三毛田
2025-09-16 21:36:03
1081文字
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17 017. 目蓋を閉じて映る残像

17日目
君とのひと時

「凄かった……
 初めて、丹恒と体を重ねた。
 本当に初めてか? と疑ってしまうほど、感じやすかったようで。
 終わった直後だからか、目を閉じれば、先ほどまでの乱れた姿も簡単に思い出せる。
『きゅぅ……
 熱のこもった声で名前を呼ばれ、今にも千切れそうな理性をなんとか繋ぎ止めて初めての行為を終えた。
 よく頑張りました。と、自分に自分で花丸をあげたい。
 丹恒先生は、怠いと言いながらお風呂場へ直行。
 洗うの手伝うかと問うたものの、一人になりたいと言われてしまった。
 ので、後片付けを終えてベッドで大の字になっている。
「というか、思っていたよりすんなりだったんだけど」
 まさか俺より前に誰かと体を重ねたとか!?
 さあっと顔が青ざめていくのが、わかった。
 丹恒の言葉を疑いたくない。でも、もしかしたらと思ったら怖くて。
「穹?」
 腰にタオルを巻いた丹恒が、こちらへとやってくる。
「た、たんこぉ」
「こ、こらっ。危ないだろう」
 腰に飛びつくと、引きはがされそうになり。
 嫌だ嫌だと首を振って、全身で抱き着く。
「はあ。またお前は勝手に勘違いして、あれこれ考えているんだろう」
「ふえぇ」
 ベリッと容赦なく剥がされ、ベッドに投げられてしまう。
 酷い。
「丹恒先生、本当に俺が初めて?」
「そうだ」
「じゃあ、なんで? なんであんなにすんなり俺のことすんなり受け入れてくれたの」
……
 俺の問いかけに、言葉を詰まらせ。
 ああ、やっぱり。そんな絶望に似た感情が胸を占めていって。
……から」
「んぇ?」
「あらかじめ、お前を受け入れられるように、自分でいじっていたからだ」
「た、たんこ~!!」
「だ、だから飛びつくなっ」
「あふん」
 嬉しくて飛びつくと、またベッドに逆戻り。
「俺もお風呂行ってくるから、ベッドで待ってて!」
 そう宣言して、浴室へ。汗とか退役とか色々洗い流し、髪も乾かさず丹恒の元へ戻る。
「こら。乾かしてこい」
「お願いします」
 もっともっと丹恒に触れたくて、頭を下げる。
 仕方ないなという表情を浮かべ、彼は俺の髪に触れて。ふわっと、髪の毛から水分が飛んでいく。
「えへへへ」
「さっきと比べて、ずいぶんご機嫌だな」
「丹恒が、俺のこと好きだって行動で示してくれたからさ。嬉しいんだ」
 抱き寄せ、大好きだよ。そんな言葉を、耳元で。
「ああ、俺もお前が好きだ」
 くふくふと嬉しそうに笑って、俺を抱きしめ返してくれる。
 好きすぎて、頭がおかしくなりそうだ。
「もう一回、いいか?」
「好きにしろ」