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めめた
2025-09-15 05:28:14
1820文字
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シルセベ:20220802
※年齢操作※
めちゃくちゃ途中だった気がするけどキリの良いところまで描いてたし数年経ってるし出しちゃお〜
茨の谷で王となったマレウスは、幼い頃から護衛として仕えてきた臣下の二人に、王城内の一室を与えた。
大柄な者が二人暮らしても手狭にならない、広い部屋で、他の使用人の部屋からは少し離れていた。室内は三つの区画に湧かれており、それぞれ寝室、居間、簡易の台所と浴室となっている。
そこに暮らすのは、シルバーとセベク。マレウスがナイトレイブンカレッジに通っていた頃も、通う前も。それこそ彼らが幼い頃から、マレウスを慕って側に居た二人だ。
しかしながら、言い合いが耐えないのが懸念だった。
そもそも二人は家族で無ければ、同じ部屋で生活をした事もない。学生時代は寮生活だったが、学年が違うこともあり部屋は別だった。
周囲に何もない開けた地形、則ち野外での訓練であれば、数日を共に過ごしたことはあるのだが、やはり、他の臣下は二人のことを心配していた。
現に、部屋の中からセベクの怒号が聞こえてくるのだ。シルバーの声はセベクほど大きくは無くて、部屋の外からは聞こえない。拗れて仲違いでもすれば、まともに連携も出来なくなるのではないかと、そもそも気を使うではないかと。
しかし部屋を与えたマレウスだけは、平素と変わらず、なにも気にした様子は無い。なので、誰も何も言えなかった。
マレウスの決定は絶対なのだ。
「まだ拗ねているのか?」
「拗ねてなどいない! マレウス様が命じられた事だ!!」
座して頬杖をつきながら、本を捲る。
セベクのその様子は、普段のものを見慣れたシルバーからすると、実に行儀が悪く見えた。
「ならこちらを見て話せないか」
ため息混じりに言った言葉に返事は無い。再び紙面に視線を落としたまま、セベクは動かなくなってしまった。
「一日暇を貰っただけだろう
……
」
「僕は! 一日たりともマレウス様のお側を離れたくはない!! なにかあったらどうするんだ!」
「俺が付いている。なにも起こらない」
「ふん! どうだかな!」
本を閉じて棚に立てたセベクは、とうとうシルバーと視線を合わせないまま寝台に乗った。
主君であるマレウスが決めた、セベクの休暇。ただそれだけならば、セベクもここまで荒れないだろうが、問題なのはそこに至った経緯をセベクが知ってしまった事だ。
護衛として側に仕えるようになってから数年。セベクは一日たりとも休んだ事が無かったのだ。もちろんシルバーも同じ場所で同じ任務をしているため、その事を知っていた。だからマレウスに言ったのだ、マレウスから言われないとセベクは休まないのだと。
マレウスも、常にセベクが側に仕えていることは知っていた。シルバーに言われてそういえばそうかと言ったのだから。ただ、時間の感覚が違いすぎたため、それが年単位である事に気が付かなかったのだろう。
そうして、セベクはシルバーの意見によって、マレウスから一日休むことを命じられ、今に至る。
「そもそも、僕に休暇など必要ない。毎日適切に睡眠をとっている!」
隣の寝台に寝転んで、背を向けたままセベクが言う。シルバーはゆっくりと近付いて、同じ寝台の縁に腰を下ろした。
「身体の疲労も、精神の疲労も、知らない内に溜まるものだ。セベクが倒れたら困るだろう」
盛り上がった布団を撫でながら、シルバーは諭すように告げる。
「マレウス様の護衛を任せてもらえるなんて名誉な事、疲労など溜まるはずもない!」
「では疲労があれば休むのか?」
「疲労は無いと言っている!」
後頭部を眺めていたシルバーは、断固として休みは不要だと言うセベクとの距離を詰め、丸みを帯びた耳元に唇を寄せる。
柔く触れたそれは、いっそくすぐったいくらいで、セベクは全身を震わせた。
「おいシルバー! なにを
……
!」
「お前が休まないと言うなら、休ませるまでだ」
肩を押して仰向けに倒された身体に、意地でも目を反らしたままの顔。シルバーは静かに対抗心を抱き、優しくセベクの髪を撫でた。
「久しぶりだが、手加減はしなくていいな?」
「上から目線をやめろ!! そもそも、貴様は明日僕の代わりにマレウス様をお護りするのだぞ!!」
「任務に支障は出さない」
セベクの口を無理矢理に閉ざして、抵抗しようとする四肢を押さえつけた。確かに元気が有り余っているようだが、本気の抵抗ではない。その理由を考えて、シルバーは頭を振った。どちらでもやる事は変わらないのだ。
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