癒羽琉(ユウル)/由羽(ユウ)
2025-05-25 10:29:44
713文字
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君の隣で

初代ダントリ。ダンテ視点の短いお話。

 君の寝顔を美しいと思ったのは、これで何度目だろうか。
 彼女は本当に悪魔なのだろうか。本当は空から舞い降りてきた天使なのでは。そう思ってしまうくらいに、君は美しい。
 透き通るくらい真っ白で綺麗な君の肌。俺はグローブを外すと、彼女の頬を覆うようにそっと撫でた。
 柔らかい。だけど、少し冷たい。
 空調がまともに稼働していないこんな事務所のソファで眠っていたら、そりゃあ体が冷えてしまうだろう。
 俺は羽織っていたコートを脱ぐと、それを彼女の体にかけた。
 余程疲れているのだろうか。彼女はまったく起きるそぶりを見せない。
 今夜は遅くなるから、待たないで先に休んでいいと伝えていたはずなのに、彼女は俺の帰りをずっと待っていてくれていた。
 そんな彼女を愛しく想い、俺は隣に腰をかけると、肩をそっと抱き寄せた。
 普段は華麗に悪魔を薙ぎ払っている彼女だが、こういう時は彼女の肩がとても細く、小さく感じる。
 俺は彼女をもっと強く抱きしめたくて、近くに感じたくて、ソファから一旦立ち上がると彼女の正面へとまわる。そして、俺は彼女の体にまたがるようにソファーの上に乗ると、彼女を抱きしめた。
 だが、その体勢がどこかしっくりこなくて落ち着かなかった俺は、再び彼女の隣に座り直した。
 彼女は相変わらず眠っていて、起きるそぶりを見せなかった。
 今夜はこのまま、ここで過ごすことになりそうだな。
 俺は彼女の肩に自身の頭を乗せてそのまま目を閉じた。
 誰かに甘えるって、こんな感じなのだろうか。
 たまには俺が、体を預けてもいいよな。
 今夜はこのまま、君に寄り添いながら、君の隣で……

“Sweet dreams”