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つぐころね
1138文字
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√Eden 🤝
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黄金尾花の先で揺らぐ幻想
🤝ちらりと竜胆色の彼と紫苑色の彼女
秋らしく、くすんだ空色に浮かぶ白い月 。
目の前に広がる黄金色の薄は、尾花と呼ばれるに相応しいくらいに、ふくふくで狐の尻尾みたいで。つい、口遊んでいたのは小狐の歌。
――
子狐こんこん、山の中⋯♪
さわさわと潮騒のように騒めく中、良い感じの子を選んで花鋏で芒の穂を切ってはつんでいく。一本、二本、三本と
――
少し歩いては切り、腕に抱き⋯を花束くらいになるまで繰り返した頃。秋風が駆け抜けついでにボクの髪を靡かせていき、尾花は潮騒のようにざわわと歌いだす。
(そういえば⋯万華鏡の夢で、みたな。こんな景色⋯)
覗く度に景色が変わる万華鏡を手に入れたのは春先だったか。あの子、気まぐれに誰かの夢にボクを連れ込んでいたんだよねぇ。あれは、自分と誰かと繋いだボクへのお礼⋯だったのかな?
ざわわ、ざわわ、と靡く音を聞きながら。花鋏を一旦帯へと差し込み、風に遊ばて、ほつれた髪を耳にかける。纏め上げている普段と違ってハーフアップにしてきたから、風の悪戯には負けっぱなしだ。
(そういえば⋯あの時見た薄の夢は誰とだったっけ⋯?)
髪を片方に流すように纏めてから、また花鋏を手に芒の束の数を増やしていく最中。薄雲の隙間から差し込む日差しが眩しくて、細めた視界の先に見えたのは
――
竜胆色。 嗚呼、そっか⋯あの時の夢の相手は、悪友双子の片割れだったね。思い出せたことにスッキリした気分で、竜胆色が見えた気がした方を見てみれば。そこに佇んでいたのは竜胆よりも儚く可憐な紫音の花みたいな髪をした女の子で。
(⋯迷子、かな?)
現地民でもあまり来ない、この芒平野以外なにもない場所に紛れ込んだ一輪の十五夜草みたいな子。帰り道が分からなかったら大変だ、と老婆心で声をかける。怪しいと踵を返すなら、それはそれで良いと思う。もう少し陽が傾けば、逢魔が時
――
ボクらの時間になるのだから。可愛らしいヒトの子は、昏くなる前に帰るのが一番だしね。
なぁんて思っていたボクの思惑とは逆向きに「こん、にちは
…
?」と律儀に返事を返してくれた彼女との縁は意外と太い糸になりそうだなんて、この時は思いもよらなかったのだけれど。
まぁ、そういうことがあるからこそ、ヒトの子は...ヒトの世は面白いのかもしれない⋯⋯?
~終⋯?~
独り言
1:1で初めましてをした秋桜羽ちゃん(h06838)との、ほんの少しだけ前の時間軸の小噺を。そういえば、芒ネタは万華鏡スレで使ったなぁ
…
と思いだして、見直したら良い感じにリンクできそうだなぁ~と思って纏めてみたり。こう
…
ほんのり匂わせの時ってご本人に伝えるか悩ましい。
そういえば秋桜羽ちゃんの略称なににしよっかなぁ
…
(ほくほく)
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