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癒羽琉(ユウル)/由羽(ユウ)
2024-04-21 00:40:25
3939文字
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ハプニングも愛の証
時系列的に5のネロキリイメージです。
2人とも、終始裸ですが、R18ではないです。(笑)
少しギャグ要素ありの微甘なネロキリ。
【ハプニングも愛の証】
目が覚めると、何故か横にキリエがいた。
(やべぇ
……
何も、覚えてない
……
)
枕元の時計に目をやると、早朝5時頃だった。
隣にいるキリエは規則正しい寝息をたててスヤスヤと眠っている。そんな彼女を起こさないように、俺は上体をゆっくりと起こしていった。
その時俺は、上半身に何も纏っていない事に気付いた。
暑い日は上に何も着ないで寝る時もあるが、別に特別暑いとかそういうわけではなかった。
(まさか
……
)
隣にキリエがいる状態で上半身裸ということに、よからぬことが頭をよぎった俺は身体にかけてある布団をそっと持ち上げ、中を覗いて見る。
(
……
マジかよ)
そう。上半身裸ならまだしも、俺は下半身さえも何一つ身に纏っていない状態だった。
もしやと思い、隣で眠っているキリエの布団の中も恐る恐る覗いて見た。
(
……
やっぱりな)
当たって欲しくはなかったが、予想通り、彼女も何一つ身に纏っていない状態だった。
(この状況からして、どう見ても事後だよな
……
)
ダブルベッドに裸の男女が二人、ましてや恋人同士。どこからどう見ても行為に及んだとしか思えない状況だった。
(それにしても、記憶がないってどういう事だ。俺、昨日は確か依頼で
……
)
頭の中が混乱する中、俺は軽く深呼吸をすると昨日の出来事を一つ一つ思い出していった。
(朝起きて、顔洗って、着替えて、ご飯食べて
……
依頼に出掛けたんだよな。偶然にもダンテと同じ場所だったから、二人で適当に悪魔を退治して
……
。そのあと、二人で久しぶりにバーに行って
……
)
そこで他愛ない話をして、適当にお酒を飲んだりつまみを食べたり、そんな風に過ごしていた。
(その時に、酒に酔ってベロベロになって帰ってきてキリエと
……
って流れか?)
どう考えても、そうとしか考えられない。ベロベロに酔っていたならダンテが家まで送ってくれて、ベッドまで運んでくれたのだろう。
そして、俺を看病しているキリエを
……
「
……
はぁ〜」
酒に酔っていたとはいえ、我ながら情けない。
俺は思わず、大きくため息を漏らした。
(無理
……
させてしまっただろうか)
酔っていた勢いのまま行為に及んでしまったのなら、きっと激しく彼女を抱いてしまったに違いない。
(酔った挙句、無理やり抱くとか
……
最低だろ俺
……
)
俺は彼女への申し訳なさが募り、ぐっすりと眠っている彼女の頭を包み込むように撫でた。
(キリエの事だから激しく怒ったりはしないけど、それが逆に傷付くんだよな
……
)
この際、飯抜きにするくらいの勢いで怒ってくれてもいい。俺はそう思うと、再び大きくため息をついた。
「ん
……
」
その時、隣で寝ていたキリエがモゾモゾと動き、眠りで閉じていた瞼がゆっくりと開いていった。
「
……
ネ
……
ロ
……
?起きてた
……
の
……
?」
まだベッドに横たわっていて、半分寝ぼけているであろう彼女が俺を上目遣いで見つめてきた。
「あ、悪い
……
起こしちゃったな
……
」
「ううん
……
いいの
……
。あれ
……
私
……
、服は
……
?」
寝ぼけながらも自身が何一つ身に纏っていない状態に気付いたのか、キリエは目を見開くと顔をほんのり赤く染めた。
「キ、キリエ
……
これはその
……
。ごめん
……
なさい
……
」
そんな彼女の様子を見て、俺は一言謝ることしか出来なかった。
「ネロ、その
……
大丈夫よ」
「身体、キツかったよな
……
。マジでごめん
……
」
「ぇ
……
平気よ?」
「だって俺、酔った勢いでそのままキリエと
……
」
「ううん、大丈夫。だって、何もしてないもの」
「何もしてない
……
って、
……
えぇぇっ?!」
キリエの言葉に、俺はベットから勢いよく飛び出しそうなくらい驚いてしまった。
「だ、だって、この状況ってどこからどう見ても事後だろ?!ヤっただろ?!」
「まぁ
……
そう見えるわよね
……
」
「見えるわよね
……
って、いや、確実にヤったよな?!」
「
……
だから、何もシてないってば」
「いや、絶対嘘だろ?!キリエ、俺に気を使って
……
」
俺があたふたしている中、キリエは冷静さを保っていた。
「うーん
……
正確に言えば全く何もしてないって言えば嘘かもしれないけど、ネロが思っているようなことは本当にしてないのよ。だから、一旦落ち着きましょう、ね?」
そう言うとキリエは、露わになっている身体を隠すように布団やシーツを身に纏うと、ゆっくりと上体を起こした。
「キリエ、俺本当に昨夜の記憶がないんだ。だからその、最初から説明してくれないか
……
?」
恥ずかしさや情けなさやらで熱くなった顔を手で覆う中、キリエはウトウトした様子で話し始めた。
「ネロ、バーでダンテさんと飲んでいる時、間違ってダンテさんのお酒を飲んでしまったみたいなの。そのお酒が物凄く強かったみたい。それで、ダンテさんがグッタリしているネロを担いで家まで送ってくれたのよ。ついでに、ベッドまで運んでくれたわ」
「ああ
……
。そこまでの流れは大体想像がつく
……
」
「それでね、ダンテさんが帰った後、私がこの部屋に来てネロの事を看病してたのよ。意識が朦朧としているネロの身体をなんとか起こして、お水を飲ませたわ。それで、服を着たままだと苦しいだろうから、寝巻きに着替えさせようと着替えを少し手伝ってたのよ。そしたら
……
」
「
……
そしたら?」
「ネロったら自分で服を脱ぎだしちゃって。それで、私の事をベッドに押し倒して、私の服も脱がし始めたのよ」
「
……
」
「抵抗してもどうせ敵わないのは分かっていたから、私も諦めてそのままネロに身を委ねる事にしたの。で、お互い何一つ身に纏っていない状態になって、事が始まるのかな
……
とぼんやりと考えていたら、気持ち良さそうに眠っている寝息が聞こえて来てね」
「
……
」
「私も私で、服着るのとか面倒になってしまって
……
。このまま寝てしまったの
……
」
「つまり、俺は勝手に脱いで、勝手に脱がした挙句、そのまま眠りに落ちてしまったと」
「うん
……
そういう事になるわね」
キリエから聞かされた真実に、俺は衝撃のあまりに頭がクラクラとしてしまい意識が飛びそうになっていた。
そういう事なら、いっそ行為に及んでいた方が良かったのかもしれない。
ヤる気満々な素振りを見せておいて、自分からお預けにするとか、普通に考えてありえないだろ。
「キリエ、その
……
マジでごめん
……
」
自分がやらかしてしまった様々な出来事に、俺はもう謝ることしか出来なかった。
「ネロ、いいのよ本当
……
。私も、紛らわしい状態で過ごしてしまったわけだし
……
」
「いや、元はと言えば、俺が脱がしたからであって
……
」
「その事はもういいのよ
……
。それに、恥ずかしいからもうその話題は
……
」
そう言うとキリエは、布団をギュッと抱きしめるようにうずくまった。
パニックになった勢いのまま話していたから気にしていなかったが、冷静に考えればお互い恥ずかしい話題を口に出していた。
「あ
……
そ、そうだよな
……
その、ごめん」
「うん、本当に大丈夫だから、これ以上はもう謝らないで
……
ね?」
そう言って俺に優しく微笑みかけるキリエ。
本当は一日中謝り倒したいくらいだが、これ以上謝っても逆に彼女を困らせる一方になる。
そう思った俺は、申し訳ない気持ちを胸に抑え込みつつ、静かに頷いた。
「ところでネロ、今日は何か予定あるの?」
「いや、今日は依頼も何もないけど
……
」
「そう。それなら、もう少し寝ましょうか」
そういえば、まだ早朝5時を過ぎた頃だった。
昨日、間違ってダンテの強い酒を飲んだ事に加わり、今回の出来事で疲れが一気に襲ってきてしまった。
「そうだな。もう一眠りするか」
俺がそう言うと、キリエは再び俺に微笑みかけ、布団を掛け直しながらベッドに身体を寝かした。
「キリエ、服着ないの?」
「
……
うん」
「面倒なのは分かるけど、身体冷やすぞ?」
「大丈夫よ。ネロとくっついていれば、暖かいから
……
。だから、このまま一緒に寝ましょう?」
そう言うとキリエはほんのり赤く頬を染め、布団に潜りながら俺のことを上目遣いで見つめてきた。
「
……
そうだな」
彼女の意図は分からないが、彼女に何かしらの望みがあると思った俺は、同じように服を着ないまま布団を掛け直しながらベッドの上で横になった。
「キリエ、もっと近くに
……
」
「
……
うん」
俺たちは何一つ身に纏っていない状態で、互いの身体を抱き寄せあった。
「ネロ、やっぱり暖かい
……
」
「キリエは少しひんやりしてるな。まぁ、それくらいが俺には丁度いいかな」
「フフッ、それならよかった」
「
……
なぁ、キリエ」
「?」
「本当に、服を脱がす以外何もしてないんだよな?」
自分がやはり何かしてしまったのではないかと、そのことがずっと引っかかってた俺は再度彼女に尋ねた。
「えっと
……
多分」
「ぇぇっ
……
?多分て
……
?」
「何もしてないけど、何かしてた
……
みたいな?」
「
……
何だよそれ」
「でも、ネロが思っているような事はしてないわよ?」
「でも、何かしらシたんだな?」
「うーん
……
少しだけね」
少しとは一体、どの程度の事なのか。
「
……
キリエ」
「ん
……
?」
「今夜、リベンジしていいか?」
「
……
うん」
「
……
今は、とりあえず寝ようか」
「
……
そうね」
「
……
」
「
……
」
「おやすみ、キリエ」
「うん、おやすみなさい
……
」
お互い鼓動が高鳴り身体が熱くなっていくのを感じつつ、俺たちは今夜のお楽しみに向けて身体を休ませるために、再び眠りに落ちていった。
END
「
……
なぁ、やっぱり今してもいい?」
「
……
うん」
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