KUWAOMUHIGの日々3・塋園から出て †*🅣

ああ〜〜駄文すぎる!駄文すぎるけど書きたかったものは書けたので終了!お疲れ!やったー!
アパセイ、クルエリアとカブト隊長の出会いのお話となっております。
かれこれ一か月は引き延ばして書いていたかも。ほかメンツもカブト隊長との出会い話書きたいね。
pixivこちらhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24553799

「ねぇえっちゃん、私の知り合いがさ〜、とある世界の二人の子供を助けてほしいってさ〜」

 間延びしたテレパシーのような声を出しながら、一匹のカブトムシがパソコンの上を徘徊している。それを見ているのは、青緑から緑色のグラデーションがかかったドレスを着た女性らしき姿だ。えっちゃん、そう呼ばれた彼女は、小さくため息をついた。

「カブトには知り合いが多すぎる。どの知り合いなんだ」
「イツカじゃないソーンディ博士だよ。エンデメモリアルからマインコンドロトルに渡った」

 そこまで言ったところで、何かを察したのか彼女は口を開き、エンデメモリアルは危険すぎるぞと呟いた。彼女――エセリカは一度行ったことがあるようで、ある程度の状況などは知っていた。
 異世界から技術が流入し、それを利用して兵器が作られ、戦争が始まり、今滅びかけている世界。技術流入が判明した時点で、現地調査などが行われる予定だったが返り討ちにされたり、何かが起きる前に世界から強制的に出されることも多い場所だった。

「だいたい人型だと返り討ちにされてるよね。えっちゃんが会ったのは子供2人だったっけ」
「そうだな。悪夢の星、吉夢の星、そう名乗っていた」
「なんかそれ聞いたことある」

 カブトは何か思いあたることがあったのかパソコンの上をぐるぐると歩きながら何か考えはじめた。そしてすぐに、あっと叫ぶ。

「ソーンディ博士、悪夢の星って名乗ってた頃があるって言ってた。あと」

――トリュディ、どうかあの子たちを助けて。大切な相棒が死ぬ前に――

 前、ソーンディ博士に言われたこと。ソーンディ博士の相棒は亡くなっていると聞いていた。

「過去の、そのソーンディ博士とその相棒を助けるということか?」
「うん。運命をねじ曲げるってことだね。そのままねじ曲げるだけはちょうちょなんとかとかがあるから少し難しいけれどエンデメモリアルには世界線、平行世界の考え方が広く普及しているからそれを利用すれば多分いけちゃうね。ソーンディ博士の技術もあるし」

 あの子たちを、彼はそう言っていた。だからきっと世界線を利用する方法で間違ってないだろう。

「問題はどう行くかなんだよねー
「穴は我が国の技術で開けなくはない。ただ、最初乗り込みその頼まれた二人を探すのはカブト隊長単身でないと難しいだろうな
「えっちゃん人型だもんね。女帝様もよその世界で大暴れするわけにもいかないもんな。二人見つけてある程度話つけられたら迎えに来てくれればいいから私一人でも全然大丈夫だよ」
「そうか。分かっているとは思うが無茶はするな、隊長とは言えどほとんどただのカブトムシだ」
「分かってるよ、エセリカ」


* * * *


と言って来たはいいけど一面森と煙の臭いでなんも分からないなこれ……

 木に登ってはみたものの、ところどころで煙が上がっていて、向こうに巨大な湖だか海だがあるくらいしか分からない。こんなところで子供二人を捜す、例え自分が人間だとしてもかなり大変そうだ。

「博士ぇ〜かわいいカブトムシに何やらすのよ〜

 一人でブツブツ言いながら煙をかいくぐり、とりあえず何か子供が身を隠せそうな場所がないか探してみることにした。できるだけ崩れていない場所、できるだけ煙がない場所を中心に。
 途中独り言の多い老人とすれ違ったが、こちらを気にする素振りはなかったのでやはり人や注目されやすい生命体の姿をしているとこの世界だと色々厄介なことに巻き込まれるのだと解った。

「あの人なんか言ってたな〜、双星がいないとか言ってたっけか」

 あとは、建物がある一帯を焼き尽くすだとか、処刑だとか。そんな物騒な独り言を思い返しながらカブトは飛ぶ速度を上げた。
 脳みそがちっぽけでも分かる。――ここで見つけないとその二人が危険だ。でもその焦りは、表に出すわけにいかない。

「えっちゃん、今テレパシーいける?」

 いつも通りに、いつも通りにと自分に言い聞かせながらエセリカと連絡を取る。幸い直ぐに繋がり、少し安心できた。

「ねぇえっちゃん、どっか子供二人が隠れられそうなとこって思い当たる?私はそこにちょーどある崩れかけてる建物かな〜」

 エセリカの可能性はあるという返答を聞き、ちょっと見てみるかと隙間に体をねじ込んだ。グイグイと無理やりおし進んでいくと、少しずつ瓦礫の穴は狭くなってくる。そして、虫の体ではどうしようもできない位置に見事にすっぽりはまってしまった。

「あつっかえた………
………誰かいる……?つっかえたって何………?」

 奥から少年の声。声は一人だが、呼吸は二人。ここにいた。

「えっちゃん〜、見つけた〜!あ、そこの声の主さんちょーっとだけ手伝ってもらっても大丈夫ですか〜?」

 奥に声を掛けると、恐る恐る手が伸びてきた。瓦礫が少しばかりどかされ、拘束は緩む。そのまま奥まで抜けると、少し広い空間にころんと落ちた。

「あいたっ!ふ〜、なんとか生きてる
「あの君は
「相棒……虫がしゃべってるよ?」

 二人を床から見上げると、だいぶ困惑した様子だった。でも、警戒している様子は感じられない。どう反応していいのか、話しかけていいのか分からない、といった様子だ。

「あ、今さっきはありがとうね〜、いや、まさかあんなところにすっぽりはまるなんてね」
「どういたしまして?あのだよね?」
「虫だよ」
「どこから来たの?」
「えっとね、よその世界。何だったかな名前忘れたけどなんかの組織の部隊?のたいちょー?とやらをやるトリュポクシュルス・ディコトムスうーん長いからカブトでいいや、カブトって呼んで」

 よその世界から関与してこようとした組織が存在する話を二人は聞いたことがあるらしく、知っていることを手短に話してくれた。よそからの技術の流入以降、そういう組織に干渉されないように故意に出入り口を閉じた人が彼らの上層部にいるらしい。

「何となくでも分かるなら話が早いね」
「でも、そこの人たちは〝上〟が皆殺しにしろ、って。僕らは見つけ次第逃がしてたけど
「えっちゃんが言ってたのとだいたい一致するな
そこの人たちが、ボクらになんの用なの?」

 今までこの世界の人たちがしてきたことの仕返しでもされそうだと思ったのか一瞬声が震えたのを見て、カブトは慌ててスカウトしに来たと話した。

スカウト?引き抜きってこと?」
「間違いではないね。二人がどんなことしてきたとかどんなクソ上司がいるのかとかだいたい知ってるからでも僕ら兵器だからとか気にしなくていいよ」
「それはいいんだけど

 二人が落ち着いた様子なので、諸々の事情を話すことにした。ある人に頼まれたことを除いて。一通り話すと、理解はしたのか二人とも頷いてくれた。

「その部隊、っていうのに入るともう殺さなくていい人を殺さなくていいの?」
「ご飯食べれるの?」
「衣食住も心の健康も保障するよ、私は」
…………少し、考えさせてくれないかな。かなり、大きな話だよね?」
「うん、そうだよ。じゃあ私は外の木にでもいるんで好きなだけ二人で話し合ってもらって」
「ありがとう


* * * *


 喋る虫は外へ出た。残ったのは、僕ら二人。
 この世界から出れる、もう人も殺さなくていい、相棒と一緒にいられるとかなり良い話でもあるような気もするが、それなりに危険も伴うのではないかと考えていた。

「相棒、はどうしたい?」
「イツカと一緒にいられるならどこでも行くよ。一つ言っておきたいのはボク、この世界で明確な命の危険に脅かされるのはちょっと疲れちゃったかな。」

 そう苦笑いする彼の姿を見て、あの虫について行っても良いかもしれないと少し思えた。もしかしたら、僕の苦しい気持ちも環境が変われば軽くなるかもしれない。

「分かった、外が暗くなったらカブトさんに伝えに行こう。まだ日没までに少しあるこんなところで〝上〟に見つかりたくないからね」
「オーケー。じゃあ荷物とかどのくらいあるか分からないけどまとめとこうかな〜」

 そんな話をしながら、2人で地下室におりていった。地下室と言っても、見た目はほとんど地下牢。布で仕切って部屋っぽくしているだけだ。戦争中は、この中の一室に捕虜の人を入れていたこともある。

「ランタンは全部置いてっちゃっていいかなあ、でも1個くらいは慣れない場所に行くなら心の拠り所としているかな?」
「小さいキャンドルランタンあったよね、確か

 服も服と呼べるほどの状態ではないものも多く、必須と言えそうなのは小さく携帯できる自分たちの武器とその手入れ道具くらいかと2人で話した後、近くにあった大きな布で包んで上へ運んだ。

「これで、いいかな」

そう小さく呟いて、2人は少し休むことにした。


* * * *


「あれ、なんか支度っぽいのしてあって寝てるわ」

 少し様子を見ようとカブトが2人のいる場所を覗くと疲れていたのか寄りかかりあって寝ているのが見えた。確定ならえっちゃんに連絡入れておこう、ともぞもぞしていると二人とも目を覚ましたのかゆっくりと身体を起こした。

「あ、起こしちゃった?」
「ううん、大丈夫。僕ら決めたよ、カブトさんと一緒に行くって」
「お、良いお返事ありがた〜い!日が沈んだら行く感じ?一応付き添い来るけど大丈夫かな?」
「付き添い?」
「そうそう、私の知り合いで異星人の女帝さま。発達したワープ技術があるとこだから協力してもらってんだ」

 そう話しているうちにも、隙間から差し込んでいた夕日の色は夜の色へと変わっていく。日が沈んだ。動くなら今だろう。

どうやって出る?ぶっ壊す?」
「エネルギー砲で吹っ飛ばしたらカブトさんの命が持たなそう」
「ご心配ありがとう、あと単純に爆発音みたいなの出るだろうし人に見つかりそうだね。そっちは?」
剣の変質でどうにかなるかな」

 よしきた、そうカブトが言うと同時に少年の黒いペンダントが剣へと変わり熱を帯びる。瓦礫に剣を刺せば熱でドロドロと溶かされ通れそうな空間ができた。

「熱いから周囲触らないようにね
「熱いなんてもんじゃないでしょ、すごいねそれ」

 そう話しながらそこを通り抜けると、夜の静けさに包まれた外だった。何ヶ月ぶりだろう、景色を見たのは。追われるようになり、ずっと籠もっていたから。

「人いなそうなとこない?えっちゃん来る……

 そう言いかけたところでカブトの動きがピタリと止まった。

足音がする、そんなに近くはない捜し回ってる感じはある。一方は人、もう一方は……

 2人の少年が不安そうな目でこちらを見た。もう一方の足音を知っているようだ。

……カブトさん、spadadOIDが近い……
「なんそのすぱだどいど……って……あーなるほど人食い蜘蛛生命体の兵器ね………

 ヤバい、と思った瞬間少年の手に体を引っ掴まれ、ポケットにしまわれ走る彼に揺られた。

「ありがとう助かったまじで踏み潰されるわあれというか二人のほうが危険じゃないのあの生命体!?」
「危険だよ。たぶん追われてる。隙さえ突ければ斬れるんだけど

 あいつらわりとすばしっこいから、と言ったとき先を走っていたもう一人の少年が先回りされてると声を上げた。さっきと同個体が巨大を揺らしながら近づいてくる。どうやって移動したのか分からないのが怖い生き物だ。

「カブトさんは逃げといて、僕らのほうがあいつには慣れてる」
「えっ、ちょ……

 近くの草むらに転がされ慌てて2人と1体の方を見た時には、もう既に臨戦態勢だった。
 まだ若いのに、命の危険を冒してでも戦わないといけない。一歩間違えれば重症を負い助からないこともある。
それなのに。

「逃げて、じゃねえんだよ!!!!こういう時は大人を頼れええええ!!!!」

 ブン、と強い羽音。迫った巨大な蜘蛛の目を目掛けて一撃。ツノが刺さり、潰れたところから黄緑色の液体が飛び散った。ヤツが頭を振るのに吹き飛ばされないようツメを引っ掛け踏ん張りながらツノを引き抜き、隣の目も潰す。
 遠くで何か叫び声が聞こえると、ヤツの巨体は横真っ二つにされその場にびしゃびしゃと崩れていった。

「よっこいしょ!うわ、液体きったなねえコレ臭わない?ヤバイよねこの臭い」
あの、カブトさん助けてくれた、よね?」
「まぁね〜?部隊員を守るのは隊長の役目だからね」
「ありがとう、あの生命体過去に何度か仲間が喰われるのを見たことがあるからすごく怖かったんだ。カブトさんが隙を作ってくれたから斬れたよ」
「2人が無事ならどうってことないわ〜!どういたしまして!そんじゃ人に見つかる前にさっさと行きますか〜」


* * * *


 それからしばらくして、2人と一匹は無事迎えに来ていたエセリカと合流した。拠点に着いてから、2人は疲れていたのとやっと安心出来たようで部屋に案内してすぐに眠ってしまったようだ。

「そういやこっちで名乗る名前とかそういうの全然聞いてなかったな
「そういうのは後でいいだろう、ゆっくり休ませてやれ。」
「そだね。んじゃ、私はソーンディ博士に連絡してくるわ!」

 無茶させやがって!でもこれでお前が望んでいた過去の自分とあの日亡くした相棒は助けたぞ!って。




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*KUWAGATA* *1d7i*
†アパセイ *クルエリア ♢エセリカ
❈アリシア ➛ガーラン ❍アレカル
┕ヴィアンキャ ❏機織 ღレフィオリー
⎔しーすけ ✧ブレーク ❅ダーク
❉イーベル ◆デティ ❦ナノカ
⦿ローゼリ 🅣カブト(隊長) ✷ディブリス
❋アーテル ⚝バータラスタ
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*OMURASAKI* *1ft5*
▣ジオマ 𖥟カタレオ 𖤓エクリプサ
☾イツカラト 𖧷夜ク之 ꕥ夕ウ鏡
‡ソーンディ博士 ۞イーヴ
◐クレセンティア 𑁍虹ノ世 ☆宵ノ眼
❀月ノ昧 𖣠エール 🟩シン
🟦ノン 🟥アン 🟨エン
ଘモフちゃん
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*HIGURASHI* *1hju*
𖥂ぴ! 🅓クワガタ(隊長) 🅢オオムラサキ
𖡡海羽 ❂日也 ⊹氷 𐓏命枝 ▲吉介
༄偉乃