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よつもり
2025-09-14 18:54:49
3536文字
Public
映画・本・インプット(2025)
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映画9月〜
年間カウント.タイトル(視聴月日) ※感想にはネタバレを含みます
36.映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(9/5)
今ひとつでした。
絵が動かないというわけではなく、ちゃんとアニメーションではありましたが、動かすところと動かさないところの緩急が今ひとつ感覚に合わなかったとでもいいましょうか。
アニメーションだけではなく、脚本もあわせて全体的に感覚が合わない感じでした。クレヨンしんちゃんのギャグは品が良いとは言えないものがほとんどですが(ケツだけ星人、チンコプター、ぞうさん、あとなにがあったっけ。まあそんな系統)、それはそうと『天カス学園』はまた違った方面の品の無さだったかな。
クレしんのギャグの方向性を、あえてなのかそれとも意図せずなのか、また別の方向にずらしたような感覚に、うーん、これは求めているものとは違うな
…
と思うわけです。
クレしんという作品はおしりとちんちんへの言及はありますが、おっぱいへの言及って基本ないじゃないですか。
『天カス学園』はおっぱいへの言及があり、なんかそれをしちゃうといきなり気持ち悪くなるな
…
のラインをちょっと超えちゃっているんですよ。かなり微妙な部分の話なので、気にならない人は気にならないと思うのですが。
おしりに器具が取り付けられる
…
であるとか、その辺りの描写も、なんかギャグを通り越してセクシャルな表現になりすぎていやしませんか?といった感じもあったり、しんちゃんのお尻がとてつもない動きをするところまではいいけれども、尻穴の存在を仄めかされると、そこまでは見たくない、と思ったりですね。
あとは、風間くんの人格が洗脳によって二段階にわたって変わる描写があるのですが、その最初の段階では、これはちょっとやりすぎじゃないですか?風間くんの尊厳に響いていませんか
…
?と思うようなところもあり。
そういうわけで、とにかくすべてが感覚に合わない映画でした。こういうこともある。
37.映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ
大傑作です!!映画館で上映しているうちにぜひ見に行って欲しい。
バーフバリやRRRなどのインド映画の雰囲気を知っていればより楽しめるとは思いますが、
そういうのを観たこと無いよ〜という人もこれだけでも面白く観てもらうことができると思います。
すごくいい映画だったので言及できる点が山ほどあるのですが、
まず見て欲しいのが、構図なんですよ。
カットごとの構図がものすごく凝っている。カメラがあちこちに配置されていて、キャラクターが様々な角度から描かれていて、そういった凝った構図が切り替わっていくだけでもう、映画観てるな〜という喜びが出てくるわけですよ。
構図、というものをもっと噛み砕いてご説明しますと、映像作品って「絵」の連続じゃないですか。絵が連続して切り替わっていくとそれがあたかも動いているように見える、というのが映像の仕組みなわけですが、ではあたかも動いているように見える絵を一旦ストップすると、そこにあるのは静止した絵です。動きがない絵。
キャラクターが動いて演技をする、とか、声がつく、というようなプラスアルファの状態ではない一枚絵を切り取ったとして、この「カスカベダンサーズ」の絵は工夫と面白みが見えるはずなんですよ。カメラによって俯瞰から見下ろしたり、小さな幼稚園児であるしんちゃんたちをアオリで撮ることで迫力を出したり、建物内の一点からその空間を広く捕らえてその中でしんちゃんたちが走り回る様子を描くことでその場の空間の広さや雰囲気などを伝えるという。
という構図の面白さがあるうえで、アニメーションも最高だったんですよ。
しんちゃんとボーちゃんが古道具屋の中を探検して回るシーンがあるのですが、その店内の階段を上がって二階に行くという場面、しんちゃんは階段を軽快に駆け上がってボーちゃんより先に行ってしまうのですが、ボーちゃんは階段をゆっくり一歩ずつ上っていく。
その階段の上り方だけで、この二人の個性が出ているんですよ。身体能力が高くあっという間に先に先に行ってしまうしんちゃんと、しんちゃんが先に行ってもマイペースに階段を上っていくボーちゃん。
かれらが幼稚園児であることを思えば、ボーちゃんの上り方こそ現実の子供に近いイメージでしょう。ボーちゃんはことさらゆっくりな方かもしれません。
おっとりとした幼稚園児だったボーちゃんがこの先”暴君”となったときの、ボーちゃんのビフォーアフターのビフォーの説明がここのアニメーションでなされています。
しんちゃんとボーちゃんの個性もここで対比されており、そのうえでかれらは馬が合ういい友達だということもちゃんと分かるようになっている。
アニメーションでの、言葉ではない部分の演技があまりにも良くってですね
…
痺れます
…
全体として映像が良くて、キャラクターがただ書き割りでそこに突っ立ってセリフを喋っているだけ、という感じではなくて、
その時その場所にいるキャラクターたちが生きた人間としてその場に存在している、といった存在感の出し方が本当に上手い。
しんちゃん、ひろしとみさえとひまわりとシロ、カスカベ防衛隊の仲間や園長先生という顔なじみの主要メンバーだけではなく、その後ろの、インドの風景の中のモブまでもちゃんとその時その場所で「生きている」感がすごい。だからご覧になる方にはぜひ後ろまで見て欲しい。
ほんとうに痺れました。よいアニメーションです。
今回ゲストキャラクターも良かったですね。
完全にRRRのオマージュであろう二人組なんですが、バイクの二人乗りのアクロバティックさがあまりにもインドで良かった。
二人乗りしながらパソコンで情報収集している様子のデタラメさが本当に可笑しかったな。
ボリウッドらしいミュージカルが各所に挟まれるのもかなり良かったです。
ミュージカルって、キャラクターの感情や展開を歌と踊りで説明して飲み込ませちゃえるのがすごく便利なんですよ。
だから、しんちゃんが一人はぐれた後、それでも現地の人と馴染んで上手いこと食事を手に入れて生き延びていた様子が「オラはにんきもの」という懐かしい曲と映像で説明が済んでしまうし(この曲の配置、最高だったな)、ゲストキャラクターのアリアーナの葛藤はそれらしきしっとりした今風の歌で説明されるし、これまたゲストキャラクターのウルフのなんだか憎めない小物感もまた歌と踊りで済まされてしまうという。
ミュージカルでストーリーに必要な情報の説明を省略しつつ、歌と踊りでメリハリを付けて楽しませることができるという、そういう演出もまたかなり成功していました。
最近のクレしんにはあまり詳しくないのですが、オカマを出せなくなったのがだいぶ痛手だったんじゃないかと思っています。
だって、クレしん映画ってオカマが出てくるだけでもう楽しいじゃないですか。
暗黒タマタマとか最高に楽しいじゃないですか。オカマが三人も出てくるんですよ!!!
というような、オカマが出せなくなった部分を、この映画はRRRオマージュの二人組だったり、ウルフという憎めない繊細な可愛い男がから回っている様子であるとかでかなり穴埋めすることに成功していると思うんですよ。
キャラクターが本当に良かったな。
まだ色々細かい部分に言及したいのですが、そろそろ長くなってきたので箇条書きで。
・プロローグ的な冒険の映像が流れるのですが、かなり迫力があってよかったですよ。その後の舞台のシーンをみて「なるほど」と思わされる、冒頭からの構成が巧すぎです。
・「ボーちゃんが暴君になる」というのを聞いたネネちゃんが「ボーちゃんが”ボー君”に?(敬称が変わるの?)」と、「暴君」という言葉を知らないから意味を正確に聞き取れなかった様子がセリフだけでちゃんと伝わってくる本当に細かい演技が素晴らしい。
・ボーちゃんが最初にドローンを発信させるシーン、ドローンが浮かび上がる一瞬は『攻殻機動隊S.A.C(※1stシーズン)』のオープニングのパロディ?(考えすぎか?)
・ひろしとみさえが最近の大人していますね。令和の大人って感じがします。
・ひろしが飛行機を操縦するシーン、発進をサポートをするカビールとディルの動作の面白みですよ。
・ひろしの飛行機のシーン、多分トップガンなんだろうなと思いつつトップガンを観たことがないので今度観なければ。
・ウルフ、エンディングでボーちゃんと拳コッツンできてよかったね。
──というわけで本当に傑作でした。観に行ってよかった
…
映画館で上映しているうちにもう一度くらいは観に行きたいですね。
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