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癒羽琉(ユウル)/由羽(ユウ)
2024-05-07 19:34:34
2393文字
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抑制
DMC4本編前。ネロとキリエが曖昧な関係の時です。
クレド不在。
ネロが少しだけキリエの寝込み襲いかかるお話。
【抑制】
「キリエが、悪いんだからな。こんな風に無防備で
……
」
気持ちよく寝ている彼女の様子を伺いながら、俺は彼女が着ている寝巻きのボタンを上から一つ一つゆっくりと外していった。
……
いや、悪いのは俺だ。
彼女が無抵抗なのを分かっていながら、こんな事をして。
彼女なら許してくれると、受け入れてくれると分かっているからこそ、己の理性を止められないでいる俺自身が悪い。
そもそも何故、今こんな状況なのかというと、事の発端は一時間ほど前。各自寝る支度をし、それぞれの寝室に入ろうとした時だった。
キリエが俺の寝巻きの裾を掴み、弱々しく「一緒にいて欲しい」と、言ってきたのだった。理由を伺うと、「昨夜、怖い夢を見たの」とのこと。「寝るまでの間だけでいいから」と、半ば強引に俺は彼女の寝室へと招き入れられた。
部屋に入った瞬間、キリエは早速ベッドへと潜り込んだ。俺は彼女が寝ているベッドの空いてるスペースにゆっくりと腰をかけると、彼女の頭を優しく撫で始めた。
一体、どちらが年上なんだろうか。普段は俺の面倒をよく見てくれる姉のようなキリエだが、稀に弱々しく俺に甘えるような素振りを見せてくる。
そもそも、世間一般の家庭はこのような感じなのだろうか。年頃の男女が、寝る前に同室に一緒にいるようなシチュエーションがあるのだろうか。そんな事を考えながら、俺はただキリエの頭を撫で続けていた。
それからしばらくすると、小さく規則正しい寝息が聞こえてきた。様子を伺おうと、俺はキリエの顔を覗き込むように見つめた。
(眠ったみたいだな)
彼女の透き通るような白い肌を見つめ、頬を撫でた後、俺はベッドから立ち上がって自室へ戻ろうとした。
たが、俺は服の裾をキリエに掴まれ、引き戻されるように再びベッドへと腰をかけた。
「ちょ
……
キリエ
……
」
彼女を起こさないように、小声で話しかけながら俺は服の裾を掴んでいる手を解こうとした。
しかし、意外にも力強く握られているため、彼女の手を簡単に解くことができなかった。
無理にでも引き剥がそうとすれば、きっと起こしてしまう。俺は彼女の手を解く事を諦めると、自然と手を離すまでベッドに腰をかけたまま過ごすことにした。
それから数分の時が経ったが、キリエは未だに俺の服の裾を掴んだままだった。
(こんな事、クレドにバレたら殺されるな)
いくら俺とはいえ、年頃の可愛い妹の部屋に男が入っているなんて気が気じゃなくなるだろう。
幸いにも、クレドは今日夜勤で家を空けてはいるが。
(それにしても、本当に離さないな)
まさか、朝までこのままなんて事はないだろうが、このままでは埒(らち)が開かない。
(一か八か、試してみるか)
この際、服が破れても構わないと思い、俺はベッドからそっと立ち上がると、キリエが掴んでいる服の裾を一気に引っ張ろうとした。
だが、その時だった。
(?!)
俺が服の裾を引っ張ろうとする直前、逆にキリエが掴んでいた服の裾を勢いよく引っ張ってきたのだった。
「
……
!」
その勢いで俺はキリエに覆い被さるような体勢になった。流石にこれはまずいと思い、俺はすぐさまベッドから降りようとした。
「
……
」
しかし、何故か身体が動こうとしなかった。頭では早く離れなきゃいけないと思ってはいたが、何かに拘束されているかのように、キリエに覆い被さった体勢を動かすことが出来なかった。
妙に心臓がバクバクする。何故だ。目の前にキリエがいるからなのか。いや、そんなはずない。彼女とは物心付く前からずっと一緒にいた。今更意識する事なんて何もないはずだ。血は繋がっていないけど、俺とキリエは
……
「
……
」
きっと、無意識に行なったことであろう。
俺は震える指先で彼女の寝巻きのボタンへと手を掛けた。
「キリエが、悪いんだからな。こんな風に無防備で
……
」
気持ちよく寝ている彼女の様子を伺いながら、俺は彼女が着ている寝巻きのボタンを上から一つ一つゆっくりと外していった。
三つほどボタンを外し終わったと同時に、彼女が身につけている下着のレースが胸元の隙間から薄っすらと目に入った。
本当はもっと、いっそのことボタンを全部外してしまいたかったが、指先の震えが止まらずこれ以上はボタンを外すことが出来なかった。
ほんの少し、はだけた彼女の胸元。俺はその刺激にゴクリと喉を鳴らした後、吸い込まれるように彼女の胸元に唇を落とした。
何て、柔らかいのだろう。この胸の柔らかさをずっと堪能していたい。俺は彼女の胸元に舌先を這わせたあと、そのまま肌にキツく吸い付いた。
「
……
んっ!」
その時、彼女がモゾモゾと動く素振りを見せ、俺は我に帰ると慌てて上体を起こした。
もし、このままキリエが起きてしまったらどうしよう。俺は言い訳を考える余裕もなく、身体をモゾモゾと動かす彼女の様子を息を呑んで見守っていた。
「
……
」
幸いにも、彼女は寝返りを打った後、再び規則正しい寝息を立て始めた。
(
……
何やってんだ、俺)
俺は未だに震える指先で、外してしまった彼女の寝巻きのボタンをゆっくりと留め直した。
(キリエ
……
ごめん
……
)
俺はゆっくりとベッドが降りると、足音を立てないように静かに彼女の部屋を後にした。
そして、逃げるように自身の部屋へと駆け込み、ベッドに思い切り飛び込んだ。
(
……
っ)
声にならない叫びが喉の奥でつかえ、俺は頭を抱えながらギュッと目を閉じた。
早くこのまま寝てしまいたい。先ほどの出来事を頭から消してしまいたい。
(どうして
……
)
ずっと我慢してきたじゃないか。キリエのことを、“家族”として見ようって。耐えてきたのに。
「っぅぅ
……
」
耐えようとすればするほど、熱くなる俺の欲望。
君のことを思い浮かべながら、今夜も俺は一人で
……
End
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