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三毛田
2025-09-14 21:50:20
1079文字
Public
1000字5
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15 015. うるさいくらい高鳴る鼓動
15日目
君といると高鳴るから
ふとした瞬間に、彼が隣にいると気づく。
そうすると、俺の心臓はうるさいくらい高鳴り。いつもより、早い鼓動を刻む。
「丹恒
……
」
この感情が何なのか、俺にはわからない。
まっさらだから、何も知らない。いいことなのかわからないけど。
悪いことなのかと聞かれると、頷くことも出来ず。
「丹恒、今いいか?」
考えても答えが出なかったので、俺を悶々とさせている本人の元へ。
「ああ、いいぞ。何かあったのか」
「ちょっと質問」
「そこに座れ」
と促されたので、椅子へ。
「それで?」
「誰かが隣にいると心臓が高鳴るんだ」
「心臓が悪いのか? 星核に、不具合でも?」
「ううん。星核じゃない」
俺の言葉に、彼はちょっと焦ったような表情を。
でも、否定すると安心して。
「それなら
……
」
「何か思い当たるものがあるのか?」
何か思いついたというか、思い当たるものがあったような反応を浮かべ。
だから問いかけてみるけれど、ちょっとだけ躊躇いを見せ。
「丹恒?」
「お前に本当にその症状が当てはまるのか、定かではないから言いたくはないんだが」
「良いよ。教えて」
「もしかしたら、〝恋煩い〟かもしれない」
「こいわずらい」
俺が彼の言葉を復唱すると、複雑そうな表情。
恋煩い。意味は解らないけれど、何となくしっくりきた。
ああ、もしかして。そういうことなのか。
「丹恒」
「な、なんだ」
逃げられないようにと、彼の手をそっと掬い上げた後掴めば。
ビクリと肩を揺らし、逃げ腰に。
「わかった」
「何がわかったんだ」
「俺、お前に恋してるんだ」
そう告げた瞬間、世界というか、丹恒が輝いて見えて。だから、隣にいてくれる時に鼓動が高鳴る。
「
……
」
俺の言葉を理解しているらしく、表情が引きつって。
「可能だったら、お前にも同じ思いを抱いてもらえるようにアタックしていくから。覚悟してろ」
宣言しつつビシッと指を突きつければ、額に手を当てて頭を振る。
「何でそんな顔するんだよ」
むすっとしつつ腰に手を当てて丹恒を見れば。
「そういうことは、宣言するものじゃない。相手に気づかれないようにアプローチするものじゃないのか」
「あらかじめ宣言しておかないと、お前は気づかなそうだからな。覚悟してろ!」
宣言すれば、また大きなため息。
今も胸が高鳴って仕方ないけれど、それを悟らせないように。
こうして会話をするだけでもそうなのだ。
ああ宣言したけれどこれ以上はちょっと無理かもしれない。
知られたくない。そんな見栄、バレないように。
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