荻谷
2025-10-06 02:51:17
7152文字
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魔法にかけて!

峯くんがぬいぐるみになっちゃう話です!

時折、夢を見る。
 確かにそれを俺は体験したことがあるはずなのに、雲を掴むように現実味の無い夢だ。
 氷の膜が張ったような薄い壁が、大吾と自分の間を隔てる。その壁は、どれだけ叩けど割れる気配は無い。喉が裂けるまで名前を叫び続けても、彼は自分に背を向けたまま、どこかへと歩いていく。大きな背中が氷の中で屈折し歪み、どんどんと小さくなっていった。遠くへと見送ったあと、薄氷が破け視界が暗転する。
 足元すら見えない暗い暗い闇の中に、自分の呼吸音だけが響いていた。恐る恐る顔を上げれば病室のベッドで様々な管に繋がれている男の姿が目に入る。
 横たわる彼がどんな顔をしているのか。その顔は深く暗い影に覆われ、見ることは叶わない。結局誰も彼も俺を置いていってしまうのだ、とどうしようもない絶望と無力感に襲われながら、眠る彼に手を伸ばす。その手が向かう先を知るより先に目が覚めるのが、定石だった。
 
 ばち、と目を見開く。
 一番に視界に飛び込んできた天井はいつも通りの距離感を保っている。滲む脂汗と息が詰まる感覚が酷く不快な目覚めだった。
 静かな寝息が響く室内に、自分の荒い息が混ざる。痛む心臓を抑えるより先に、峯はまず大吾の姿を探した。すぐ側で布団に包まる姿に安堵の息を漏らす。
 しかし、瞼を閉じた彼の顔は夢で見た姿と酷似していた。落ち着きかけた呼吸がまた早まる。喉がひくひくと引き攣れ、酸の上がる気配に胸が焼けた。口内に広がる苦味を呑み込み、震える指で大吾の頬に触れる。薄い皮膚はその下を通う血の温もりをハッキリと伝えた。隈の浮かんだ目の下を摩ると、唇を引き結ぶ。瞼が震え、ゆっくりと開かれた。眠たげに揺れる黒い瞳と目が合う。
 「……どうしたんだ?」
 夢と現を彷徨う彼の声は夜闇に溶けそうなほど穏やかだった。
 「すみません、起こしてしまって」
 大吾に背を向けるより先に、体を引かれる。そのまま胸に抱き寄せられ、冷えた峯の体を暖かい体が包み込んだ。ぎゅうっと抱きしめながら、眠気を孕んだ声で大吾が囁く。
 「大丈夫、もうお前を置いていったりなんてしねぇから」
 「本当に?」
 「あぁ、本当」
 「約束してくれますか」
 「うん……やくそく、する……
 会話の間が段々と長くなり、やがて途切れた。同時に腕の力が抜け、代わりにすうすうと吐息だけが漏れる。明日の朝、彼が今夜のことを覚えているかは分からない。それでもどうにも離れ難い心地良さに、抗えず胸に顔を埋めた。緩やかに上下する胸の奥から小さく拍動が聞こえる。徐々に瞼が重くなり、現実と夢の境目が曖昧になっていった。
 こんなふうにずっと大吾のそばにいられたら、どんなに幸せなことか。
 馬鹿げた願いを胸に、峯の意識は夢の世界へと旅立った。
 
 ♢
 
 穏やかな無の世界から峯の意識を引き戻したのは、無情な電子音だった。
 峯の一日は寝起きの悪い大吾を起こすことから始まる。自分がそばにいておいて、遅刻なんてあってはならない。
 ぴぴ、ぴぴ、と絶えず鳴り響く不快な音を止めるべく腕を伸ばす。
 意識ははっきりしているのに、手を伸ばせど、身動ぎせど、ぴくりとも体が動かない。
 困惑する峯が次に気が付いたのは、見上げる天井の高さだった。普段見ているよりもはるかに遠い。それどころか、視界に映る全てのものが大きく、鼓膜を揺らす全ての音がうるさく感じる。五感が冴えているというよりも、まるで自分の体が縮んでしまったかのようだった。
 困惑する思いとは裏腹に体がついていかない。焦る峯の傍でスプリングがぎし、と音を立てて沈み、うーんと唸り声が上がった。
 大吾が起きたのだと、気づいた瞬間僅かに心が軽くなる。今の峯には彼が気づいてくれることを祈り、ただただじっと待つことしか出来ない。
 峯の状況など知らない大吾は、目を瞑ったまま音の在処を探り続けていた。じりじりと身を捩り、ぴん、と指先を伸ばしても時計にはあと数センチ届かない。大吾は顔を顰め、ようやく体を起こした。
 いつも以上に働いていた時計を止め、億劫そうに伸びをする。きょろきょろと左右を見渡してから、大吾は首を捻った。
 「峯ー?」
 名を呼ばれた男は大吾を見上げながら、ここに居ます。と声にならない声を懸命にあげ続ける。息すらも漏れない感覚は、昨晩の夢と酷似していた。ばく、ばく、と拍動が早まり、大きくなっていく。
 どれだけ心臓が鳴れど体温が上がることは無い。でも、今はそんなことどうでもよかった。焦りが思考を埋めつくしていく。頭がどうにかなりそうだった。永遠とも思える時間を過ごし、ようやく大吾と視線が絡んだ。
 俺です、峯です。気づいてください。
 必死の願いも虚しく、大吾から返事が返ってくることはなかった。ただ、静かに彼の手が峯へと伸びる。
 容易く峯を持ち上げると、片手に収まるほど小さな体を大切に両手で包み込んだ。
 「ぬいぐるみ……
 ぽつりと呟き、まだ眠たげなとろんと垂れた瞳で隅々まで観察する。ひとしきり眺め回すと、再度顔を見つめた。焦点を合わせるように瞬きをする。ふ、と息を漏らし口を開いた。
 「……峯に似てる」
 ふわりと微笑み、頭を撫でる。いつもより大きく感じる手の温もりは体が変われど変わらない。子供になったみたいで、これはこれで悪くないとすら思う。
 ぼんやりと虚ろな瞳を向けていた大吾の目が、はっと見開かれた。ベッドの上に峯を優しく寝かせると、慌てて寝室を飛び出していく。
 その背を見送りながら、峯は彼を支えることが出来ない不甲斐ない自分を恨んだ。
 シャツの場所は分かるだろうか。朝食の準備は出来るのだろうか。なにより、迎えの車が来るまでに、ちゃんと準備出来るだろうか。
 母親が子供に向けるような心配をする最中、ふと峯は先程の大吾の言葉を思い出した。
 「ぬいぐるみ……
 その一語が、小骨みたいに喉に刺さった。動けない体に代わって、頭だけをぐるぐると働かせる。
 確かにあの時大吾は自分を見つめていた。そのうえで、ぬいぐるみ、と呟いたのだ。自分がそうなっているとしか考えられない。
 人間がぬいぐるみになるなんて、ありえないことだ。あまりにも非現実的すぎる。まだ俺は夢でも見ているのだろうか。頬をつねろうにも相変わらず体は動かない。もし仮に現実だとして、自分は元の体に戻れるのだろうか。そもそも今日の仕事はどうしよう。
 朝から秒単位で刻まれている自分のスケジュールを思い出し、峯は頭を抱えたくなった。実際は、短い腕は大きな頭に到底届かない。それもまた、峯の神経を逆撫でた。
 考えれば考えるほど悪い方向へと心が流されていく。押し寄せる混乱と絶望の波から掬い上げるように暖かい手が峯の体を持ち上げた。意識ごと体が宙に浮き、大吾の顔が視界を埋める。寝惚けていた姿など、微塵も感じさせないいつも通りの姿で大吾は、また峯のことを見つめた。
 「お前も着いてくるか?」
 冗談っぽく問い掛け、ふっと口元を緩める。峯の返事は当然彼に届かない。
 少し間を置いてから、大吾は手にしていた鞄を開く。荷物の上に峯をそっと寝かし、再びチャックを閉めると二人は家を出た。
 
 ♢
 
 ファスナーの隙間から僅かに光が差し込む。分厚い皮の中では、時折話し声が聞こえても内容までは聞き取れなかった。
 鞄の中は案外快適なものだった。揺れも少ないし、なにより大吾の匂いに包まれているというのが良い。不意に鞄が大きく揺れ、バタン、と扉の閉まる音が聞こえる。ふわりと体が宙に浮くような感覚がして、すぐに安定する。誰かに鞄を預けたようだ。靴底がリズム良くコンクリートを叩く音を聞きながら、峯はぼんやりと自分の現在地を想像していた。
 少し間が空いて、再び歩き始める。恐らく今、室内に入ったのだろう。たん、たん、と一定のペースで体が浮遊感に包まれ、またしばらくして今度はカーペットを踏み締める音が聞こえてきた。自分の感覚が正しければ、もうすぐ会長室に到着するはずだ。
 予想通り、ぎっ、と椅子が軋む音がして、程なくして視界が明るくなる。
 大吾は峯と目が合うと僅かに眉間の皺を緩め、引き出しの中にそっと峯をしまった。中には印鑑や書類の他に、どら焼きやせんべいなどのお菓子がいくつか隠されている。体が戻ったらまず一番に注意しなくては、と思った矢先に、峯の額を大吾の指先がなぞった。
 「今日一日、よろしく」
 ひっそりと内緒話をするように小さな声音で呟き、引き出しを閉める。
 たまにはこんな一日も悪くないかもしれない。能天気にそう思えてしまうほど、脳みそまで綿になってしまったようだった。
 
 
 ♢
 
 どれほど時間が経ったのか、分からない。眠っていたのか、起きていたのか。浮世離れした意識は、日頃完璧な峯の体内時計すらも狂わせていた。
 暗く狭い箱の中にふと一筋の光が差し込む。窓から差し込む日差しはかんかんに照りつけていて、朝見た時よりも疲れた顔をした大吾の顔が目に入った。中を覗いた彼は峯ではなく、傍の菓子に手を伸ばす。しばらく吟味するも、気に入るものがなかったようで、不満げに口を尖らせた。引き出しを閉める前に、峯を取り出し、机の隅に置く。大吾自身も椅子に座り、峯と視線を合わせると、大きなため息を吐いた。
 「疲れた」
 ぼやく彼のスケジュールは確かにハードなものだったと記憶している。本来ならば自分も手伝えるはずが、今は手も足も出ない。罪悪感に駆られる峯の意識を変えたのは、勢いよく開いた扉だった。
 「大吾ちゃん、飯食おうや」
 ノックも無しに入ってきた眼帯の男は、机の上のぬいぐるみ──峯に目敏く気が付いた。
 「えらい可愛いもんもっとるやないか」
 からかい混じりの声音を気にすることなく、大吾はぬいぐるみを指さす。
 「峯に似てませんか?」
 屈託なく言い切る姿に、真島は少し退屈そうに口を噤んだ。そのまま掌を上に向け、大吾へと突き出す。
 「見せてみ」
 峯を受け取った真島はしばし見つめた。
 「ほんま似とるなぁ。本人ちゃう?」
 何気ない軽口に、どきりと心臓が跳ねた。焦りにつつかれ、大吾の方へちらりと視線を向ける。真島の冗談に、大吾は肩を竦めて笑い飛ばした。
 「まさか」
 適当にあしらい、次の瞬間には出前のメニューへと注視していた。
 真島はもう一度峯の全身をぐるりと見てから、大吾の胸ポケットへおもむろに差し込んだ。全体を見てから、さして表情も変えず、口を開く。
 「なんや、そこに入れたったらそいつも喜んでるように見えるわ。知らんけど」
 適当を言うな。と声が出るならば言っていただろう。
 しかし、峯の予想とは反対に大吾本人は気に入ったようで「確かにいいですね」と語尾を弾ませていた。大吾が良いならば、自分としても嬉しい限りだが、会長として……一成人男性として、どうなのだろう。見上げた大吾の表情の明るさにそれ以降深く考えるのをやめた。
 出前が届くまでの間、二人の会話に耳を傾け、様子を見守る。
 何も出来ないもどかしい体に憤りを感じていたが、一つだけ良かったことがあった。
 「これやるわ。貰いもんやから美味いと思うで」
 真島が大吾に菓子を手渡す。ぱっと顔を輝かせ、それを受け取ると一つは机の上に置き、残りは引き出しの中にしまった。
 「ありがとうございます。早速ひとついただきます」
 袋を開け、飯がもうすぐ届くというのに菓子を頬張る。どれだけ食事管理をしてもなぜ痩せないのか、疑問に思っていたが謎が解けた。彼の周りにいる人はもれなく全員甘い。にこにこと美味そうに食べる大吾の姿に絆される自分も含めて、の話だが。
 
 その後しばらくして飯が運ばれてきた。今日は行きつけの中華料理屋を選んだようだった。山盛りのチャーハンとラーメンを前に、大吾が両手を合わせる。
 「いただきます」
 そう呟いてから、箸に手を伸ばした。一度掴んでから何かを思い出したように、また箸を戻す。
 胸ポケットから峯を取り出し、飯と共に写真に収める。数度シャッターを切ってから、今度は峯をデスクの隅に置いた。
 「写真撮るなんて珍しいやないか」
 大吾と比べると少ないものの、平均よりかは多い飯をつついていた真島が不思議そうに声をかける。
 「峯に送ってやろうと思って」
 携帯を操作してから、先程よりもどこか嬉しそうな表情で再び箸を手に取った。
 今すぐその中身を確認したい。術がない自分をただ恨んでいた。
 
 少しの休憩を終え、大吾は再び仕事に戻った。峯はデスクの隅から、午後の麗らかな日差しを浴びる彼の横顔を見つめ続ける。
 真剣な表情で書類に目を通す姿、電話での丁寧な応対、部下への的確な指示。普段は仕事中の大吾をこんなに間近で、しかも長時間観察することはない。
 時折、大吾の視線が峯に向けられ、その度に、ふ、と表情が緩むのが分かった。
 仕事の合間ごとに携帯へ視線が落ちる。立ち上がった画面を見つめるうち、表情がわずかに曇った。恐らく、自分からの返信を待っているのだろう。普段そう携帯を見ない彼のめずらしい姿に、自分への心配がひしと伝わる。
 日が沈むに連れ、大吾の携帯を確認する頻度も増えていった。LEDの白い光が室内を平たく照らし、窓の外には薄雲の夜空が広がっていた。
 大吾は時計を確認してから机の上を軽く片付け、ぐっと伸びをした。それから近くの組員を呼び付け、車を回すよう手短に告げる。
 組員が去った後、大吾は再び携帯を手に取った。峯の連絡先を開き、じっと画面を見つめている。やがて、小さくため息をついて携帯と峯を手に取り、鞄にしまった。
 
 ♢
 
 マンションに帰ると、部屋は暗く静かだった。
 ジャケットを脱ぎ捨て、鞄の中から携帯と、それから峯を手に取り、大吾はソファーへと向かった。シャツがシワになることも気にせずそのまま寝転び、「あー」と声を漏らす。
 カーテンの隙間から差し込む街の光が、大吾をぼんやりと照らし、峯の目には眩しく写った。
 仰向けに寝転んだ彼は、峯の体を持ち上げると、何を言うでもなくただ見つめた。
 「本当に似てんな、お前」
 しみじみと呟く声はどこか寂しげだ。
 似ているも何も本人なんです。伝わることの無い事実を胸の内で告げる。
 「ぬいぐるみになっても険しい顔なんだな。峯って」
 大吾の指が眉間を優しく突く。ふわふわと綿の感触を楽しんでから、からかうように笑った。
 「髪だけちょっと違うかも」
 峯の髪を撫でつけるように頭を撫で、腹筋だけで体を起こした。それからソファーの上で足を縮め、背面に身を預ける。
 「ずっと返信無いし、どこいっちゃったんだろうな」
 頼りない声にちくりと胸が痛んだ。綿の体の奥底に心だけが存在を主張している。
 「なあ……俺もお前のこと大好きなんだって、ちゃんと伝わってる?」
 大吾の指がフェルトの頬をなぞる。
 「いつも俺のことを心配してくれて……おふくろみてえなこと言う時もあるけど、全部の行動に俺の事好きなんだって感じてすげえ幸せなんだ」
 宝箱から一つ一つ思い出を掬い上げるように大切に語る口調は暖かく柔らかい。きゅっと目を細め、ふんわりと口を開く。
 「峯はな、可愛いところもあるんだ。夜中に不安になったら抱きしめてくれって寄ってくるとことかさ」
 大吾の声は愛おしさに満ちていた。想いが溢れそうでたまらないのに、乾いた布はなにも表さない。口を引き結び、切なげに眉を下げる。
 「でも時々、すごく寂しい顔するんだ。……馬鹿だよな。俺の方こそ峯がいなくなったら生きていけないのに」
 ぬいぐるみを顔に寄せ、額と額を合わせる。
 「……いつ帰ってくるのかな」
 至近距離で大吾の瞳が泳いでいるのを見つめる。僅かな光を反射してちらちらと輝く瞳は息を飲むほど美しかった。ゆっくりと瞼を閉じ、瞳を覆い隠す。それから糸の口と唇が重なった。弾力を持った柔らかな熱が軽く触れ、すぐに離れていく。
 照れたようにはにかみ、ぎゅっと胸に抱き寄せた。今彼を抱きしめ返せないことが憎くてたまらない。今すぐに彼のために言葉を紡ぎたい。この世のありとあらゆる言葉で愛を囁き、嫌と音を上げるまで想いを伝えたい。大吾への想いが体内に渦巻き、爆発しそうだ。
 どうかこの一瞬だけでも人間に戻してくれ。
 そう願った途端、閃光が走ったように視界が弾けた。
 柔らかな綿の感触が消え、代わりに生身の重さと体温が一気に押し寄せる。先程までの視界の窮屈さはない。体も自由に動く。元に戻ったのだ、と理解するよりも先に峯は大吾に覆い被さるように倒れ込んだ。
 すぐ真下で、はっ、と息を飲む音が聞こえて、火がついたように顔が赤くなっていく。目と鼻の先で大きく見開かれた目が左右に揺れていた。
 「えっ、あっ、み、峯!?なんで」
 なにから話すべきか。色々伝えたいことはある。
 あなたを少しでも不安にさせた後悔。あなたを支えられなかったことへの謝罪。そしてなによりも、俺が、どれだけあなたを愛しているか。
 どれだけ思考を巡らしても、ちっとも言葉は見つからない。
 「もう一度抱き締めていただけませんか」
 素直な気持ちを吐露すれば、大吾も同じように答えてくれた。
 「……ん」
 腕を伸ばし、胸へと峯を招く。飛びこんだ胸から伝わる互いの熱は言葉よりも雄弁に思いを告げた。