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syanpon
2025-10-03 23:32:20
1392文字
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※校内放送で会長死ぬほど探されてる
オトスバ
学パロ
オットーはほんの少し過保護だ。
ほんの少しというのはナツキスバルからの見解であり他の人間から見れば結構、かなり、やばいのだが今回は割愛する。GPSアプリを5つ入れられてもケロッとしている人間は常人とはどこか違う。
そんなスバルだが、最近のオットーの行動に違和感を覚えていた。
「距離が、ちかい」
昼休み、ぎゅうと後ろからオットーに抱きすくめられたままスバルはそう言葉をこぼした。
高い鼻が自分の頬にくっつきそうだ。こんなに近いんだったらもういっそくっつけてしまえばいいのになんて思ったりもする。それを知ってか知らずかスバルを腕の中に閉じ込めた恋人は話しだす。
「ナツキさん、こっちみてください」
「距離が近いって言ったの聞こえてた? あと多分これ俺が横向いたらちゅーする距離だぞ」
「じゃあちゅーしましょ」
「ちゅーしたらおまえの顔見れないけど。あとここ学校」
そういえば無言で腰にまわっている腕の力が強まった。ぐえ、なんて可愛くない声が腹から絞り出される。これ以上は昼に食べた母さんお手製の卵焼きが出てくるためやめてほしい。ギブアップというように腕をペシペシと叩けば力が弱まって体が反転。今度は前から抱きすくめられた。普段はスバルがオットーの胸の中に収められるのだが、今回は珍しくオットーがスバルの胸に顔を埋めている。滅多にみられないつむじが見え、根本から人差し指と中指でそうっと髪の毛をなぞった。
「なんでオットーは今日めんどくさくなってるわけ?」
「
……
いいじゃないですかたまにはこういうのも」
「俺的には役得ではあるんだけどここで話し合っておかないと俺の手足に手錠がつく可能性があると思って」
「なんですかその極端な例」
「先人の叡智だよ」
もぞもぞとスバルの視界で柔らかな灰色が揺れる。スバルの脳内で丸まって背を向けるジャンガリアンハムスターとオットーの頭が並んだ。
「最近文化祭の準備であんた忙しいでしょう?」
「おうそうだな」
「それで生徒会の皆さんと一緒にいるじゃないですか」
「うん」
「僕との時間が減るじゃないですか」
「
……
うん」
「だからこうして限られた時間でナツキさんを独り占めしているんです」
理由が理由になっていない。つまりオットーはスバルが忙しくして恋人との時間が削られていることに対して遺憾の意を示しているということなのだろう。好意をぶつけられるのは悪い気はしない。ほんの少し照れ臭くなってオットーの髪の毛をぐしゃぐしゃにかき混ぜ、茶化すように声を上げる。
「うーん、まぁお前が俺のこと好きでしょうがないってのはわかった! 僕だけを見てってか? 可愛いやつめ!」
「あのねえ、ナツキさん」
「なんだよ」
オットーは呆れたように眉をさげた。眉も下げてそのまま頭もさげた。ぺたりとスバルの胸に頬をつけて躊躇いがちに、困ったように、どこか拗ねたように口を開く。
「そりゃあ僕はあんたのことが好きですから。僕だけを見ていてほしいと思うときだってありますよ」
「
……
いつも、見てますけどね」
「キスする時は見えないって言ってたじゃないですか」
「そういう言葉の揚げ足取りするか!?」
「じゃあなんだよ、もうキスはしないのか」そう言って耳も額も赤く染めて唇を尖らせた恋人にオットーは笑ってキスを送るのだ。
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