アムララでシャアム。1st、Z、逆シャア、ジクアを見てアムロの優しさに感化されたSS。他人の幸せに自分の幸福を全部捧げるのが好きすぎる。◻️は何度だって守る為に戦うことを選ぶしかない、ならアムララの夢が交わる起点は🟥では?というオタクのふんわり妄想。よしなに
目の前で沢山の人が死んだ。怖かった。でも、生きる為には戦うしかなくて。そうして自分は殺す側の人間になっていった。必死に生きていく中で唯一、運命の人と出会えた。けれど、結局は取り返しのつかない喪失を味わうことになった。戦いの果てに傷つき恐れられた自分。宙に戻って、奴の真意、全てのすれ違いを悟った時には何もかも手遅れで。最初から僕にはどうすることも出来なかった。こんな痛みを知るくらいなら。
―だから、やめたほうがいい。
自分のようで自分では無いような声が聞こえて。
ガンダムに乗ってしまえば、この先には途方もない地獄が待っている。そんな感覚が全身を襲った。
それでも。今、自分が動かなければフラウはどうなる。街の皆は。どんな理由があったとしても見殺しにしていいわけが無いじゃないか。怖かったけれど、迷いは、初めから無かった。自分はこの選択を何度も後悔して呪うのかもしれない。けれど。大切な人を守りたい。この想いは、きっと間違いじゃないから。
―そうだよな。わかってる。僕ならきっと何度だってこの選択をするって。
死の間際、あの日聞こえた声の正体を今更、理解する。正確にはこの瞬間まで思い出す事が無かったといった方が正しいか。自分もまた、この輪廻の観測者として溶けていくのだろう。僕とララァは全てを分かりあった、二人で一つの存在だった。僕の魂の片割れ。失えば、永遠に埋まることのない穴。こんな想いをするぐらいなら。ララァを失う感触、光景なんて、もう二度と見たくないに決まっている。僕たちは、いったい何度この地獄を繰り返したのだろう。
だけど、サイド7が襲われた時。あの日の選択は間違いではなかった。救える命があるのなら、守るべきだから。問題はきっと僕とララァが出会ってしまうことなんだ。どうか、僕と彼女が二度と出会うことがないように。夢想する。もう、数え切れない程の祈りを捧げたのかもしれないけれど。
肉体と魂が離れていく感覚。肉体から解放されてニュータイプの感応能力が研ぎ澄まされていくのを感じる。そして、目前の魂も燃え尽きようとしていることがわかった。お互い、よくもまあ飽きもせず殺し合える。ララァと僕が出逢ってしまえば、僕とこの人はきっとどうあっても殺し合うしかない運命なのだ。いつか、この地獄が終わる時が来るのならこの男にも安寧が訪れることもあるのだろうか。最期に言いたいことを吐露して。憑き物が落ちたみたいに穏やかな顔で、燃え尽きていく命。この男は死ぬことでしか止まれない、救われないとでもいうのか。そんなのは、なんて、悲しい。貴方のことだって別に嫌いじゃなかったのに。どうしてこんなことになってしまったんだろう。貴方の孤独に、求めていた救いに気が付いてあげることが出来たなら、なにか違っていたのだろうか。僕には貴方を命を懸けて連れていくことしかできなかった。いつか僕たち皆、誰も傷つくことの無い夢のような奇跡が起きたなら。
貴方も、どうか幸せに。そう想わずにはいられなかった。
―その時、夢が、交わった。
「僕は、もう見たくない。またガンダムがララァを殺す光景を……」
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