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凪田シロ
2025-09-17 19:54:44
891文字
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CCA後シャアム死ネタ
アムに先立たれて死期を逃してずるずる生き続けてしおしおになるシャ。最後は蛇足かなと思いましたが流石に可哀想だったので……。
「お目覚めになられて本当に良かった
……
皆、貴方の帰還を待ち望んでいたのです」
「ナナ、イ
……
?」
貴方は連邦の白い悪魔を打ち倒した、英雄なのですから。
―
そんな筈がない。アムロが、私を野放しにしたまま居なくなるわけがないだろう。そうだ。アムロはきっとどこかに身を潜めて再起を伺っているに違いない。ならばまた私は相応しい場を作るだけだ。
自分達を苦しめた悪魔は死んだと民衆は狂喜し、その欲望は留まることを知らない。愚かなものだ。抑圧からの解放を果たした人々は、歴史をまた繰り返す。そして、それをまた食い止める英雄が現れるのもまた通りというものだろう。
―
おかしい。何故だ。何故だ。なぜだ、なぜ。アムロは私を止めにこないのだ。地球はとうに人の住めない星になった。連邦の愚か者共をどれだけ尋問にかけてもアムロ・レイはもういないのだと戯言をぬかす。ならばとアムロに関わりのある人間を揺さぶれば我慢が効かなくなるはずだと。君が家族のように慕っていた存在が死んでしまうのだぞ。
それでも、この世界に何一つ救いは訪れなかった。
アースノイドを滅ぼしたスペースノイド達は共通の敵を失い早々に内乱が始まったのは予定調和というものだ。そもそも、ネオ・ジオンという自体がアースノイドからの解放を掲げた組織なのだから役目を終えれば民衆からは用済みと言わんばかりな反感を向けられるのは当然だった。処理に追われ宙を駆けることは許されず、己が嘲笑っていた保守的な政治屋にいつしか私は成り下がった。
―
自死を、選ぶことだけはできなかった。それは、生きることができなかった父と、確かに己を愛していた母への冒涜に他ならなかったからだ。だからといってもはや己を突き動かす情念はとうに着き果ていた。だが私は結局、道化を辞めて舞台から降りることを許さなかった。
―
最期まで、アムロがやってくることを諦められなかった。
―
貴方、本当に馬鹿だなあ。俺が死んだ位で、空っぽになってしまうなんて。こっちに来たら今度こそ完全に殺してきってやるさ。
……
それが役割から最期まで逃げなかった貴方にできる唯一の餞別だろうから。
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