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沙里
2025-09-18 16:27:55
1076文字
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ランディ先生と卒業生2主くんの話
※組曲の軸で、100%妄想の話をしています
「小僧、何やってる」
「げっ、オッサ
……
ランディ先生」
慌てて言い直したところで、手遅れ。
ランディはニヤリと笑って「相変わらずだな」とこちらを見下ろした。
「で、何やってる? 卒業生と言えど、不法侵入は警察沙汰だぞ」
昨今は物騒でな、と物騒な顔面の教師が言う。世も末だ。
「ちゃんと入館許可は取ってある。必要な書類の発行と、後輩たちの顔を見に来ただけだ」
首からぶら下げた入館許可証を見せびらかし、アンタに用はないと暗に伝えたところで、気にも留めないだろう。この教師はそういう男だ。だいたいの人間と当たり障りなく付き合える自信はあるが、どうにもこの教師だけは無理だった。とはいえ理由は傍若無人な態度それだけではないのだが、言語化するなら生理的に無理、がいちばん近いかもしれない。できれば顔を合わせずに帰りたかったのだが
……
。
「後輩か
……
ちょうどいい。小僧、ツラを貸せ」
「は?」
この春から開始した特別授業の為だと説明されても、何もピンと来ない。逃げようとしたら首根っこを押さえられ捕まえられた。
いますぐにでもここから離れたいこちらの意思などお構いもせず。在学中からそういう教師ではあったが、いまも変わらないらしい。なんでこいつクビにならないんだ?
「別に獲って食おうって言ってんじゃねえんだ、大人しくしてろ」
「じゃあきちんとした説明をしろよ!」
「うるせえな。ピーチク喚くんじゃねえ」
本当になんでこの教師がクビにならないのか、不思議で仕方がない。
「仮想世界でのエネミーデータに使うだけだ。悪用はしねえ」
「
……
エネミーデータって」
「ガイドマスコットのほうが良かったか?」
どっちにしても嫌だが、きっとこちらのそんな意思はお構い無しだ。
「まあ、どうしても嫌だって言うなら、昔のお前のあれやこれやをバラしても構わんが」
「ぐっ
……
!」
悪ぶっていたつもりはまったくないが、あまり他人に聞かれたくない出来事というのは学生時代にはよくあるもので。当時の担当教師からすれば笑い話だろうが、本人のプライドとしては永久に封印していほしい事象など、掃いて捨てるほどあるのだ。
「ククッ、大変だな有名人は」
うるせえと言い返す気力もなく、溜息を吐き出すしかない。
「絶対に悪用はするなよ、オッサン」
「心配するな。警察沙汰になるようなことはねえよ」
本当かよ、と半眼になったが、首根っこを押さえられた悲しい生き物に抵抗する余地はない。
後日、猛烈な勢いで後輩に胸倉を掴まれる羽目になることを、この時は知る由もなかった。
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