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syanpon
2025-10-06 00:04:12
4063文字
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綺麗なのは貴方だけ
天使パロ
オトスバ(ししょすば)
2ページ目はここから入れる保険
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「あのな、話し合いって知ってる?」
痛みに泣いて、帰れなくなったと泣いた男の一言目はこれであった。スバルはぱちぱちと瞬きするオットーの目の前にどかりと胡座をかいて座り込んだ。なくなった翼の分バランスが取れないのだろう、左右にゆらゆらと揺れているためあまり恐ろしくはない。反省はもちろんしているのだが。
「
……
すみません」
「すみませんっていうなら俺がやめてって言った時にやめてくれない!? スッゲーいたかったんだけど! 血止まんないしマジで死ぬかと思った!」
「そしたら僕もちゃんと死ぬので
……
」
「そういう問題じゃない!」
びし、と指を突きつけられる。その勢いでまたぐらりと体勢を崩すものだからはし、と抱き抱えてやるとぎゅっと顔を顰めて静かになった。そのままその細い指が伸ばされてオットーの両の頬を挟む。
「お前さぁ、俺と一緒にいたかったんだよな。じゃあいいよ一緒にいてやる」
「天界にもう帰れませんよ」
「こう言う話は千切る前にして欲しかった。本当に。父さんと母さんこっちで暮らしてるからいいよ。母さん人間だし」
そういう問題じゃないんじゃないか、オットーがそうこぼせばぎゅむと鼻をつままれた。
***
「あー痛いなー! お前にぶちってやられたところが痛いなー!」
「
……
」
いつのまにか習慣になったそれ。
ちう、とオットーはスバルの背中にキスを落とす。確かに真っ白で大きな羽があったはずのそこへと。人よりも傷の治りが早いのか右の背中は大きな裂傷痕のようになっている。それに舌を這わせれば「そこまでしろとは言っていない!」と器用に左の羽で叩かれた。たしたしと左の羽が器用に地面を打つ姿はなんとなく猫みたいだ。
「僕が言うのもあれなんですが、あんたちょっとよくないですよ」
「はぁー!?」
「普通羽をちぎった相手のところに居座りませんからね」
「なんだよお前、俺の今後の生活の面倒みるきもないままにちぎったってわけ!?!?」
「いいえ、死ぬまでお世話するつもりですが」
「
……
じゃあいいじゃん。お前、俺がいないと幸せになれないんだろ」
スバルがくるりと向きを変えてぎゅうとオットーを抱きしめる。飛ぶこともできなくなったただ大きなだけの翼は片方だけになってもオットーの体をすっぽり覆い隠してしまう。そろそろと腕を回し返せばすり、と頭に擦りつかれた。
「いきなりだし話し合いもないしすっげえ痛かったしお前やっぱ話聞かないしだったけどいいよ」
今幸せ? と天使だった可愛い生き物が問いかける。
「
……
幸せだと思います」
「そこは幸せって言えよ! ったく、俺が人並みの幸せ教えてやるからな」
「あなたもだいぶズレてるからどうでしょうねえ」
「いいの! 人には人の幸せがあるの!」
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