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空宮 ゆき
2025-10-09 02:37:38
622文字
Public
輪廻の唄
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記録:被検体002及び003
中高生くらいの年頃だろうか。まだ、2人からは抜けきってない幼さを感じた。
私たちはとある養護施設にて身寄りのない子供を2人、引き取ってきた。
一方は活発で明るい少女。どうやら交通事故で両親を失っており、車に乗ることが極めて困難らしい。無理もない。話を聞けば幼いころに車に両親と同乗していたところ逆走車と正面衝突し、彼女が救出された際乗っていた車は前方座席が大きく変形し、両親は即死していたという。
もう一方は物静かで冷静なおそらく少年。彼自身何かコンプレックスがあるのか自ら性別には触れない。話を聞くところによれば母親は水商売をしており、客との間の子どもなんだそう。しかし自ら育てる資金はなく、物心がつく前に泣く泣く施設に引き渡しているそう。本人はまだこのことを知らされていない。
どうして2人なのか?
それは彼らがともにあることを望んだからだ。彼らにとって互いは家族なんだという。互いに肉親のもとを意図ぜず離れ、ともに育っているから
……
とはいえ2人の「一緒にいること」への執着は正直異常なまでに大きい。
また、2人でなければ行かないという選択をしていたこと以外に、彼らはいわゆるギフテッド的な側面があり、同じ年頃の子と比べると非常に賢くそれが他者にはかなり不気味に映っていたらしい。
むしろ我々からすれば好都合、即戦力になりうる研究者、もとい優秀な被検体となることだろう。
そうして彼らとの生活が始まった。
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