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三毛田
2025-10-02 22:22:06
1081文字
Public
1000字5
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33 033. 抱きしめる腕の強さ
33日目
触れてようやく思い出す
「ぐへえ」
「き、穹っ。す、すまないっ」
火種の影響だと言ってしまえば、理由としては納得できるし、簡単だ。
だた、それは言い訳にしか過ぎず。彼を傷つけていい理由にはならないから。
「うう
……
丹恒、前より力が強くなった?」
「かもしれない。ずっと、一人だったせいでお前を抱きしめる力の強さを、まだ思い出せない。すまない」
「謝るなよ。ずっと、俺を探してくれてたんだろ? 嬉しい」
穹は深呼吸をすると、俺の胸に顔を埋めるように抱きついてきて。
今度はなるべく力を抜いて、抱きしめる。
そうだ。だいたいこれくらいの力で彼を抱きしめていた。抱きしめ返していたんだ。
「穹。会いたかった
……
」
己の唇から落ちた声は、想像よりも弱々しく。情けないもので。
「俺も、丹恒に会いたかった」
ああ。
彼の声はとても心地よく、ひどく安心する。
弱々しく、情けない声色だと気付いているはずなのに、何も言わず俺の背中を今まで通りに優しく叩いて。
「丹恒」
「どうした」
「キスしたい」
俺が答える前に、彼は背伸びをして俺に口づけてきた。
「
……
」
「
……
」
久方ぶりの唇は、こんな柔らかさだったか? と考え込んでしまうもので。
「丹恒」
「穹?」
「抱きたい」
「ひゃわっ」
ガシッと尻を鷲掴まれ、悲鳴を上げてしまう。
「丹恒。いいだろ?」
「だ、だが。次へ急がないといけないだろう」
視線をそらしながら告げるものの、尻から伝わる熱で胎の奥が疼いて仕方ない。
「それくらいの時間はあるさ。ようやく会えたんだ。それくらい許してもらわないと」
「っぁ」
首をやわく噛まれ、声が出る。
それと同時に、グッと腰を押し付けられて。
「丹恒。俺はもう我慢できない」
頷かないと、この場で脱がされて全身くまなく食べられてしまいそうだ。
「ん。尻尾も、重量があって最高」
抱き着いた体勢のまま、尻尾を掴まれ手の届く範囲で撫でられる。
「
……
穹。お前の好きにしろ」
諦めて告げれば、彼はにんまりと笑って。
結局全身貪り食いつくされたのだった。
「うんうん。感度も中も、全然変わってなかったな!」
「それは、よかったな」
前よりは体力が残るようになったようで、そこは安心している。
「今度はベッドの上で、俺に乗ってくれよ」
「そんなことをしたら、お前が潰れてしまう」
「丹恒の重さを、感じたいからさ」
駄目? と、おねだりされたら頷いてしまう。
俺は、相変わらず彼に甘いようだ。
「丹恒の重さ、好きなんだ」
また尻を掴まれ。
「こら。いい子なら我慢しろ」
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