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ortensia
2025-09-26 00:20:55
1305文字
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傭リ
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きしんねんりょ傭がその度にしんでくるのでわけが分からないリのよーり(???)
閉じた光
そうして頭を抱えて蹲って居る姿を見ると、当然いつもより更に小さく見える。
「今日もまた、人生最悪の日、ですか?」
「ああ
……
。」
思わず小首を傾ぐ。
わたしには分からない。最悪の事態に成るならば、それがそう成る前にマシにするのが人生なのでは。少なくともわたしはそうして来た、自分の邪魔が入らないように、自分の好奇心が退屈しないように、自分が良い子に成らないように。
しかしこの男には人生最悪の日が幾つも有って、それじゃあ「最」悪じゃあないじゃないですかって言うんですけど、そりゃあ「今」感じて居る時のものこそが最上ですよねえって。それは分かる。
「けどコレはいつもより最悪だ
……
。」
「死んでしまいたいの?」
「ああ、そうだな
……
。」
それもよく分からない。
どうせいつかは自動的に死ぬのでは。しかし生死すらも自分の意のままに、と言うのは分かる。
「だから今ここで死ぬ。」
「
……
は、
……
ええっ!?」
てっきりそう考えているだけ言っているだけだと思っていた、侮っているのではなく、それで解消されているのだと。なんてことだ、自分で死は自動的に訪れると分かっているつもりで、この男がそう成ることを、全く予想していなかった、予測出来る筈のことを、それすら、そしてそれに今気付かされた。わたしもこれはこれで今最悪の気分だ。
「よしじゃあ、もう死んだから。」
「
……
え?」
「だから、今死んだからって。」
「いやいや
……
、ええ
……
?」
自殺の手段をこちらがあれこれ考えているうちに、もう済んだらしい。
そんなバカな。
そもそもわたし自ら手に掛けることをこの期に及んで思いもしなかった時点で、バカはわたしかもしれない。
思わずまじまじと見ても、死んだと言いつつ、何も変わったようには見えない。
狼狽えるこちらを見て、にこやかに笑って見せさえしているではないか。泣いた仔猫がもう笑っている。生死とはそういうものだっただろうか、少なくともわたしの知っているものとも、思っていたものとも、全然違う。
「人生最悪もう死んだ。なら、死んだことにすれば、人生の最悪は解決。」
だろう、とけろっと言って来る。そんなこと言われても。意味が分からない。
「そうやっておまえは、何度も死んだんですか。人生最悪と一緒に?」
「ああ。」
「
……
死んだだけ?」
「ああ。何も変わってない。」
死を最大の喪失なら、死以外は何も失っていないと、そう言うのですか。
「
……
お葬式、しますか?」
分からない。
「いや、いいよ。いつもはわざわざこんなこと口にしないんだし。」
口にされたところで分からなかったわけだが、それもこの小男は、笑うばかりで構う様子はない。
向かいの生者を死者に変え、隣の生者が死者に変わる瞬間に立ち会って来たこの男は、少なくともこの男自身の中では、死を理解しているのだろう。それなのに自分にもそれを求める辺り、本当に分かっているとは言えないのではないかとも思うが。求める程に理解しているとも取れるのかもしれない。
分かるのは、この男にもわたしにも、嫌な日と悪くない日と良い日が有るってこと。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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