのかしら「な、んだよお前はぁ!!」
レイ「さあね。もう一度言うぜ、脳無し共エスケープするなら今のうちだぜ

ゴロツキのかしら「ち、ちくしょう!!お前ら、ここは引くぞ!!」
ゴロツキ共「へ、へい!!」
ダダダダ!!
ゴロツキ達は倒れた仲間達を背負い、逃げていった

異様な光景だ。
あの20人くらいいる集団を一人で払いのけるなんて

ユージン「なんて奴だ
自分も自然と呟いていた。
レイ「フゥノープロブレムか、アンタら?」
その男は振り返り、こちらの安全を心配してきた。
ユージン「えっ!?は、はい!!」
レイ「うし!なら心配ねぇな!おそうそうじいさん、無事か?」
長老「え、えぇこちらは大丈夫ですが
レイ「本当かぁ?おい」
バシッ!!バシッ!!
長老の折れた脚を手で軽く2、3発叩いた。

長老「ぎゃあああ!!」
すごい声と同時に長老は腹部を抑え悶え苦しんだ。
レイ「あ、やべ
ユージン「ちょ、長老ー!!」
レイ「あ〜ま、まあ叫ぶくらい声が出るなら元気だな、うん!」
ユージン「元気じゃねぇよ!?今まさに苦しんでるじゃねぇか!?」
レイ「あはははワリィワリィ、じっちゃいや、スイマセンでござります、お爺様」
レイは前に手を出し、申し訳なさそうに謝った。
長老「………!!」
長老はレイを見る暇もなく、まだ苦しんでいた。

そこに。

???「レイ!」
少女の声が聞こえた。

レイ「ん?」

スタッ!
レイが振り返った先に大きいアタッシュケースを持った白い銀髪の少女が姿を現す。
ユージン「だ、誰!?」

レイ「お、シオン!」
シオン「レイ、良かった銃声が聴こえたから、急いで、ここまできた大、丈夫?」
レイ「おう、この通りノープロブレムさ」
ユージン「シオン?」
シオン「こ、こんにちは
こちらに気づき、前までパタパタと走り、深くお辞儀をしてきた。

シオン「私は『シオン』。『シオン=リーベル=ノート』です。こちらのレイと共に旅をしている、相棒(バディ)です。よろしく、お願いします」
こちらの子は、先程の男よりとても礼儀正しい子だ

ユージン「え、えっとそのゆ、『ユージン』。『ユージン・ウィンバード』です。こちらこそ、よろしくお願いします?」
あまりにも礼儀正しくて、つい思わず自分もお辞儀してしまった。

ユージン「そのあn」レイ「なあシオン、今日はここで寝泊まりしねぇか?」
ユージン「
この男さっきの少女と礼儀正しさは雲泥の差だな

シオン「さすがにそれはここの方たちにも、悪いよ、レイ」
レイ「そうかぁ?う〜ん
シオン「それにレイいったい、何があったのかあっ」
少女が見た先には長老がいた。
少女は慌てて長老に近寄り、座り、アタッシュケースを開いて容態を聞いた。

シオン「だ、大丈夫、ですか?何処か、悪いところは
レイ「あ、そうだシオンそういやそのじっちゃん、俺が触ったらま〜た容態が悪くなって
シオン「え!?れ、レイダメだって
レイ「いや、だ、だってよぉし、シオン居ねぇしお、俺はブツブツ
シオン「わ、分かった。ご、ごめんなさい、おじいさん。レイも悪気があってした訳では無いのでどうか、許してくれませんか?」
長老「それはあ、あの男にん!?」
長老は少女がアタッシュケースから何か取り出すのに気づく。
瓶に入った液体薬品か?
後は包帯に
長老「な、なにをする!?」
レイ「大丈夫だ、じいさん。ただの『治療』だよ。こいつァ、怪我を治すのは一流だからな」
シオン「う、うん。だ、だからご安静に
長老「ち、治療?」
そして、長老は少女に治療された。

そして
パチッ
シオンがアタッシュケースを閉じる。
シオン「うんこれで、安静にすれば大丈夫、だと、思います」
長老の脚は骨折箇所から動かないように、丁寧に治療されていた。
長老「!」
長老もその出来に、驚きを隠していなかった。
レイ「どうだよ、名医だろ?」
ユージン「すごい!」
長老「す、すまん。感謝するぞ
レイ「へっ、やったな!シオン!」
そう言われ、レイはシオンの背中を叩く。
シオン「う、うん。」
シオンも褒められて、少し照れていた。

長老「ユージンくん
ユージン「は、はい!」
長老「この人達に頼もう!」
ユージン「!そうですね!それがいい考えです!」
長老「旅の者。」
レイ「ん?」
シオン「?」

長老「君たちに、お願いしたい事がある」

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Act.02  『強き意思』
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長老の家。
ガヤガヤ
ここに今、家の前で人溜まりが出来ていた。

その家にレイとシオンが入っていき、みんな内容が聞きたくて溜まっているようだ。

長老の家『内部』

レイ&シオン「
レイとシオンが椅子に座り、長老との話が始まろうとしていた。
レイ「アイツらを懲らしめろぉ?逃げたアイツらをか?」
長老「うむ。奴らには村を壊され、大変迷惑をしているのだ」
ユージン「うん、だからそのレイさん、シオンさんだったかな?あなた達の力を見て、この村の救世主になるんじゃないかなって
シオン「それで、私たちを
長老「うむ」
レイ「ふ〜〜〜んそいつらが搾取、破壊するもんだから、倒せってかそんくれぇなら楽勝だな」
シオン「うん。特に問題はないです」
ユージン「じゃ、じゃあ!引き受けてくれるのか!?」
シオン「はい」
レイ「
ユージン「ちょ、長老!じゃあ!!」
レイ「ヘイ、俺がまだ良いって言ってねぇぜ」
シオン「え?」
ユージン「え、えぇ?な、なんだよ報酬の話なのか?」
長老「ある程度なら聞き受けよう。それじゃダメかの?」
レイ「ちげーよ、俺は報酬なんかそんなもん興味はねぇ」
ユージン「じゃ、じゃあ何が?」
レイ「少し、聞いていいか?アンタらもしかしてなんだが『誰かの助けが来るまで、奴らの言いなりになってた』のか?」
ユージン「………えっ?」
シオン「?レイ、急にどうしたの?」
レイ「悪ィなさっきまでの話を聞いてる限り、アンタらが奴らに一度も逆らってるところを聞いてないからなあの理不尽な要求に大して反抗する奴が1人くらい、居てもおかしくはねぇハズと思ってな」
シオン「えっ?そういえば確かに、そうだけれども反抗したらそれこそ、返り討ちになっちゃうよ。だから、言いなりになるのは無理はないと思うよ、レイ」
長老「そ、そうですそんなの当たり前じゃないですか銃を持つ相手に勝てるわけもない。なら
ユージン「そ、そうだよ!そ、そんなの勝てない試合を挑みに行くもんだ!ならそうしたほうがまだ安全だろ!?」
レイ「………だろ〜な」
長老「き、きみは!自分が強いから、そんな事が軽々しく言えるのだ!わ、私たちは、戦う事すら知らない、ただの
レイ「
シオン「レイ
レイ「………
長老「
レイ「気が変わった。この依頼は『受けねェ』」
長老「えっ!?」
ユージン「そんな!!」
シオン「レイ!?」
レイ「俺は元の場所に戻るよシオン、じゃあな」
レイは立ち上がり、玄関のドアに向かって歩き、外に出た。
シオン「ま、待ってレイ!可哀想、だよ
その後に、シオンが急いで、レイを止めた。
レイ「………悪ィ。受けるんだったら、お前………シオン一人で頑張ってくれ」
シオン「レイ
レイ「………………悪ィ」
そう言い、シオンを避け、森の方へ歩いて消えていった。
シオンはその姿を見届け、長老の家の中に入っていった。
ユージン「し、シオンさん。れ、レイさんは?」
シオンはその答えに対して、首を横に振った。
長老「なんなのだあの男は
シオン「すみません、今回は私一人で受けさせてもらいます。レイより力は及びませんが、全力で頑張りますので
ユージン「すみません。本当に、ありがとうございます!」
長老「だ、大丈夫なのかね?」
シオン「はい。これでも少しは、闘い方は習っています。」
ユージン「すげぇ
長老「そ、それではシオンさん。よろしくお願いします。」
シオン「………はい。(レイどうして?)」

………

森の中を進み、バイクを置いてある方へ向かうレイ。
歩いてる途中で、昔の記憶が蘇った。
???「(私はレイみたいに強くはないよ。確かにレイが居ればこんな事にならずに済んでいたかも。………でもそれでも、弱い私でも、危険だって分かってても、今動かないと取り返しのつかない事が起きるって思っちゃってね。)」
………ある女性の声が、蘇った。
その声の主はレイはよく知っていた。
レイ「………ユリ。」
レイがよく知る人物だ。
名は『雨ノ宮 ユリ』。
レイの事を一番に思い、とても優しい人だ。
優しい人ではあるが1度動き出したら止まらない、積極的なところもある人だった。
その彼女はある事件がきっかけで、この世を去ってしまった
レイはユリの言葉を思い出し、夕日を眺め、溜息を吐いた。
レイ「………はぁ……クッソ
レイは後頭部を掻き、そしてまた歩き出した。

………

夜が更け、辺りが真っ暗になる。
そんな中。

ドオオオン!!
何か大きな爆発音が村に響き渡る。
シオン「!!」
シオンはその爆発音に気づき、素早く近くに置いてあった自分のスーツケースを持って外に出た。
広場には、先刻襲ってきたゴロツキ達が集まり、言う。
ボス「お前達はこの『グリード』に、逆らった!よって今からやるのは、報復だ!!有難く受け取れよォ、雑魚共ォ!」
そう言い、部下達が瓶を取り出し、辺りに投げた。
「火炎瓶」だ
みるみるその広場は炎に包まれた。
ゴロツキ「逆らったお前達が悪いんだぜ!ギャハハハ!!」
ゴロツキ達はそう言いながら、逃げ惑う無抵抗な村の人達を集団で攻撃した。
ボス「おい、お前ら!その汚ぇ手を使ってきた青髪の反逆者はどこだァ!!」
ゴロツキ「そ、それが見当たらないのです。もしかして、逃げたのでは?」
ボス「チィムカつく奴だ。その逆らった奴には地獄より恐ろしい、仕打ちを用意したってのによぉ!予定変更だ!ここにいるヤツらを、徹底的に潰せぇ!!」
ゴロツキ「へい!」
ギャ-!! ワ-!!
ユージン「!!」
その広場には、ユージンがいた。
ゴロツキはユージンに向かって、鉄パイプを振り下ろそうとした。
ゴロツキ「ははは!死ねぇ!!」
ユージン「うわっ!」
その時。
スガァアン!!
ゴロツキ「ゴベェ!!?」
そのゴロツキは『何か』に衝突して、吹き飛んだ。
ユージンは、攻撃が来ないことに気づき、恐る恐る前を見てみると
そこには、鉛のように重い鉄の盾を持ったシオンが立っていた。
ユージン「し、シオンさん!」
シオン「お待たせ致しました。」
ユージン「シオンさん、助けていただきありがとうございます!そ、その盾は?」
シオン「話は後で、お願いします。今は逃げる事に専念してください。」
ユージン「は、はい!」
ゴロツキ「おい、居たぞぉ!反逆者だ!!」
シオン「!」
その声の向こうにはゴロツキの集団がゾロゾロと寄ってきた。
シオン「増援
ゴロツキ「おいてめぇ、ガキだからって調子に乗りやがって!」
???「俺が出る。お前らは下がりな」
ゴロツキ「ぼ、ボス!?」
集団の中からゴロツキ達が分かれていき、そこにゴロツキ達のボスが姿を現す。
ボス「ここでは見ないやつだな」
シオン「………!」
ボス「おいお前、今日俺たちに逆らってきた青髪の仲間か?」
シオン「!レイ!」
ボス「当たりだな、なら丁度いい。お前ら、この女を捕らえろ」
ゴロツキ「へい!」
シオン「アースクレピオス」
シオンが盾を前に構えると、盾は変形し、大槌へと変形した。
ゴロツキ「な、なんだぁ!?」
ユージン「なんだアレ!?シオンさん達、一体何者なんだ??」
ユージンも見るのは初めてだった。何せ、此処では見かけない、機械を目の前で見たのだから。
ゴロツキ「ひ、怯むな!いけぇ!!」
シオン「!」
シオンに襲いかかる、ゴロツキ達。
しかし、襲いかかってきたゴロツキ達は簡単に吹っ飛ばされた。
ユージン「す、すごい!これなら!」
ゴロツキ「ぼ、ボス!やはりあの男みたいに強いです!これは
ボス「バカ共が。そんなやっても被害が出るだけだ。もっと頭を使え、クズ共!」
ゴロツキ「し、しかしどうすれば!」
ボス「こうするんだ。おい、女ァ!」
シオン「っ!」
ボス「次動いてみな。このガキを死なせたくないならな」
するとボスの腕の中には、少年が泣きながら助けを乞うていた。
シオン「!!」
ボス「さあ、どうする?」
シオン「う………………
シオンがソレを見て、動きを止めてしまった。
ユージン「し、シオンさん!!」
ゴロツキ「さすがボス!頭が良い!!」
ボス「それじゃまだまだ危ねェなぁ。その武器も、こちらに渡して貰おうか」
シオン「……………分かり、ました。」
シオンは大槌を変形させ、スーツケースに戻し、ボスの目の前に投げ渡した。
ユージン「そ、そんな!」
ボス「よ〜しよし、いい子だ。お前ら、やれ」
ゴロツキ「へい!」
ボス「言っておくが、抵抗してもこのガキは殺すからな。そのまま大人しくしてろよ?」
シオン「
シオンは抵抗せず、ゴロツキ達に殴られまくった。
ゴロツキ「こいつめ、こいつめ!ハハハ!!」
シオンがどんどんボロボロになっていく。
見るに耐えなくなったユージンが怒鳴る。
ユージン「ひ、卑怯だぞお前らァ!!」
ボス「ふん、知らんな。お前達は俺たちに搾取され続ければ良いだけなんだよ。俺達のためにな!」
ユージン「っ」
ボス「弱いお前らは強い俺達の為に働き、そして献上すれば良いだけなんだよ。そうすればお前達は生きていけるんだからよぉ!」
ユージン「………!!」
ボス「そして俺達に逆らえば、こうなる。」
ゴロツキ達はボロボロになったシオンを起き上がらせ、見せびらかした。
シオン「…………………
ユージン「そ、そん………
ユージンはそれを見た瞬間、何もかも諦めてしまった。
ゴロツキ「ボス、この女頂いても?」
ボス「いい見せモンだ。好きにしてもいいぞ」
ゴロツキ「へい!ひひひ!!」
ユージン「や、やめろおおお!!」
まさか頼んだ人がこんな目に会うなんて想像もしていなかった。
自分のせいで自分のせいで
こんな事になるなんて
ユージン「うあああ!!」
ユージンは贖罪のつもりで前に飛び出し、止めに来た。
しかし意図も簡単にゴロツキ達にぶっ飛ばされた。
ゴロツキ「何も出来ないグズが!お前はそこで大人しく、見てなぁ!!はははは!!」
ユージン「うっ………
シオン「……ージンさん
ユージン「!!シオ、ンさ
消えかかっているが、聞こえた。
シオンさんの声が。
シオン「逃げ、てくだ、さいどこか、遠くに逃げて、にげ
ユージン「……………!!」
ユージンはその言葉を聞いて、泣いてしまった。
今まで『自分が生きていればそれで良い』って思ってた自分達が恥ずかしく思ってしまった。
こんなにか弱い少女が、他人のためだけに命を張って、戦っているのに自分は
自分は

ユージンはその行動を見て、諦めていた立ち向かう勇気が湧いてきた。
罪滅ぼしの為ではない、あのゴロツキ達と真っ向から戦う勇気が
ゴロツキ「さてさてひひひ
ゴロツキがシオンに手をかけようとしたその時
ガンッ!!
ゴロツキの頭に石が激突する。
ゴロツキ「ブッ!!な、なんだァ!!?」
投げた先を見てみると
ユージンが、落ちていた鉄パイプを持って立っていた。
ユージン「お、俺が、相手だ!!」
足が震えながらも、鉄パイプをゴロツキの方に向けて、戦闘態勢をとった。
ゴロツキ達はその弱弱しい姿をみて、大笑いした。
ゴロツキ「ギャハハハ!そんなガクガクして、俺たちに立ち向かう気なのかい、メガネ君よぉ!」
ユージン「そ、そうだ!!」
シオン「ユージンさん
ゴロツキ「ムカつく奴だ!!ボス、やっちゃっていいですか!」
ボス「やれ。」
ゴロツキ「さすがボス!」
その言葉を聞き、ゴロツキ達はユージンに一斉に襲いかかる。
ユージンも抵抗するが、簡単に潰されてしまった。
ゴロツキ「弱ぇ奴が!俺達『グリード』に歯向かうんじゃあねぇよ!!」
ユージン「………
ゴロツキ「さて、続きを
ユージン「ま、まだだ!!」
ゴロツキ「!?」
よろよろと立ち上がり、また戦闘態勢をとる。
ユージン「まだ、終わって!」
ゴロツキ達はそれを見て、プッツンした。
ゴロツキ「ボス。コイツ、殺して良いっすか?」
ボス「好きにやれ」
ゴロツキ「じゃあ死ねぇ!!」
またゴロツキ達が襲いかかろうとしたその時。

???「そうだ、ユージン。そのソウルが、俺達人間には必要なんだ!!」

ガイィン!!
ゴロツキ「ブッ!?」
ゴロツキ1人が何かと激突し、倒れた。
ゴロツキ「な、なんだぁ!?た、『タライ』ぃ!??」
ブオオオオン!!
すると、ユージン達の頭上にバイクが通る!!
ユージン「!?」
ボス「!?」
ズザアアアアア!!
バイクがドリフトしながらユージンの前に止まった。
ゴロツキ「な、なんだァ!?」
シオン「………レイ……!」
ゴロツキ「な、なに!?じゃあまさか
そのまさかだった。
そのバイクに乗ってたのは
突如、村を救ってくれた
「青と赤のコート」の「青髪の男」!!
ユージン「レ、レイ!!」
その男がユージンの前に立ちはだかった。
レイ「待たせたな」
ゴロツキ達もレイの姿をみて、少し後ずさりした。
ゴロツキ「ぼ、ボス!コイツです!!今日、刃向かってきた、奴!!」
ボス「こいつが?」
レイはユージンに近づき、容態をみた。
レイ「大丈夫か、ユージン?いや、大丈夫じゃねェな、すまねェ」
ユージン「レイな、なんで?」
レイ「さァな、道に迷って聞こうとしたらこの有様さ」
ユージン「?」
ユージンはレイの右手を見て気づいた。
レイの右手から、血が流れていることを
ユージン「レイ血が
レイ「ん?これはアレだ。森で手を切っちまった」
ユージン「………
違う。これは嘘だ。
あの手手を切ったような跡じゃない。
なにか、強く握っていた跡だった。
レイ「まっ、その話はあとだ。あとは俺に任せな。お前はそこでゆっくりしてな」
ユージン「れ、レイシオンは
レイ「知ってるさ。ゴロツキ達に捕まってんだろ」
ユージン「え?」
なぜ、知っているのだ?
一体、いつから知っているんだ
まさかコイツ
『俺が立ち向かうまで、裏で見ていた』のか?
自分の仲間が、ああなってまで
怒りを抑えて、俺が立ち向かう事を信じて??
そう考えてる中、レイは立ち上がり、ゴロツキ達の方を向く。
レイ「おい、テメェら」
ビクッ!!
朝の頃に聞いた男の声色じゃあなかった。
ドスの効いた声で、ゴロツキ達は驚いてしまった。
レイ「シオンは無事か?」
ボス「テメェが俺達に逆らってきた、青髪の男か?」
レイ「質問は俺がしてんだぜ、テメェが先じゃねぇ」
ボスはその男に、言い返されプッツン寸前だった。
ゴロツキ「ぼ、ボス!」
ボス「女なら、オラ、これだ」
ゴロツキ達はボロボロになったシオンを見せびらかした。
ボス「お前が来るにゃあ、少し遅かったな」
レイ「………
ユージン「レイ……
レイ「シオン!無事かー!?」
レイは急に声を大きくして、シオンに聞いた。
シオン「………
シオンはその問いに対し、コクっと少しだけ頭を下に降ろした。
レイ「………オーケー」
少しだけレイは笑った。
レイ「そーだぜ。テメェら雑魚共がムカついたから喧嘩をふっかけた青髪の男。それが俺だ」
ボス「
レイ「シオンを返せ」
ゴロツキ「ぼ、ボスどうしましょう?」
ボス「まずは武器を置け。それからだ」
レイ「あいよ」
腰に刺してあった機械の剣、拳銃2丁をその場に落とした。
ユージン「………レイまで
ボス「そこから離れろ」
レイ「オーダーの多い奴だ」
ゴロツキ「さっさとしろぉ!この女を生かしたいならなぁ!!」
レイ「
レイは歩いて武器から離れた。
ボス「お前、あの武器を拾ってこい」
ゴロツキ「え!?あ、は、はい!」
ボス「安心しろ、他の奴らに青髪の男を監視している。他にも、あの男の女が人質なら、手は出さんさ」
ゴロツキ「は、はい
ゴロツキは恐る恐る、その武器を取ろうとした。
その時。

ジャンジャ-ンジャン!!

急に、ロックのような曲が大きく鳴り響いた。
ゴロツキ&ボス「っ!!?!?」
驚いて、広場中の人達が一斉に曲の鳴る方を見てみると
男が乗っていた、バイクだった。
ボス「しまっ!!」
ゴロツキ「ぎゃあああ!!」
ボス「!?!?」
人質の方を見てみると
居ない!!
その代わりに、人質をとっていたゴロツキ達が横たわっていた。
ボス「なに!?」
レイ「確かに、返してもらったぜ」
ボス&ゴロツキ「っ!?」
そこには、人質にとっていた女を抱えた青髪の男が、ユージンの前に立っていた。
それだけじゃない。
武器までもが、アイツの手元に戻っていた。
ボス「ば、馬鹿な!?あ、あの一瞬で!?」
ユージン「………!!」
本当に一瞬だった。
1秒、2秒程度で、全て取り返すなんて
本当にコイツ、何者なんだ!?
レイ「悪ィユージン、シオンを隣に置かせて貰うぜ」
ユージン「え、あ!」
シオン「レイ、ご、ごめ、ん
レイ「謝るのは俺の方だ、シオン。ごめんな」
シオン「うん
ボス「お、お前!!この俺達を舐めているのかァ!?」
レイ「舐めてなんかねェよ、ただ
レイ「俺は今無性に気がたってんだ!!」
ゴロツキ「ひっ!!」
ボス「っ………!」
レイ「さっさとこの村から出な。そして金輪際、この村に手を出さねぇって誓いな」
ボス「ふ、ふざけるな!やれ、テメェら!!」
ゴロツキ「………!!」
ボス「な、何をしている貴様ら!!早くソイツを殺せ!!」
ゴロツキ「む、無理ですよ!!やはり
ボス「!!」
ズドォン!!
ゴロツキ「ぎゃあああ!!」
ボスは銃を取り出し、仲間のゴロツキに向かって放った。
ユージン「!?仲間を!!」
ボス「お前らは俺に従えば良いんだよ!!俺が言った通りに!!文句がある奴は、鉛玉をくれてやるぞ!!」
ゴロツキ「ひぃ!!」
ゴロツキ達は構え、戦闘態勢をとる。
ボス「弱い奴らは!強い奴に従ってればいいんだよ!!それが、世界の『真理』なんだよ!!」
ユージン「………
レイ「………『弱い』?違うな」
ボス「なにっ!?」
レイはユージンに向かって指を指し、言う。
レイ「コイツらは元から『強ェ』さ。ただ立ち向かう『勇気』が少しだけ足りなかっただけさ。」
ユージン「!」
レイ「確かに、ただ1人の『勇気』だけじゃあ強いってワケじゃあねぇさ。でもな、1人が魅せた『勇気』は、運命を大きく変える。いや、動き出す!」
ボス「なにぃ!?」
ゴロツキ「ぼ、ボス!!ま、周りを見てください!」
ボス「!!」
周りを見渡した。
そこには、今まで搾取してきた奴らが、武器を持って闘おうと、立っていた。
ユージン「長老!おばあさん!みんな!」
長老「………すまん、ユージンくん。私は君を見て見ぬフリをして逃げようとしていた。でも君が、諦めず闘おうとする姿を見るとな
おばあさん「こうなったら、当たって砕けろの精神で私達も逃げず闘おう!ってなったのよ」
ユージン「………みんな!!」
レイ「見な、ゴロツキ共。ここにいる奴等は全員を見て、これでも『弱い』って言い張るか?」
ボス「………!」
ゴロツキ「ぼ、ボス!!ど、どうしましょう!!?」
ボス「『アレ』を呼べ!」
ゴロツキ「あ、『アレ』を!?マジですかい!?」
ボス「出すといったら出す!ここにいる奴等全員、皆殺しだ!!」
ゴロツキ「へへい!!おい、『アレ』を呼べ!!」
ゴロツキ「へ、へい!」
レイ「さあ、どうする?逃げるか、それともぶちのめされてェか、選びな」
ボス「………!ふっふっふははは!!」
レイ「?」
ズドオオオン!!
大きな爆発音が聞こえた。
長老「ああ!む、村が!!」
更に、何かが近づく音が聞こえた。
キュラキュラと
レイ「そういうことかよ」
その音の先には大きな戦車のようなロボットが轟音を鳴らしながら近づいてきた。
ユージン「な、なんだ、アレは!?」
ボス「闇企業から買った『兵器』さ!此処で使うつもりは無かったがこれでテメェらは終ェだ!1人も生かして返さねぇ!!」
長老「ひぃ!む、無理だ!あんなの出されたら!!」
おばあさん「あんなのじゃあ、太刀打ち出来ないわ!」
ボス「はははは!形勢逆転だなァ!!」
レイ「………
ユージン「レイ!」
レイは振り向き、長老達に言う。
レイ「あんたら!出てきて早々悪ィがここから離れな!巻き込まれたくなかったらな!!」
長老「えっ!?し、しかし
レイ「いいから逃げな!あとは俺に任せな!!」
長老「えっ!?は、はい!!」
ユージン「ま、まさか1人で闘おうってのか!?」
シオン「はい。そのくらい、強い、ですから
ユージン「………え?」
レイ「どうせ狙いは俺からだろ?クズ共」
ボス「刃向かった罰だ、お前だけは簡単には死なさん!!」
レイ「やれるなら、な」
ボス「!!!死ねェ!!!」
巨大な戦車は動き出し、レイに向かってバルカン砲を放つ。
レイは走り、軽々と銃弾を避けて、戦車の装甲を駆け上り、戦車の頭上の上に飛び上がる。
ユージン「う、うまい!あそこならバルカン砲は来ない!」
ボス「ソイツはどぉかなぁ!!」
戦車の頭上が開き、巨大なロケット弾が出てきて、発射された。
レイ「
ボス「飛んだのが迂闊だったな!花火のように散って死になぁ!!」
ユージン「れ、レイーーー!!」
レイは宙に浮きながら、周りを見た。
すると、「逃げろ」って言っていた筈の人達が広場から少し離れたところに居て、こちらを見守っていた。
レイ「逃げろっつったのにな
レイはそう言い、少し笑った。
レイ「いくぜ、『デウスXマキナ』!ROCKに翔ばすぜッ!!」
そしてレイは腰に指してある機械の剣を取り、持ち手を捻った。
『ACT.1(アクト ワン)!!』
機械の剣から声が鳴る。
すると剣が電気を帯び、剣が振動する。
レイ「オオオオオオオオオオオオオッ!!!」
レイは剣を頭上で回し、逆手に持ち替え遠心力を付けながら、ロケット弾に向かい、回りながら降りる!
ボス「バカが!!死ねェエエエ!!」
そして、ロケット弾に剣がぶち当たる!!
いや、貫いた!!
小さい剣が、大きいロケット弾を真っ二つに割ったのだ!!
ボス「なっ!!?」
ゴロツキ「にゃにぃーーー!?」
ユージン「えええええ!?」
一同、ありえない事が目の前で起き、驚いていた。
ドガアアアアアアアアアアンッッ!!
真っ二つに割れたロケット弾は、空中で爆発した。
しかしレイは突き進み、ロボットに目掛けてその剣を振り下ろした。
レイ「オラアアアアアアアアアアア!!!!」
ズガアアアアアアアアアアン!!
重々しい鉄の音がなり、レイは大きく後ろに跳び着地した。
ロボットの方を見てみると大きな切り跡が入っていて、電気が流れていた。
ボス「ま、まずい!に、逃げろ!!爆発する!!」
ゴロツキ「ひぃーー!!」
レイ「チェックメイト」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
レイが剣を腰に指したと同時に、ロボットは大きく爆発し、爆風が襲いかかる。
ユージン「うあああああ!!」
シオン「アースクレピオース!」
シオンは直ぐに武器を盾に変え、近くに居たユージンを護った。
………

………

???「さん、ジンさん」
ユージン「うっ
目覚めると、そこにはシオンが座ってこちらを見ていた。
シオン「ユージンさん良かった、です。やっと目を覚ましてくれた
ユージン「し、シオンさん?」
シオン「爆風は無くなりましたよ」
ユージン「えっ?」
起き上がり、周りを見てみると
たしかに爆風が無くなり、周りの建物も跡形もなく吹き飛んでいた。
ユージン「あ、あのゴロツキ達は?みんなは?」
シオン「みなさんは無事です。ゴロツキ達はまだ、あちらでノビています」
ユージン「よ、良かったじゃ、じゃない!れ、レイは!?あの爆発なら、無事では!!」
シオン「大丈夫です。あちらを見てください」
ユージン「えっ?」
指を指す方を見てみると
ガレキの山の上で座って、朝日を眺めているレイがいた。
ユージン「レイ!」
その姿を見て、ホッとしてしまった。
するとレイがこちらに気づき、手を振る!
レイ「お、ジン!!起きたかぁ!!」
レイは立ち上がり、ガレキの山を降り、近づいてきた。
レイ「良かった良かったぁ!その顔なら大丈夫そうだな!」
ユージン「レイお前も無事で良かった!」
レイ「なぁに、あんなの朝飯前よ、トゥーイージーって奴だぜ?」
ユージン「す、すげぇな、おい
レイ「おら、早く起きな。みんな、お前を待ってたんだぜ?」
ユージン「え?」
レイ「おーいじーさん、ばーさん!ジンがウェイクアップしたぞー!!」
長老「おおユージンくん!」
おばあさん「やっと起きたのかい!」
少女「ユージン兄ちゃんー!」
みんなが集まっていた。
ユージンが起き上がるまで、ずっと此処で待っていたのだ。
ユージン「みんな!」
レイ「おいじーさん、飯にしよーぜ飯に!腹が減った!!」
シオン「あレイ!だ、ダメだよ!」
レイ「なあに、俺も手伝うさ。それなら文句ねぇだろ?」
シオン「そ、そうだけどよ、よろしい、でしょうか?」
長老「ええ!大丈夫ですよ!ここまでしてもらったのですから
シオン「で、ではお言葉に甘えて
レイ「おっしゃー!飯だ飯ー!!」
ユージン「な、なあレイ
レイ「ん?なんだ?」
ユージン「その『ジン』ってのはなんだ?」
レイ「なーに言ってんだ、お前だよお前。そっちの方が呼びやすいからな!」
ユージン「!」
レイ「さ、ジン!いこうぜ!そんでクッキングってどうすんだ?」
ユージン「そこからかよ分かった、教えるよ!」
レイ「サンキュー、ジン!」
ワイワイ

3日後

ガレキだらけの広場に人が集まっていた。
ユージン「もう行くのか、レイ?」
レイ「ああ。俺にもやらねぇといけねぇ事があるしな」
ユージン「………そっか
レイ「もう俺が居なくても大丈夫そうか?」
ユージン「うん、大丈夫。これからは俺達みんなで力を合わせて、困難に立ち向かうよ」
レイ「ああ。」
シオン「すみません、あまり言いたくはないのですが、あの方たちは?」
ユージン「ゴロツキの人達?ああ〜レイが暴れたお陰で、もう村には手を出さないし、何処か遠くに逃げて行ったよ」
シオン「だって、レイ」
レイ「そのまで暴れてねぇっての
ユージン「あはは
シオンのところに子供達が集まる。
子供達「おねーちゃん!!ありがとうね!!」
シオン「!いえ、どういたしまして!」
少女「おねぇちゃんもう会えないの?」
シオン「………!」
シオンがレイの方を見る。
レイは頭をポリポリと掻きながらいった。
レイ「あ〜た、たまには寄ってやろうかな〜?」
シオン「!また、会えますよ!」
子供達「やったあー!」
そして村長がレイの前にでて、告げる。
村長「おほん君達には感謝ばかりしかないよ!村の為にありがとう!!」
レイ「どうって事ねぇよ!俺たちはやりたいようにやったしな!」
レイがシオンに話す。
レイ「シオン、そろそろ行くか!」
シオン「!う、うん!」
レイはバイクの操縦席に乗り、シオンは補助席に乗った。
ユージンがレイ達に聞く。
ユージン「なあレイ!」
レイ「お?なんだ?」
ユージン「次は何処に行くんだ?」
レイ「そう、だな街を見つけたら、そこに行くかな?そこで金稼ぎをするかなぁ?」
ユージン「近くの街?それなら『イザナギ』があるよ!」
シオン「イザナギ?」
レイ「なんだそこ?」
ユージン「大きい街だよ!そこなら沢山お金を!!」
レイ「どうした?」
ユージン「ごごめん規制が厳しく、入れなかったんだ!」
シオン「あれ以来、厳しくなりましたからね
イザナギ。
イザナギ内部でのテロがあってからか、別の国の者が決して入らないよう、イザナギで造られたIPカードを所持して居なければ入ることは許されなかった。
1部を除いては。
ユージン「ご、ごめん力に慣れず
レイ「いいさ、情報サンキュな!」
ユージン「いや入れるかも!!」
レイ「なに!?」
ユージン「ちょっと待ってて!!」
ユージンは自宅に駆け足で入っていった。
レイ「?」
少し経つと、ユージンが帰ってきた。
ユージンがレイの前に来て、ある物を手渡す。
ユージン「はい、レイこれ!!」
それは、変な形をしたバッチだった。
レイ「ンだこりゃ?」
ユージン「これをイザナギの人に見せると入れるはず!か、確証はないけど
ユージンは少し自信なさげだった。
レイ「ふーんオーケー、分かった!代わりに試してくるぜ!」
ユージン「うん!!」
レイ「じゃ、シオン!発進するぜ!!」
バイクのエンジンが着く。
その時。
ユージン「レイ!」
ユージンが呼び止めた。
レイ「ン、ンだァ!?まだあるのか!?」
ユージン「俺達また、会えるかな?」
レイ「………
レイは鼻で笑った。
ユージン「な、なんだよ!レイ!」
レイ「へっ会いたいと思えば会えるさ
ユージン「!」
レイ「行くぜシオン!掴まりな!!」
シオン「レイ今度は安全運転でね!」
レイ「オーライ!アディオス、村のお前ら!またいつかこの大地でまた会おうなァ!!!」
シオン「また!いつか!!」
ユージン「ありがとうレイ!また、また!いつか!!!」
集団「また遊びにこいよー!!」
子供達「またねー!!お兄ちゃん!おねーちゃん!!」
レイのバイクが発進する。
すると遠くへ行き、影がだんだんと小さくなって消えていった。
ユージン「行っちゃった
村長「ユージンくん、私達も頑張らんとな!」
ユージン「!はい!!」
村長「よし!みんな!!復興作業に取り掛かるぞ!!」
村全員「おー!!」
ユージン「(レイシオンさん!新たに始める『何でも屋』の仕事頑張ってね!!)」

一方その頃、レイ達は

シオン「ねえ、レイ」
レイ「ん?なんだ?」
シオン「ユージンさんが言っていた『何でも屋』としての仕事上手くいくかな
レイ「あの夜の話の奴か!そうだな先の事は分かんねぇが、今日から始める『何でも屋』!!名前も考えないとな!!」
シオン「うん
レイ「何かあるか!?シオン?」
シオン「『レイとシオン』?でどうかな?」
レイ「もっと盛り上がる名が良いぜ!『BLUE  X  WHITE』ってのはどうだ!?」
シオン「うーんまんまかな
レイ「なにィ!?」
シオン「『マシュマロ』とか?」
レイ「それはお前の好物だろ!?」
シオン「うん、そうだねう〜ん
レイ「うーーーーんよし!今は保留!!」
シオン「保留するの?」
レイ「やりながら考えりゃあいいさ!保留保留ゥ!!」
シオン「そうだね」
イザナギに向かうレイ達。
このイザナギという街で数奇なる旅が、始まるのはまた後の話
レイが目指す未来は
何を移すのか?

To Be continued