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三毛田
2025-09-23 22:18:48
1086文字
Public
1000字5
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24 024. キスしたらもう戻れない
24日目
戻れないから、進めない
俺と彼は親友だ。
けれど、俺は彼に恋心を抱いている。
「っ。すまない」
「う、ううん」
街中で依頼の為に聞き込みをしていたら、走ってきた子供がぶつかって。
バランスを崩した俺を、丹恒は咄嗟に抱きとめてくれた。
顔がすごく近くにあって。
今にもキスできそうな距離。
それに驚いて、軽く突き飛ばすように放され。慌てて謝る彼に、首を振ることしかできず。
もう少しでキスが出来そうだった。
それは、口にしない。
キスをしてしまったら、親友ではいられない。親友には、戻れなくなってしまうから。
「丹恒。怪我はないか?」
「俺は丈夫だから、けがはない。お前こそ、怪我はないか』
「うん。次は、どうするんだ?」
「次は
……
」
地図を広げ、現在地と目的地を確認。
そして、二人でその場所へと向かい。
依頼をこなし、依頼人へと報告。
「終わった~!」
「お前のおかげで、予定より早く終わった。どこかに寄って帰ろう」
「わ~い! じゃあ、さっき街を回っている時に見つけた店に行きたい!」
「わかった。お前の行きたい店へ向かおう」
そっと丹恒の手を取ると、手に力が入って。
でも、振りほどかないのはきっと彼の優しさ。
俺はまだ、親友でいたい。
丹恒も、そう思ってくれていたら嬉しいな。
まあ、世の中そんな単純なわけないんだけど。
「これ美味い! 丹恒も食べるか?」
口をつけていない側を差し出すと、彼は恐る恐る口を近づけて一口。
「美味いな。ほら、お前も食べろ」
優しく目を細め、自分の食べていたものを差し出してくる。
「い、いただきます」
小さく一口貰う。
「美味いか?」
「う、うん」
ど、どうしよう。頷いたはいものの、胸がドキドキして味がわからない。
「お、美味しかったな」
「ああ。悪くなかった」
「パ、パムに頼めば列車でも食べられるかな」
「なんとなくだが、材料も把握してあるから可能だろう」
「じゃあ、丹恒から頼んでもらえるか? 俺は自信がないから」
「わかった。姫子さんに報告してから、パムのところへ向かおう」
「お願いします」
アンカーから、列車へと戻り。ラウンジで別れた。
「ふう」
シャワーで汚れを落とし、お風呂に入って、思考を切り替える。
切り替えていたはずなのに、あと少しで触れそうだった唇を思い出してししまい、顔に熱が集中してしまい。
「お、温度下げよう」
水を足して、お湯の温度を下げていく。
ここで洗い桶に水を入れて、顔だけを冷やせばよかったのにと後悔。
「うう
……
」
もしかしたら、風邪を引いたかも。
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