癒羽琉(ユウル)/由羽(ユウ)
2024-11-01 19:38:42
1182文字
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milking〜翌朝〜


窓から陽が差し込んで来たと同時に、俺は重たく閉ざされている瞼をゆっくりと開いていった。
……もう、朝か)
身体がだるい。昨夜飲んだワインのせいか、それとも……
(原因は確実に……
そう。昨夜、キリエに奉仕されたことが原因なのは明らかだった。さすがに今日はベッドから起き上がれる気がしない。
一方キリエはというと、昨夜何事もなかったかのように規則正しい寝息を立てながら、柔らかな表情でぐっすりと眠っていた。
(キリエは、昨夜のことを覚えているのだろうか)
彼女の頬を撫でながら、俺は奉仕されている光景を脳裏に思い浮かべた。物凄く刺激的な光景を思い出しているが、全てを出し切ったせいか俺の下半身は何も反応せず、俺のモノも大人しく佇んでいた。
あんな出来事、覚えられていたら正直恥ずかしいが、覚えてる場合の彼女の反応も気になる。
「ん……
そんなことを考えていたら、キリエがモゾモゾと動き出し、ゆっくりと瞼を開いていった。そして、俺の顔をジッと見つめてきた。寝ぼけているのだろうか。
「ネロ……?」
「おはよう、キリエ」
……なんで、服着てないの?」
……昨夜のこと、覚えてる?」
俺がそう言うと、寝起きでまだ頭がボーッとしている状態でキリエは軽く唸った。そして数秒後、顔を真っ赤に染めながら目を思い切り見開いた。
……!」
……覚えてる?」
俺がもう一度昨夜のことを尋ねると、キリエはシーツを胸元でギュッと握りながら静かに頷いた。
「あ、あの、その……ごめんなさい……
恥ずかしさや申し訳なさで感情がごちゃごちゃになっているのか、キリエは今にも泣きそうな顔を浮かべた。
「いや、大丈夫だよ。驚いたけど、実際気持ちよかったし……
俺はそう言うと、彼女の頭を撫でながら自身の胸元へと抱き寄せた。
恥ずかしさのせいか、肌に触れるキリエの頬からは熱が伝わってきた。
「ネロ……
「ん?」
「あの……恥ずかしいから、誰にも言わないでね……コレばかりはその……
「言うわけないだろ。俺とキリエだけの秘密に決まってる」
「だって、会話の流れでうっかりダンテさんにとか」
「それは絶対ない」
男子のノリで知人とこの手の会話はすることは確かにあるが、ダンテ相手に話すだなんて、たとえ酒に酔った勢いでもするはずない。こんなこと話したら、一生からかわれることになりかねない。
「ネロ、無理させて本当にごめんね……
「だから、大丈夫だって。気にすんな」
「今後は、お酒に気をつけるわね」
「はは。それはお互いにな」
「でも……
「?」
「ネロさえよければ、またさせてね……?」


……


キリエのその言葉に、俺の身体の奥深くが強く脈打った。
まだ二人してアルコールが身体に残っているのだろうか。
きっと今夜は二人で……
互いに欲を搾りとる……


END