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癒羽琉(ユウル)/由羽(ユウ)
2025-09-12 12:19:45
1662文字
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A Little Lonely
DMC5 本編後をイメージした短編。
ネロキリ(キリエの不在)+ニコ。
キリエとの関係でネロをからかいつつ、今後の二人の時間を考えてあげるニコ。
寂しさを漂わせつつ、騒がしくも温かな、いつもの日常。
悪魔絡みの騒動が収束し、平穏が戻ってきた数日後のこと。
何か思い詰めたように、ニコはガレージで煙草を吸っていた。
(さて、これからどうするか
……
)
深々とため息をつきながら考え事をするニコ。
吸い終わった煙草の火を消したその時、武器のメンテナンスをしにネロがガレージにやってきた。
「おっ。ニコ、いたのか」
「よお、ネロ。お前のデカいアレの調子はどうだ?」
ニヤニヤとした表情を浮かべながら、ネロの右手を見つめるニコ。ネロは彼女の言葉に返答せず、呆れたような表情を浮かべながら口を開いた。
「お前がそんなふうにため息つくなんて、珍しいな。新しい武器製作が上手くいかないのか?」
ネロは工具箱を手に取ると、ニコに尋ねた。
「いや、そっちのほうは順調さ。なんなら、もう少しでできあがるくらいさ」
「そっか。なら、他のことで何か悩んでいるのか?」
「うーん
……
悩みというか、ちょっと言いにくいんだが
……
」
ニコは困った様子で目を泳がせたあと、ネロのほうをチラッと見つめる。だが、その目はどこか楽しんでいるような雰囲気も漂わせていた。
そんなニコの様子に、ネロは首を傾げた。
「名前は伏せておくが
……
今朝、お前たちが面倒を見ている子どもに聞かれたんだ」
「聞かれたって、何を?」
「お前が色々とケリをつけて帰ってきた日の夜のことらしいんだが、『夜中、喉が渇いてしまって水を飲みに台所に行こうとした時、ネロとキリエの寝室からギシギシって音と、二人の声が聞こえてきた』と」
ニコの言葉に、ネロは工具箱を漁る手がピタリと止まった。
「『喉が渇いていたし眠たかったから、その時は気にしていなかったけど、二人は何をしていたのかわかる?』って」
「
……
!」
「ははっ!心当たりがある
……
ってる顔してるな!お前!」
顔を真っ赤に染めながら固まるネロを見て、ニコは腹を抱えて笑った。
「安心しな!『寝ぼけて二人で悪魔退治ごっこでもしてたんじゃないか?』って言っておいたから!」
ニコの言葉に目を見開くネロ。何か言いたげな様子で口を開くが、恥ずかしさや驚きのあまりに上手く言葉が出てこなかった。
そんなネロの姿に笑いつつ、ニコは二本目の煙草に火をつけるとそれをふかした。
「まぁ、あの事件諸共、色々と落ち着いてきたし、二人のことを考えて私は近々ここを出ていくつもりさ。子供たちだって、私のほうで預かってやることも考えている」
「
……
」
「とりあえず、今後どうするかキリエとよーく話し合うんだな。まだまだ若いんだし、お前たちだって二人きりで過ごしたい時もあるだろ」
「
……
悪いな。気を使わせてしまって」
ネロは恥ずかしくなりながらも彼女の気遣いに申し訳なさが募り、顔を俯かせた。
「別にいいさ。こっちだって、だいぶ世話になったしな。あ、それとは別に、前々から思っていたことなんだが
……
」
ニコは煙草の火を灰皿で消したあと、口元を緩ませた。
「お前たちはもう少し、声を抑えたほうがいいと思う」
「
……
え」
「丸聞こえ」
「!」
「ははっ!この前はかなり盛り上がってたみたいだな!愛しのキリエと熱い夜を過ごし、デカいアレも存分に使ったんだろ!?」
「ニコ!!」
ニコのからかいに、ネロは頭に血がのぼり「今すぐ出ていけ」と言いそうになる。だが、それよりも恥ずかしさが勝ってしまい、思うように言葉が出てこなかった。
「〜っ!」
熱くなった顔を片手で覆うネロ。耳には、途切れることなくニコの高らかな笑い声が入ってくるばかりであった。
(クソッ
……
!早々に追い出してやる
……
!)
そうは思いつつ、賑やかで騒がしい日々が無くなってしまうことに、どこか寂しさを感じるネロ。
(こういう騒がしさが、案外嫌いじゃなかったのかもしれないな
……
)
夕食の時間になり、今日もいつものようにキリエが二人を呼ぶ声が聞こえてくる。
ネロとニコは互いに微笑んだあと、キリエや子供たちが待つ賑やかな食卓へと向かっていった。
了
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