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三毛田
2025-09-18 22:11:44
1084文字
Public
1000字5
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19 019. 本当はずっと怖かった
19日目
信じたいのに信じられなくて
「丹恒。俺に隠してることはない?」
珍しく
――
いや。勘の鋭い彼だから、別段珍しくもないか
――
顔を合わせた瞬間、そんな問いかけ。
「特には」
「ふうん。そっかぁ?」
「なんだその声は。俺のことは、俺が一番わかっている」
まだまだわからないことのほうが多いが、少なくとも彼よりは、己を理解できている。はず。
「へぇ」
本当に何が気に入らないのかわからない。
「丹恒って、意外とわかりやすいよな」
俺の太腿の上に寝転がり、見上げてくる。
ちょっとだけ細められた瞳に、全てを見透かされているような気がして。
思わず逃げ出したくなって、喉が鳴る。
「丹恒、可愛い」
指先が、頬を撫でてきて。
「好きだ、丹恒」
嬉しそうに目元が和らぎ、笑みが浮かぶ。
今の状態でキスしたら、体の奥まで貪り食われてしまいそうで。
逃げたくなる。でも、逃げられない。
「
……
俺も、穹が好きだ」
「えへへ。嬉しい」
嬉しそうに笑い、起き上がったかと思うとキスされた。
そして案の定、体の奥まで貪り食べられてしまい。
「穹
……
」
恨みがましい視線を向けるけれど、彼はなんのその。
「気分転換になっただろ?」
優しく頬を撫でられて、頭も撫でられて。胸に頭を抱き寄せられる。
「むう
……
」
思わず唇を曲げて、拗ねていますと示せば耳を食まれた。
解せない。
「
……
本当は、ずっと怖かった」
「何に対して?」
「お前からの気持ちに、対して。だ」
「俺の好意を疑ってたってこと?」
「有り体に言えば、そうだ」
胸に頬ずりし、そっと目を閉じる。
「いや。疑うというよりも、信じられなかっただけだ。俺の周りには、好意を、愛を率直に伝えてくる人間はいなかったからな」
こうして彼に抱きしめられ好意を伝えられ、奥の奥まで愛されて。
それが、怖い。
いつか、彼がいなくなってしまうことが。俺へと鋼を向けなくなる日が来ることが。
「お前が不安を感じなくなるまで、何度も好きだと伝える。こうやって体を重ねて、愛してると伝えるから」
俺の目をしっかりと見つめ、力強く宣言。
ああ。
その力強い言葉が、瞳が、好意が。
「もっと
……
お前を欲しがってもいいのだろうか」
「欲しがって。俺も、お前が欲しくて仕方ないんだ」
「いいのか?」
「うん!」
眩しいと思えるほどの笑顔。
嬉しい。
その言葉を口にしようとしたのに、胸がいっぱいになって叶わず。
それを向けられているのは、俺だけ。
「お前に愛されているのは、幸せだ」
「俺も、丹恒を愛せてすごく嬉しい」
笑顔で告げ、キス。
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