しょうがやき
2025-10-03 23:42:18
691文字
Public 一軍シリーズ
 

【一軍シリーズ】第5話の幕間

第5話、柊斗が理玖と放課後に出かける約束をこじつけた日の朝の話

「おーす!柊斗ー!」
「はよ、塚田」
「んえ!?柊斗がまともに挨拶するなんて珍し〜!」


学校に着き、教室でそれぞれ過ごしていると、塚田と椎谷が入ってきた。
それにしても、塚田から見た柊斗の印象はどうなっているんだ。


「なんかいいことでもあった?」
……まあ、そんなとこ」


椎谷の問いかけに口角を少し上げて柊斗が答える。周りの視線が柊斗に集まっているのがわかった。俺もそのうちの1人なのは言うまでもない。


「はよ」
「わっ!?」


そんな俺を覗き込んだのは高野だ。いきなり視界に入ってきて驚く。


「びっくりした……おはよ」
「なに見てたん?風間?」
「え、あぁ。そう、だけど……


脈絡もなくそんなことを聞かれて戸惑う。


「なんで?」
「なんで、って言われても……なんとなく?」
「へぇ」


首を傾げながら答えると、高野がニヤッと笑った。
高野も表情が読み取りづらく、なにを考えているのかわからない。


「脈アリなのかと思った」
「なにが?」
「ん、いや。こっちの話〜」


ますますなにを考えているかわからない。
眉間に皺を寄せていると、高野はなにか面白いものでも見つけたかのように笑って自分の席に歩いて行った。
高野と入れ違うように次は塚田が俺の席へやってくる。


「日永!おはよ!」
「おはよ、塚田」
「柊斗もおはようって言ってたぞ」
「ん?そうなんだ」


急に柊斗の名前が出てきたことに疑問を持ちながらも頷いた。

(余談)この日一日中、柊斗の機嫌はべらぼうに良かったです。塚田・椎谷・高野は「日永絡みだろうなぁ〜」と思ってます。