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ortensia
2025-10-07 01:12:16
626文字
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傭リ
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何色が好きか嫌いかの話してるよーり
傭兵が何か書いている。
最初は日記だと思った。けれど、別で日記を書いているところを見て、違うと知った。
次に、家族へ宛てた手紙だと思った。確か、肉親の誰かの写真を持っていた筈だ。
あるいは、いわゆる遺書というものかとも思った。軍人がよく書くやつ。だが、たかだか傭兵がそんなものを書いて、誰が届けてくれると言うのか、自分でそう言っていた。
なら手紙なのだろうか。それにしては投函先が可笑しい。そこは屑入れだ。
それに、何を書いているのか、それと同じくらい、気になったことがある。
「お好きな色はなんですか?」
「ん、ん?
……
分からん。」
傭兵は質問に顔を顰め、目をきょろきょろと動かした。眉間の皺は、質問に気を害したのではなく、答えが出なかかったからのようだ。
「なら、赤は?」
「んん?ああ。どちらかと言うと、苦手なほうかな。」
「おや。」
リッパーは好きな色なんだな、という言葉には今は構わず。
「なら、どうして赤い色で書き物をしているのです。」
「書き物?」
「あれですよ、いつも棄てている。」
「
……
ああ。知ってたのか。」
「中身までは知りませんが。」
「それは礼儀の正しいことだ。」
「紳士ですから。」
自分に必要とあらば、この男は他人の書き物を勝手に盗み見るのであろうな。
「棄てるなら、嫌った色を使ったって良いだろう?」
色とりどりのインク壺の中で、要らない色を割っておきながら、それでもその赤を使うつもりらしい。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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