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癒羽琉(ユウル)/由羽(ユウ)
2025-09-12 12:25:57
985文字
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未来への誓い
DMC4-5
長く共に暮らしてきたネロとキリエ。
それでもまだ「結婚」という形を選ばない理由——
ネロの心情を綴った短編です。
幼い頃からずっと、キリエと過ごしてきた。家族、今や夫婦同然に。
今の俺たちは、俗にいう“同棲中の恋人”というものだろう。
周りからは「いつ結婚するの?」と、耳が痛くなるほど言われてきた。
もちろん、彼女のそばにいたいし、これからも守っていくつもりだ。結婚のことも、頭の片隅にはある。
それなら、なぜ入籍さえしていないのか。周りからは「入籍だけでもしないの?」と、同じく耳が痛くなるほど言われてきた。
長く一緒に暮らしてきたから、入籍したところで、日々の生活はほとんど変わらないだろう。それなら書類上、結婚しても問題ないように思えるかもしれない。
だけど、そんな簡単な話ではない。
入籍、結婚
——
それは、一生添い遂げる約束。単なる書類ではなく、彼女の人生に責任を持つ覚悟が必要だ。
もちろん、キリエのことは愛している。だけど、夫として彼女を支える自分を想像すると、まだまだ未熟だと感じてしまう。
俺はまだ、自分が彼女に相応しい人間だと思っていない。
確かに、昔よりは戦闘力も身について、肉体的には強くなった。だが、心はまだ、生意気なガキのままだ。
こんな俺が、女神のようなキリエとの結婚を、軽々しく考えるもんじゃない。
まだ、覚悟が足りない。人生の節目には、慎重に向き合いたい。
それに、結婚するなら
……
やっぱりしたいからな、結婚式。
書類上だけではなく、きちんと形にして、一生の思い出を作りたい。
キリエのウェディングドレス姿も
……
絶対見たい。
そのためには、資金をしっかり貯めないとな。
「さてと
……
今日も仕事、頑張らないとな」
目の前のガラスケースに飾られているウェディングドレスを見ながら、俺はそう呟く。
今日の依頼場所は結婚式場。依頼主にロビーで仕事内容を説明されたあと、俺はふと天井のシャンデリアを見上げた。
その輝きに、ウェディングドレス姿のキリエの姿を思い浮かべる。彼女の眩しい笑顔を想像して、胸の奥がじんわりと熱くなった。
結婚は、まだ遠い未来の話かもしれない。
でも、確かなことがひとつある。
俺はこの先もずっと、キリエのそばにいる。守り抜く覚悟は、誰にも負けない。
「よし
……
行ってくるか」
俺は拳を握り直し、心の中でそっと誓った。
二人の輝かしい未来のために、今を全力で生きようと。
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