癒羽琉(ユウル)/由羽(ユウ)
2016-12-06 20:16:14
633文字
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True feeling

ダンバジ。腐ではないかな?
バージルが魔界に堕ちてく途中、こんな心情だったのかなと思い、書きました。

「俺はここでいい。親父の故郷のこの場所が……
そう言って俺は手を伸ばしてくるダンテを閻魔刀で振り払い、魔界へと堕ちていった。
(さよなら、ダンテ……
もう二度と会うことはなかろう。
最後に見たアイツの顔が忘れられない。
散々殺し合いをしていたくせに、最後の最後であんな顔をしやがって。
(今にも、泣きそうだったな)
ダンテは昔からそうだった。自分以外の人の為に、涙を流す。ふざけた野郎だったが、優しくて……
(俺はお前みたいに、優しい人間にはなれなかったようだな)
そう。俺はお前と違って人間としてではなく、悪魔としての道を選んだ。
そのことを後悔している訳ではない。 ただ……
(もう少しお前と一緒に、いたかった……
そう思うと同時に、俺の頬を伝う一筋の雫。
それが何なのか最初は分からなかったが、恐らく、涙というものだろう。
「Devils never cry……
そう。悪魔は泣かないもんさ。だけど……
(俺にもまだ、人間の心が残っていたんだな
最後に、人間としての気持ちを思い出させてくれてありがとう、ダンテ。
(さぁ、本当にお別れだ)
気がつけば直ぐそこには地面。魔界。
いつまでも悲しみに浸っている場合ではない。
「魔界の王とやり合うのも悪くはないか。スパーダが通った道ならば俺が通れない道理は無い!」
視線の先には巨大な3つの目、魔帝ムンドゥス。
俺は閻魔刀を抜き、走り出した。

自らを待ち受ける運命を知らぬまま……



END